ガンメタテクノ（R-9、キョンシー学園、Ree.K）

斜め裏のお宅が地下室のある立派なご自宅を建築中で、土曜も朝早くから鉄筋や足場を組む音がカンカンと。目には目を鉄鋼音には鉄鋼音ということで、普段あまり聴かない強めのテクノをたくさん聴いた。男っぽいという表現は使いたくなくて「ガンメタテクノ」と名前をつけた。

たまたま観た茶箱16周年企画 テクノ感謝祭（YouTube配信）、R-9さんとキョンシー学園さんのDJが良かった。ずっと気になっていたYebisu303さんのライブも観れた。
R-9
お名前がシンプルだから手間取ったけど、執着心の強い人間なのでMixcloudのアカウントを特定。当日のセットではないが早いテクノ。

キョンシー学園
アニソンミックスに挟まってるとは思えない、ゴリゴリのかっこよさ。音数少なめ隙間のある曲から30分かけて音の詰まった煽るような曲に繋いでいく。自分を鼓舞したい時、さっさと片づけないといけない時に聴かせてもらってる。和モノミックスの選曲も良かった。

Ree.K
DOMMUNE配信のトリは大抵外タレなので、どこの国の方かと思ったら日本の方だった。1992年からDJを始められているので、四半世紀以上キャリアをお持ちの大ベテラン。ロックやアンビエントのDJもされる。Ree.Kさんのことは一切知らなかったけど、「何だこのかっこいいDJは」と私を魅了した。
Ree.K年表
1987　多重録音に燃える
1988　電子音の打ち込みに燃える
1992　DJ活動開始
中学生からの音楽歴
”六本木Geoidとか、Equinoxのパーティでよくプレイしていました。トランスのパーティで、テクノばかり混ぜていたりロックやブレイクビーツまで流したり、こんな事をやっていたのは私一人だけでした。「こんなのトランスじゃない」と批判されたり、私の出番になった途端に睨みつけてフロアから立ち去る人もいましたよね。「これはテクノですか、トランスですか？ なんですか？」と言う人も沢山いました。私は、その概念や、見えないボーダーラインをぶっ壊したかった。"
米子Moon&Spoonでのテクノだけの3時間セット。レジェンドのような経歴なのに、古臭くなく3時間退屈させないミックスができるのはかっこいい。テクノのレジェンドとか仰々しい謳い文句で貫録のある黒人のおじさんのDJ期待したら、繋ぎは雑、汚いタオルでレコードをゴシゴシ、退屈な選曲・曲順ってことが多過ぎてもううんざり。

日本のテクノ層は本当に厚いんだなと改めて実感している。まだまだ探せばこの方はと思うDJさんに出会える気がしてて、幅広くアンテナを張ろうとしているつもりなんだけど、パーティや"界隈"が分断されて違う"界隈"への入り口が見つからない。横断的に本当に上手いDJを厳選して紹介してくれるメディアがあればなぁ。DOMMUNE、TSUBAKI fm、Worldwide FM KYOTO、Tokyo Community Radio、block.fm、配信してもらえるだけでも十分ありがたいのだけど、同じ界隈で回っている。異なる文化や考え方がぶつかることがないと、同質化が進んで澱んでしまう。私もいつまでも同じ探し方していてはダメ、どんどん変えていこう。