2018年12月 DoitJAZZ! 12周年 @京都メトロ

年の瀬のご挨拶シリーズ第2弾。家で散々聴かせてもらって、お礼にはとても足りないけれど足を運ぶのが一番な気がして京都遠征を決めた。
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意気込んで交通手段押さえた途端、前後の週や地元東京での魅力的なパーティの情報解禁。京都は伊右衛門サロンでのDJとかあるんやね、ええなぁ。遠征者にとっては特に、イベントの情報解禁は1分1秒でも早いとありがたいことを実感。タイミングよく開催されていた京都嵐山花灯路とかいうライトアップもこの際ついでにと欲張ろうとしたが、住宅街だからか20時半と終了時間が早い。イベントオープンの23時まで一人でもゆっくりできそうな飲食店を探してみたが、京都の飲食店 閉店時間が意外と早い。DoitJAZZ!お薦めの炭火焼ソーセージ酒場Salumeriaは一人で食べきるのは厳しそうだし、日本橋CITAN系列のLenはだいぶ南に下らないといけない。スタバでねばるのも切ないので諦める。冷え込み厳しく、吹きっさらしの渡月橋とか地獄だっただろうから、行かなくて正解だったかも。地方のクラブは23時までの過ごし方も一緒に提案するとか、早めにオープンして地元のうまいもの提供すると遠征客増えたりするんじゃないですかね。

1年2か月ぶりの京都メトロ!
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Kazuhiro Inoue 井上和洋(DoitJAZZ! )
初めてのパーティなので落ち着く場所探してウロウロしていて、最後3,40分くらいしかかぶりついて拝聴していなかった。終盤、名前は忘れたけれどよく知っている曲が流れた。それから続けて5曲、次の曲は何か、どこでどういう風に繋ぐか、事前に全部わかる。上げて頂いていたアーカイブと全く同じだったから。大好きで聴き込んだ結果、丸暗記していた。1曲だと思っていたのが、なんと2枚のレコードだった。DoitJAZZ!のお三方の内、特に気に入っていたこの部分はどなただろうと思っていたが、Inoueさんだったのか。DJミックスを聴くときはネットしたりブログ書いたりいつも"ながら"だから作業に集中すると聴こえていないこともある。でも今回、自分がミックスを複数曲の塊として聴いていること、この順番と繋がりをどれだけ気に入っているか、はっきりと自覚することができた。2時間のDJミックスとして、その2時間をDJがどうデザイン設計し何で構成するのかに私はとても興味がある。そういうことを語ってくれるDJはいないから、アホみたいに毎日ミックス聴きまくって推測している。Inoueさんはもしかすると研究の上最適化された何曲かの塊ネタをたくさん持っていて、それを組み合わせてDJされているのかもしれないなと推測してみたりした。繋ぎは2曲が1曲に聴こえるほどスムースなのに、抑揚や展開があって次のページをめくりたくなるようなDJセット。京都まで来た甲斐があった。
今までミックスを楽しませてもらったお礼を言おうとして目で追っていて、最後バーカンの前で待ち伏せしてたのにお礼言えず仕舞いだった。私はほんまにネット弁慶

Kyoto Jazzy Blue Tribe
ダンサー、シンガー、楽器演奏者で構成されるグループ。メトロの床が大きなべニア板で覆ってあって、メトロ古いから床に穴でも開いたんかなと思っていたら、タップダンサーさんのステージだった。ダンサー仲間の方々がフューフュー盛り上げるノリについていけず、まごつく。 牧瀬敏さんのダラブッカ(タブラ)と田門信樹さんのタップダンスの掛け合いがめちゃくちゃよくて、思わず体が揺れる。今まで聴いたことがないリズムだけれど聴き心地良く、踊りたくなる。水墨画みたいに、リズムだけでもあれだけ豊かな表現ができるんだ。音色や音階を外してリズムに注目してみると音楽の楽しみ方が広がるかもしれない。

Masaki Tamura 田村正樹(DoitJAZZ! )
東京でのDJはラウンジセットだったので、どうしてもクラブのDJセットが聴きてみたかった。念願果たせて良かった。少し前に脱4つ打ち宣言されていたが、ビート入っててラテン?ブラジル?のディスコみたいなのが多かったかな。JOE CLEEN - CARE WHILE IT LASTSかかるかなとほんの少しだけ期待していたがかからなかった。DJや演者に話しかけるお客さん多かったし、もしこの曲かかったら「よっ、キャベツ!(レーベル名がJAZZ CABBAGE)」って大向こう的なの入れてみたかったよね。

Shuya Okino
最初の曲は沖野さんの曲で、盛り上がる。1曲目のフロアの反応を見てなのか「2018年ベストヒットみたいな感じで行きます。」と。ダンサーの人も多そうだったし、Chaka KhanのLike Sugarはウェーイってなるかなと思ったらほとんど反応が無い。沖野さんは沖野修也として期待されるからご自分の曲をかけざるを得ないんだろうけれど、沖野さん関連の曲無し/生音/Vinylのみ/お客さんの反応無視の2時間くらいの渾身のセット聴いてみたいな。

Jaxx Madicine
block.fmに提供されたミックスはまあまあ良かったから期待してたんだけど、DOMMUNEを観てそうでもないかなと。わざわざ2人でレコードかけて、もう1人が申し訳程度にキーボードで音足してるだけだったから。ロストバゲージしたのか知らないけど、業者に頼まずライブ直前にキーボードの貸主を探しているのも拘りとかないんかいなと思った。とはいえ本気のライブはええかもしれんと、わずかな期待を胸に臨む。1人がパソコンから音を出し、2人目がエフェクトとパーカッション、3人目がキーボード。落ち着いた音楽なんだろうけれど、キーボードはDOMMUNEのときとほぼ変わらず少し音乗せてるだけだし、別のおじさんが地味にシェーカー振ってるだけ。たまに1,2,3的なことを言ったり、1回だけ「コンニチハ、トウキョウ」と頑張って言ったものの、「(ここは)キョウトや。」と総ツッコミされる。ライブセットのメリハリもないし、視覚的に魅せる工夫も一切無い。長谷川白紙とか1週間前のCharterhouse Recordsの激熱な演奏を堪能した後というのもあり、良いところ見つけようとしても一つもない。盛り上がりもないまま、忍者出てくんのかってくらいスモークだけが激しく噴射され、最前にいるのに演者が見えなってしまった。Missionのリミックスは良いとして、あんなゆるいパフォーマンスでワールドツアーできてしまうのが不思議だし、逆にどういうプロモーションすればできるのかについては興味がある。

DoitJAZZ!のお一人は酔っぱらって次のレコード選んでいる途中で曲が終わってしまい、もう少し頑張ったけどJazzとは程遠いめっちゃビートだけのハウスをかけはじめ、見かねた他のDJが交代してリタイア。そういうの初めて見たからびっくりしたけど、年末の忙しいときに無理しはったんかもしれへんしね。

BtoB
沖野さん、Tamuraさん、Inoueさんの3人で。Inoueさんがディスコかけたところ、元気なお客さんに「古い!」と突っ込まれてしまいビビッておられた。そんなん言うたら、DoitJAZZ!のかける曲はほぼほぼ古いで。京都まで来てDoitJAZZ!のパーティに来たら、DoitJAZZ!のDJが好きでたまらんという人が少しはいてはるかと思ったけど、そうでもなさそうだったな。同じ音楽が好きな人たちと踊りたかったんだけど。どこへ行けば出会えるんだろう。

京都メトロはパーティション無しの分煙。前来たときは満員だったしデイイベで年齢層低かったから煙草吸ってる人いなかった。今回は覚悟して行ったんだけど、フロアの真上にエアコンがあり喫煙場所側に換気扇があるみたいで、想定していたよりは煙は流れて来なかった。(それでも臭いつくので、服は丸洗いシリコンのスマホケースは塩素系漂白剤で漬け置きが必要だった。)フロアで誰も吸っておられないけれど喉痛いな苦しいなと思ったら、電子タバコだけどDJの方が吸っておられて終了、始発動き出す時間だったので退散。
なんかね、クラブの分煙については疲れちゃってね。クラブやDJバーは喫煙者の方の楽園だし、後から入ってきたフロア禁煙希望者は先住民にとっての開拓者みたいなものでしょう。どうしてもその人のDJを生で聴きたいから、小さな望みをかけて「フロア分煙だったりしないですよね。」って問い合わせてみるのだけど、いい顔されることはなないし気を遣わせたりで疲れる。しばらくは家で茶をすすりながら世界中のDJのミックスを順番に堪能しておいて、DJミックスのサブスクが可能になったら課金するのもええかな。最近お気に入りのDJが急に見つかりだして、ミックスを順番に聴く時間も足りてないし。
そんなことを考えながら、京都から神戸の西の端の実家まで。早朝だと電車少なくて3時間かかった(いつもは渋谷から自宅玄関まで30分)。遠くからパーティに通う方の愛の大きさよ。

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