2018年12月 Charterhouse Records 2nd Anniversary Party @solfa中目黒

2018年一気に世界が広がって知らなかった音楽やDJに出会えた。人が音楽を繋いでいくやその後のブログでも何度も書いている通り、全ては1月にDOMMUNEで偶然UenoさんのDJを観たことから始まった。その1か月前のCharterhouse Records 1周年では、Hiroshi Watanabeさんも出演され機材ライブが行われていたこを知り、更にちょうどそのタイミングでリリースされたこの動画が最高で、いつか必ず生で観たいと1年近く待ち続けたていた。
(現時点で再生回数450回、その内少なくとも150回再生しているのは私ですね。)

待ちに待ったCharterhouse Records 2周年、だけど会場は中目黒solfa、フロア喫煙可なので行けない。ライブのリハーサル風景がタイムラインに流れてくる。トランペットも参加するセッションがかっこいい。機材ライブだけ息止めて観るか。ダメそうだったらすぐ出てくればいいか、Uenoさんへのお礼だと思って。
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solfaはコンクリート打ちっぱなしの新しくてきれいなビルの地下。適当に行った割に迷わなかったが、行くまでの道順に大きな目印や看板もないので事前に地図を見ておく方が良さそう。
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入ったところがサブフロア、アートの展示や壁画がある。同じ階の奥がメインフロア。
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Ueno
機材:Roland (MX-1、TR-8) 、Korg(Monologue) 、Novation (Lounchpad) 、Pioneer (RMX-1)、ableton live
その場で鍵盤弾いて音撮って更に重ねたり、事前にパッドに割り当てたコーラスをループさせてたようにみえた。天井から手元の映像を撮ってスクリーンに映し出していたけれど、手元が暗いのとVJの映像が重ねてあったので何をしているかほどんと見えなかった。寺田創一さんのときはフロアも明るくしてたし、手元を上からではなく斜め横からアップで撮ってたかな。スクリーンが大きくない場合は寄った映像にした方がいいかも。左の指にセンサーをつけていて、指の位置で音の高さを変えたり手のひらを返すことでオンオフさせたりするのも面白かった。機材ライブだけれどノイズやモジュラーシンセのライブみたいな音ではなく踊り易い。少しでもわかったらいいなと機材の操作を見ながらで楽しかった。

Motoki Hada
使用機材:TASCAM 424MK3(カセットMTR)、Roland TR-8(リズムマシン)、Roland TB-03(ベースマシン)、KORG monotron-delay(モノラルシンセ)、BOSS RE-20(エコー)、Elektron Analog Heat(エンハイサー/DYN SYNC)
(ライブ後にどうしても使用機材が気になって教えて頂いた。接続図付きの解説があるなんて。)シンセとリズムマシンの音が心地よかった。(シンセの音はAbleton Liveで作った音をテープに録音したものなのか、モノラルシンセの音なのか気になる。)天井のカメラを直そうとしたUenoさんに「後でやって」とちょっと怒ってたらしたのも堅気の職人ぽくて良かった。

Yuri
時間は短いのだけど低音の効いたかっこいいテクノをかけてて、機会があれば長めのDJを聴いてみたいなと思った。

Inner Science
「キラキラ、宇宙」みたいな曲を作る方のようなのだけど、今回のライブではクラブを意識されたのか、ドンドンという低音のビートやハンドクラップが重ねてあった。「キラキラ、宇宙」の部分はメロディやリズムも常に展開し続けていて繊細なのに、4つ打ちのビートの音が強すぎて太い黒いマジックで線を引いてしまった感じ。ビートも音の種類や強弱の変化とかもう少し表情あればなぁ。QrionさんとかTomgggさんの音楽はスローだったり低音の太いビート入ってなくても全然踊れる。照明も落としてあり音に浸れる空間だったので、キラキラの音を全身に浴びてみたかった。

The Third Place
使用機材:Roland (MX-1、TR-8s、TB-3、A-49) 、Boss(Tape echo) 、Pioneer (RMX-1)、ableton live
Charterhouse Recordsの3人+生トランペットのセッション。SNSでリハ風景を拝見していて、これが一番見たかった。ハードなシンセの音とM1ぽい鍵盤の音、トランペットの生音、相性が悪そうなのに良い方向で干渉しあっていて、引き立て合っている。4人のパートの作曲が良いからじゃないかな。演奏技術的には少し心もとないところが見えたけれど、とても気持ちよく演奏されていて、お客さんの熱量もあり、久しぶりにめちゃくちゃ踊って熱狂した。最初表情の硬かったWakagoroさんがだんだんと調子を上げて笑顔で気持ちよく鍵盤を弾かれていたのが印象的。初めて間近で見たトランペットの生演奏にも大興奮。トランペットってあんなに吹き続けられるものなの?鼻から息をされているんだろうけれど、指を激しく動かしながら長いフレーズを吹かれていた。最後前かがみで息を吹き出すということもなく綺麗に同じ姿勢で。小柄なたぶん女性の方だったんだけどかっこよくて見惚れちゃった。

Watusi
COLDFEETは存じ上げなくて流れてきたblockfmの記事だけ読んでいた。還暦のベテランの方なんだというくらいの認識。幸運にも喫煙者の方少な目であったものの私の喉は限界、The Third Placeが観終わったらすぐ帰るつもりだった。ところが、Watusiさんが気になる選曲、インドなのか民族音楽のようなもの。ブースに目をやると、張り切ってDJに励むWatusiさんの姿が。主役3人のライブ終わりで少し落ち着いたフロアなのに。ツマミの回し方が情熱的で「イヤイヤ、そんな重心落として力いっぱい回さなくても回るよね。」と突っ込みたくなるokadadaさんタイプ。okadadaさん知らない人には、セクシーに塩を振るトルコのシェフみたいなと説明してもいいかな。気持ちよさそうにブースの天井を仰いだり、江戸っ子の職人さんみたいにちょっと舌を出した状態で真剣に曲選んでいたり。かわいい。民族音楽系からテクノ。ぐっと音を絞った後、バンと低音出したりするのもokadadaさんを思い出させる。ちょっと下品なくらい派手にエフェクト入れるの嫌いじゃない。テクノの選曲や順番も表情があって良かった。出口まで行きやっぱりもう少しだけと戻ったりしながら30分、本当に喉が限界なので泣く泣く帰宅。後半どういう選曲・展開されたか気になる。blockfmの記事はふーんと思って読んでたけど、決して大きくも満杯でもない現場でのWatusiさんの姿勢、しっかり記憶に残った。

押しつぶされたりお酒をかけられることもなく、話しかけてくれる人もいたり、とても良い雰囲気だった。当たり前だけど、箱やパーティで全く違うね。私は飽きっぽいし欲深いから自分がより楽しいパーティを求めて彷徨いたい。フロア禁煙のクラブ、贅沢言わないもう少しだけでいいから増えて、お願い。

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