クラブでシャブじゃなくジャブ(ワクチン接種)を打つ

ベルリン

既にワクチン接種会場となっているベルリンのクラブArenaで、"ワクチン接種パーティ"が開催された。地元のDJのプレイを聴きながら、ファイザーのワクチン接種ができる。予約や身分証明書無しでも接種可能。

ベルリンのクラブが予防接種パーティを開催
A Berlin club is holding vaccination parties | DJMag.com

実際の様子。楽しそうで盛り上がっているとは言い難いが、クラブという場所を活用し、地元のDJに仕事と場を提供し、クラブという場所を認識してもらえるだけでも良いのでは。接種率を上げるという意味でも、多少なりとも効果はあるはず。

イギリス

イギリスロンドンのクラブHeavenは、1979年創業の老舗でゲイカルチャーとの関りも深い。そのHeavenも、ワクチン接種会場となっている。
https://mixmag.net/read/heaven-nightclub-1000-vaccinations-sunday-news

バーカンで注射器に溶液を充填している映像がシュール。
Vaccine club | London nightclub opens up its doors as vaccine centre

クラブオーナー「このために恐らく6~8か月頑張ってきました。ロックダウンにあって店を閉めている時に、ワクチンセンターの場所が選定されていて、私はあらゆる人にメールを書きました。NHS(イギリスの国民健康保険サービス)、政府、ウエストミンスター市議会、国会議員、全てです。空いている場所があるから、使ってくださいと言いました。『もったいないんですよ。ご存じの通り、我々は店閉めてるんですよ。』と。」

「極めて珍しいけれども、私にとっては、本当に素晴らしいことです。確かここは2,3回はパーティをしたことがある場所だからです。すっかり空になって、人々がワクチンを打つためのテーブルがあって、素晴らしいです。本当に。」

「駅の外で誰かが『ワクチン打ちたい?』みたいな感じで(声をかけてきて)、私は『もちろん、どこで?』と、そしたら彼は『Heaven(クラブの名前)で』と、私は『何か月もクラブに行ってないわ、全く。では、行きましょう。』てな感じで。」

「(ワクチン)パスポートが始まるそうです。私はエンタメ業界で働いているので、(ワクチンを接種しないと)働けなくなります。(ワクチンを打てば)健康でもいられるでしょう。高齢者や受けたい人のために、(ワクチン接種を)遠慮したってよいのです。」

クラブオーナーの熱意と、クラブという場所であっても接種会場にできる柔軟な国や自治体。クラブが、ワクチン接種会場として効率的で最適とは思わない。多くの人は接種後に副反応があるかもしれないと、緊張気味で接種会場に足を運ぶはずで、楽しかった思い出の場所で、さらに好きなDJやミュージシャンがプレイしてくれていれば、不安や緊張が和らぐだろう。
私の住む自治体は、ワクチン接種の予約さえまだなので、羨ましい限り。

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