サマソニ2022 ラインナップの多様性 THE 1975 Matty Healyの発言から2年
2020年、THE 1975のMatty Healyは、ジェンダーバランスのとれた音楽フェスのみで演奏すると言っていた。
そのTHE 1975が出演する日本の音楽フェスSUMMER SONIC 2022。
大阪1日目は、22組中8組(1/3を上回る)、2日目は、22組中6組が、女性アーティスト。
RINA SAWAYAMA、Megan Thee Stallionというクィアアーティスト、The Linda Lindas、Beabadoobee、Griffといったアジア系女性アーティスト、日本語・英語以外のアーティスト、KPOPに元アイドルと、多様性を相当意識して組んだのではと思わせる。女性に人気があると思われる男性アーティストも組み込まれていて、オーディエンス側ジェンダーへの意識も感じられる。
ジェンダーとは別に、個人的には、MåneskinとRINA SAWAYAMAをおさえている点も、ポイントが高い。両組は、ライブが魅力のアーティストで、Coachellaライブ配信が忘れられず、今日に至るまで毎日聴いている。RINA SAWAYAMAは生バンドで、ギターソロの間奏もあったりする。彼らが、MCで何を言うかも楽しみ。
また、深夜イベントのラインナップにはVantageがいる。
先日名前を見つけた際には懐かしくなり、SoundCloudに作り置いてある2016年頃のFutureFunkプレイリストを聴き返していた。当時はよく分からず聴いていたが、今だったら元ネタ探しとか、違った楽しみ方ができそう。
フェスのジェンダーバランスに関するMatty Healyのコメントを読み返した。
The 1975 commit to playing only gender-balanced music festivals | The 1975 | The Guardian
Guardianの副音楽編集者であるLaura Snapesからの「女性とノンバイナリー出演者をX%(理想は50%)含めると約束するフェスのみに出演するという条項を契約書に追加して」とのバンドへの呼びかけに対し、Healyは応えました。彼は「私が契約書にサインするときと受け取って下さい。-私は既にいくつかのフェスを承諾していますが、これを守れないかもしれませんし、既にチケットをもっているファンを絶対にがっかりさせません。しかし、これからはそうします。これは、男性のアーティストたちが真のアライ(味方)になる方法だと信じています。」と書きました。
彼は付け加えました。「私のエージェントは、今とんでもなく驚いているに違いありませんが、時間切れです、男性よ、おしゃべりではなく行動が求められています。」
HealyはGuardianに、包括性と音楽フェスの代表という点が重要だと語りました。「なぜなら、人々は、含まれている、代表されているという気持ちをより味わいたくて、そこへ行くからです。それくらい単純です。私にとって最高の芸術は皆、個人に向けられていると感じさせてくれました。」
Healyは、女性・ノンバイナリー・トランスジェンダーのミュージシャンが平等に代表されることを保証するため、男性ミュージシャンが(自分と)同じように一歩踏み出すのを見たいと言います。「行動が全てです。大きな社会政治問題や政府が関与するとなると、行動や抗議は時に却下されることがあります。けれども、音楽業界に関しては、我々は変えることができます。地理的政治的な悪夢ではありません。これは音楽業界であり、皆が参加すれば解決できるものです。」と彼は述べました。