コロナ禍後ナイトクラブの再開(オーストラリア)

クラブはいつになったら再開できるのか、気になっている人も多いと思うので、ちょこちょこ他国の事例を調べている。他国の先行事例をシェアすると、日本が馬鹿にされているように感じるのか、どうせ日本には無理だと思うのか、肯定的に受け取れない人もいるみたい。全く先の見えない状況よりも、なんとなくても回復までがイメージできれば、今の日本の状況からして、どのくらいかかりそうか、だったら今何をすべきか考えることができていいと思うんだけど。

他国の先行事例を見ていると、遠方から大人数が来るフェスは最後で、地元の人のみ少人数イベントから解禁されていく。別のエントリにまとめる予定だが、国境越えの渡航は思っていたよりも難しく先になりそう。入国が可能になったとしても、数日間隔離される可能性もあるし(滞在費用が嵩む)、飛行機もLCCが倒産し、大手は席を空けて販売するので航空券の値段が上がるかもしれない。海外アーティストを招くハードルは上がるのでは。地元の人で賑わう小箱やローカルアーティストはめちゃくちゃ有利。この機会を逃さないで頂きたいな。

経済再開の3ステップ

オーストラリアは、7月までの経済を再開できるよう、3段階のステップを発表。制限付きだが、クラブ再開も含まれている。

ステップ1:
家での10人の集まりを許可、お客様は5人まで。学校の再開。ゴルフコース、公共スイミングプール、小売店、小さなカフェ、レストランが再開。地元および地元地域の旅行が再開。屋外のお葬式は30人、結婚式なら10人が許可される。

ステップ2:
20人の集まりを許可。ジム、美容院、映画館、ギャラリー、遊園地が再開。組織化されたコミュニティのスポーツが再開。一部の州を跨ぐ旅行は許可される。

ステップ3:
100人の集まりを許可。ほとんどの労働者が職場に戻る。パブとクラブはいくつかの制限付きで再開。全ての州を跨ぐ旅行が許可される。当局はニュージーランド、一部の太平洋諸島との国境を開き、留学生を受け入れることを検討する。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-05-08/australia-to-reopen-crippled-economy-by-july-in-3-step-plan
f:id:senotic:20200509140157p:plain
https://www.pm.gov.au/sites/default/files/files/covid-safe-australia-roadmap.pdf

渡航制限解除の道のり

経済を犠牲にしてロックダウンし、コストもかけてやっと封じ込めに成功したのだから、海外渡航解禁が慎重に行われるのは当然。同じように封じ込めに成功しているオーストラリアとニュージーランドであっても、手順の検討に数週間を要し、実際に行き来できるまでは数か月かかる見通し。
観光が大きな産業であるニュージーランドは、渡航制限で大打撃を受けている。距離も近く言語も同じのオーストラリアとニュージーランドは、相互を訪問する旅行客や移住者が多い。まずは2国間で、隔離期間を設けず、自由に行き来できるように調整が始まった。

ニュージーランド首相、豪以外には「長期間」国境を封鎖と - BBCニュース

ニュージーランド経済的利益は明らかです。タスマニアを横断するフライトを再開すると、COVID-19によって壊滅的な打撃を受けている国の観光産業に命綱が投げられる可能性があります。

2019年には150万人以上のオーストラリア人がニュージーランドを訪れ、25億ドルを経済に注ぎました。そのため、我々(オーストラリア人)は、ニュージーランドにおいて圧倒的に最多の観光客源となっています。

 補足:タスマニアは、オーストラリアとニュージーランドの中間に位置する 

2019年に143万人のキウイ(ニュージーランド人)がオーストラリアを訪問し、オーストラリアの経済に26億ドルを注ぎました。これにより、ニュージーランドは中国に次いで2番目に大きな観光客源となり、144万人の訪問者を送りました。

これはかなりの数字ですが、中国の訪問者が同じ期間にオーストラリア経済にもたらした124億ドルに比べると、それよりも小さくなっています。

COVID-19は、タスマンにまたがる無数の家族を分割しました。数字を特定するのは難しいですが、少なくとも50万人のニュージーランド人がオーストラリアに住んでおり、7万人以上のオーストラリア人がニュージーランドを故郷と呼んでいます。

Coronavirus has made Australia and New Zealand closer than ever before, even ahead of the 'travel bubble' - ABC News

多くのオーストラリア人に人気の観光スポットであるインドネシアは、「個別の課題」を抱えており、すぐには検討されていません。

火曜日のアーダーン(NZ首相)は、オーストラリアとニュージーランドの間の旅行の再開は、(感染症)流行に対する国の強い対応がある場合のみ可能であると述べました。

「(感染症)症例をオーストラリアから受け取り、同様に(ニュージーランドからオーストラリアに)持ち出さない、その自信と安心があるときが、動き出すときでしょう。」と彼女はウェリントンの記者団に述べました。

韓国はオーストラリアよりも検査率が高い数少ない国の1つであり、日本は検査の強化を誓いました。

Coronavirus travel bubble could be expanded beyond New Zealand to Asia | 7NEWS.com.au

十分な検査をして数字で感染状況を明らかにし、根拠データや正確性を示さないと、渡航制限解除は難しいということですね。

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