2022年上期 アクセス数上位記事から読み取るトレンド

2022年1月1日から6月30日までのアクセス数上記記事は以下の通り。

トレンド 

Y2K

1. 2000年代に活躍した日本の女性Soul/R&Bアーティスト ①(UA、DOUBLE、露崎春女) 
8. 2000年代に活躍した日本の女性Soul/R&Bアーティスト ④(Sowelu、melody.、SIS.LINC、twenty4-7)

Y2Kリバイバルが影響したのか、潜在的需要があったのか、アクセス数トップとなった。流行は20年周期で繰り返すと言いますからね。Y2Kって、コンピューター2000年問題のことで、西暦下2桁で書かれたプログラムが、2000年を1900年と勘違いしてバグるっていうやつだと思ったら、2000年頃のファッションや文化のことを指しているらしく、なんかおしゃれな話でがっかりした。

クラブカルチャー

2. 【クラブ初心者】初めてクラブに行く人へ 誰も教えてくれなかったこと 
4. ベルクハインのバウンサーSven Marquardtに入り方を聞いた(和訳と考察)

ベルクハインについては、イーロン・マスク氏がベルクハインに入れてもらえなかった件のツイートがバズり、どなたかが私のブログ記事をぶら下げたり共有して下さって、アクセス数が急上昇した。

まずは、ベルクハインやクラブに興味ある人がそんなにいることに驚いた。私自身、服装やテクノの知識で入れる訳ではない点が面白いと思ってブログを書いたのだけど、同じように面白いと思ってブログをシェアしたり読んだりしてくれる人がいるなんて。単に億万長者のイーロン・マスク氏が入店拒否されて、ざまあみろと思った人ばかりじゃないという。貧富の差で差別されない場所への憧れも読み取れた。世間の人はクラブに興味や憧れがあっても、現実的にはクラブ側は「磯丸水産に行くような恰好でクラブに来るな」に賛同する人が多数派なのでは。今年は、BeyoncéやDrakeを始めメジャーアーティストがクラブミュージック要素を取り入れているので、クラブ文化の議論が活発になって理解が深まるといいな。ただ、海外のメジャーアーティストが表現しているクラブカルチャーと日本のナイトクラブはほぼ別物だから、クラバーの増加にまで結びつくのは難しそう。

ジェンダー

3. BTSの進化 鈍感なミソジニーから思いやりのあるフェミニズムへ - 電子計算機舞踏音楽

日本でのBTSK-pop人気は、落ち着くどころか、じわじわと拡大を続けているように感じている。日本の古いアイドル文化の象徴であるジャニーズアイドルに対しても、全肯定する盲目的なファンばかりではなく、批判する人がでてきたように感じる。
サマソニ2022のジェンダーバランスについては、事前にブログにまとめたくらい、個人的には注目していたけれど、性差別や人種差別について、あれほど大きな議論になり、拒否反応よりも理解する人が多かったのは予想外だった。先に紹介したベルクハインのバウンサーへのインタビューで、多様性と摩擦をセットで答えている。摩擦が起きるということは、多様性がある証拠。最初サマソニは何であんなタイムテーブルの組み方をしたんだよと思ったが、カルチャーの違いによる摩擦が起きたことで、互いの理解が深まった。異文化間の摩擦はネガティブに捉えられがちだが、それより今回違う文化を理解した人の多さに目を向けるべき。摩擦や議論は、争いではなく、互いの違いを理解するために必要なプロセスだと思う。サマソニのタイムテーブルの組み方は、多様性の観点において正解だった。

ロシア

5. IC3PEAKインタビュー和訳 (公安の取り締まり、海外のファンと言語) 

7. IC3PEAK - Смерти Больше Нет(もう死ぬしかない)クレムリンにてコミカルな国家批判
17. IC3PEAK 『Плак-Плак (しくしく)』ロシア家庭内暴力 | インタビュー及び本人による解説、歌詞和訳
20. ロシア IC3PEAK 『Плак-Плак (しくしく)』 死や鬱と向き合う 

説明するまでもないが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、プーチン政権に批判的なIC3PEAKの作品に関心が集まり、アクセスが増えた。
好きなアーティストがたくさんいるウクライナとロシアで戦争が始まり、まだ続いている。戦争が長引き、感覚が麻痺して、人々の関心が薄れていることが辛い。ロシアのアーティストは自由にヨーロッパを旅行したり楽しんでいる一方、ウクライナのアーティストからは、拷問や子供の犠牲者、破壊された民家の写真が共有される。とは言え、爆撃の度に犠牲者に心を寄せていては、正直精神が持たない。
IC3PEAKの警告が現実のものとなるとは、ロシア人も予想していなかった。メディア統制の先に何が起こるか、日本も他人事ではないと思う。

『社内お見合い』キム セジョン

10. 김세정 キム セジョン - Baby I Love U 時を経て受け入れられたメロディー 

Netflixで配信された韓国ドラマ『社内お見合い』が日本を含め世界的にヒットし、主演キム セジョンに関する日本語記事が少なかったために、私の弱小ブログにまでアクセスが増えた模様。ブログアクセス数が増えても1円にもならないのだけど、トレンドを把握できるのはささやかな愉しみ。

K-HipHop

15. BewhY (비와이) - 가라사대 (GOTTASADAE) 敬虔なクリスチャンか反逆児か 
18. BIG Naughty 서동현 気に入っている5つ理由

兵役中のBewhYだが、どういうルールなのか知らないが、ときどき軍服姿でライブに出演している。普通に芸能活動をしているより、レア感があって、より注目が集まっているのかも。KPOPアイドルとは少し違う若手ヒップホップアーティストBIG Naughty。最近ではMAMAMOOとのコラボ曲をリリース。コンスタントにじわじわと日本でも知名度が上がっているように思う。こちらも両アーティスト共に日本語の情報が少ないため、アクセスされたのだろう。

ドリフト文化、Drift Phonk

19. Dxrk ダーク 『RAVE』 ロシアで人気のDrift Phonk - 電子計算機舞踏音楽

7月以降もアクセス数は上がっているので、下期はもっと上位になりそう。最近、ドリフトやカーレースモチーフの作品もよく目にするし、ドリフト文化やDrift Phonk(ドリフト フォンク)が来てるのを実感する。これについては、いくつか実例を挙げて、別途ブログで書く予定。

Gypsy Woman

21. Crystal Waters『Gypsy Woman』ブチ切れて「She's Homeless」のラベルをつけさせた 

Crystal Waters『Gypsy Woman』の早回し?ブートレグみたいなのが、TikTokで流行ってるらしい。まずは曲を知ってもらって、歌詞の意味を知ろうとしてくれる人がいるのは嬉しい。

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