Anthem MALTINE SEED BOX 2017年8月10日 @ ageHa

書きかけたブログやネタがありながら、なんだか随分と間が空いてしまった。音楽も、別に聴きに行かなくても、家で聴けるしいいかななんて思い始めたりもしてたのだけど、anthemに行って本当に楽しくて、この思いをぶつける先もないので、久しぶりに書いてみる。

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見たいアーティストは盛沢山だけど、ageHaで画像検索すると、でかいワイングラスの中で極小のビキニで踊ってる女性とか、ふんどしの男性とかがいっぱい出てくるし、さすがに無理かなと。でも、続々入ってくる楽しい情報に、どんどん心が動かされて、ダメだと思ったら無理せずに30分で出てくると、心に決めて行ってみることにした。

yuigotさんが、最初にネタを仕込んであるから早く来いというので、渋谷からのバスはあきらめ、23時半には会場に入れるように電車で行く。精一杯の努力はするが、容姿・服装、どう考えても「ageHaの雰囲気にそぐわないお客様」な気がして、入れてもらえなかった場合にも、この時間に着いておけば、電車で家に戻れる。

島への橋を渡っている時点で、大きな低音が聴こえてきて、怖くて泣きそうになる。冷たい視線を感じながらも、なんとか突破、入れた。スタッフの人にBOXの場所を聞くも、24時にならないと入れないとのこと。この明るい場所で、一人で30分も待つなんて。誰かを待っている風を装いながら、場所をかえつつやり過ごす。24時少し前になり、どこで待っていればBOXに早く行けるか聞いて、扉の前で並んで待った。開いてすぐ走っていく人は、BOX行く人が多かった。

 

yuigot
ダッシュしたので最前列に行けたのだけど、なんだか恥ずかしくて真ん中くらいで止まっておいたが、後でものすごく混んできたので、つまらないこと考えずに行くべきだった。前のライブとは別人のように自信にあふれていて、選曲も順番もすごく良く、40分があっという間だった。例えば、3曲目?のPlus-Techの『Kitchen shock→(Pancake Party!mix)』とか、yuigotさんの曲と、とてもあっていた。近くの外国の方が、Yeah! Awesome!とかあらゆる誉め言葉をつぶやき続けていて、興奮していた。あんなにクールにキメてたのに、最後メガネをかけて、オーディエンスを確認してて、やっぱりyuigotさんだなと思って、なんだか安心した。MAGIC MAGICか、人の曲のremixの方が知られているから盛り上がるけど、『Asobi Ni Ikouyo』『HOW ABOUT THIS ONE』も、めちゃくちゃかわいくて、踊れる曲だから、もっと聴かれるようになるといいな。

 

BOXの演出
テントみたいな半分野外のところみたいだし、長谷川白紙の白の演出もドライアイスくらいだろうと思っていたのが、想像もできないほど豪華で、tomadさんに謝りたくなった。左右と演者の後ろの3か所に5色くらい出せるレーザー、演者のテーブルに天井を向けた2,30本程の緑色レーザー、演者の後ろに8個くらいのフラッシュライト、蛍光灯みたいな光の棒でできた2つの立方体(BOXを表現?)、もちろん映像を映すスクリーンも。左右のレーザーはスクリーンに向けられていて、映像とレーザーがスクリーン上で重なる。演者の後ろのレーザーは天井に向けられていて、光が見えるようにだと思うが、天井にも黒い布がかけてあった(BOXのテントの色は白)。小さなステージだったけれど、演者の後ろから出るレーザーで、奥行を感じられた。後ろのほうから撮った画を見ると、私が感じたよりも平面に写ってしまっていたので、前にいる人に、より効果的な演出だったのかも。天井を向けた緑色レーザーを使うときは、スモークもたかれていて、光の筋がきれいに見えた。レーザーは色形自由で、yuigotさんのときは〇や□、luluさんが歌ったときは花の形とか、次々に色々なパターンがあり、さらに映像との組み合わせにより、飽きることがなかった。あそこまで凝った演出を見たのは、初めてだったな。huezさんのレーザーをVISIONのトリエナさんのライブで見たときは、ゴージャス過ぎるというか、まぶしくてずっとは見ていられなかったのだけど、今回は、光の量もちょうどよく、つけたり消したりのメリハリもあり、レーザーの光の美しさが、存分に引き出されていたと思う。音量は、前の方にいたからか、ずっと聴いていられる音量でちょうどよく、音もよくて最高だと思っていたのだけど、後ろの方や爆音に慣れている人には小さかったのかな。前にいると前のスピーカーと真ん中のスピーカーの音が後ろからも聞えてきて、立体感が味わえて良かった。

 

長谷川白紙
10分前だし、早くBOXに戻らないとと思ったら、長谷川白紙さん、パソコン音楽クラブの物販を優雅に手伝っていた。出番前なのに、余裕かましているなと思いつつ、よい場所で見たいので、本人よりも早くBOXに戻る。満員で後ろからはもう入れなくて、雨に濡れながら前から入る。事前にヒントを出してくれていたので、『横顔S』と『綿の中』はしっかり復習してきた。予告通り、tofubeatsさんの『Drum Machine』、パソコン音楽クラブの『やめて』『Express 25』 、持ち歌の『乳糜湯気』『横顔S』『綿の中』を20分で演奏してくれた。事前にツイッターでヒントをもらって、ライブで答え合わせするみたいなのは、楽しい。『綿の中』は、まさかのスローテンポのがっつりジャズアレンジ、やられた。早めの急いでいる感じが好きなんだと思ってたし、元の曲は途中カウベルが元気にカンカン鳴ってたのが、まさかのしっとりジャズになっちゃうなんて、全く予想できなかった。『綿の中』は歌詞が平易な言葉で書かれているのも理由の一つかと思うけど、画面見ずに歌っている時間が多く、一番感情が込められているように感じられて、ぐっときた。せっかくパソコン音楽クラブの『Express 25』を演奏したのに、パソコン音楽クラブはセッティングに精一杯で、一切リアクション無しだったのが、かわいそうだった。パソコン音楽クラブのことを自慢気に話していた人が、「これは、(長谷川白紙の)新曲だな。」と周りに偉そうに語っていたのは面白かった。前回のライブでは、緊張のためか、「ライブ終わった後、どいつから殺そうか」くらいの殺気に満ちた視線を放っていたが、今回は歌詞に注意が向けられていたり、感情を込める余裕が出てきたように見えて、素敵な演奏だった。40分くらいのライブを聴きたい気持ちになるけれど、歌いながら、物凄い集中力で高度な演奏をするのを見ると、20分が限界というのは理解できる。この日の衣装はパジャマじゃなかった。代わりにseihoさんがパジャマを着ていた。

 
パソコン音楽クラブ
『Cosmic Surfing』はYMOっぽい曲だなぁと思っていたら、そうだった。柴田さんのおかげで、昔のいい曲たくさん知ることができてる。『Digital Clock』はライブで聴くと印象が変わって、面白い良い曲だった。途中、ポキ山さんがパーカッション(たぶん新しい機材)をたたいたのだけど、拍子抜けする感じの音が出て、あれっと思ったのか、その後しばらくたたかなくなって笑ってしまった。『Locator 404』をやるようになってから、一度も行けてなかったので、やっとライブで聴けて良かった。最後、『Recall』もフルで聴けて満足。ポキ山さんが作ったのかな。さすがに、エモくなるようなメロディをそんなにポンポンとはできないだろうと思っていたのに、マルチネのリリースからこんな短期間で新しいのができてしまうのは、本当にすごい。フルバージョンのリリースが待ち遠しい。東京の演奏会(ライブ)は、モッシュとかヤジみたいのがすごいし、音楽を鑑賞するというより、最近は"戦い"みたいな気持ちで臨んでいる。人それぞれ楽しみ方自由だから、モッシュしようが、叫ぼうが、雑談しようがいいんだけど、せっかく来ていた女の子二人が、怖がって出て行ってしまったのが、ちょっと残念だった。最近やってない「4つ打ち講座」がそろそろ聴きたい。他にも好きな人いるみたいだし。

OLD NEWTOWN
?(トークボックスの曲)
Cosmic Surfing (Yellow Magic Orchestra cover)
Mobile Dog House¥
Digital Clock
Dreamin'
The Hair Kid - Plastic New York feat Q.i (パソコン音楽クラブ Remix)
Locator 404
Recall


PARKGOLF
ツインの三つ編み、オレンジのフリルシャツで登場したPARKGOLFさんに、ギャル達から「かわいい。」の声。PARKGOLFギャルの皆様に囲まれての鑑賞。Fireworks、ライブで聴いてみると良い曲だった。ゆっくり目の曲が多いのに、踊れるのは何でだろう。よく知らないけど、他のクラブイベントとか、EDMのイベントとかだと、こういうじっくり音楽を聴かせてくれるってことはなさそうだし、いいイベントだ。


三毛猫ホームレス + lulu
SoundCloudで音楽聴いたり、Maltine Bookで読んだことはあるものの、動画とかは見たことがなく、ライブも初めて。マントを着て、『KANEKURE』の熱唱が始まったときは、かなり衝撃的だった。人間びっくりすると本当に口があく。気が付くと、お金を回収に来たもちろんさんをぽっかり口をあけて見上げていた。懐かしい音楽をやるイベントだからかもしれないけれど、5年か10年くらい前の音楽で、これだけ盛り上がるのはすごいなと。私の勝手な印象でしかないけれど、マルチネ第一世代の方よりも、最近の若手マルチネアーティストの方が、技術やソフト、機材の進歩もあって、同じ年齢のときで比べると知識・技術はあるんじゃないかと推測する。マルチネ第一世代の方の熱量、強烈な個性、見せ方/魅せ方への執着みたいなものを感じて、それが多くの人を惹きつけたんじゃないかと思った。時代、世代で好みや価値観も変わるから、昔良かったものが今通用するとは限らないけれど、技術とか音楽性だけじゃなく、人は色んな要素に魅了されるんだなと思った。luluさんは3回目かな、堂々としたパフォーマンスで、素敵だった。歌詞がとんだりもしたけど、歌詞覚えているファンの人が多くて、代わりに歌ってサポートしてあげてたり、温かい雰囲気、luluさんがとても愛されているのを感じた。

 

Lolica Tonica
Dommuneで見て良かったので、楽しみにしていた。二人で地味な感じなので、パソコン音楽クラブと重なって、比べてしまう。音楽の作り方、機材、流し方が、きっとパ音とは全然違うんだろうけど、Lolica Tonicaはずっと忙しそうに動いていて、"僕たち、頑張って演奏してます感"を醸し出している。Make me FeelとかEyes on youは、他の人もかけるから、ちょっと聴き飽きてしまうけど、DE DE MOUSEさんの『Like your magic』とか、Tchamiの『Freakin』とか選曲が好みで、セット全体として良かった。ツイッターを見ても、どう活動しているのかよくわからないけど、DJとかもするんだったら、行ってみたいな。

 

D-YAMA  BUDDHAHOUSE
SUGODJがすごく良かったので、どうしても見たくて、プールのあるWATERへダッシュ。間に合った。雨も上がって、涼しくて踊るのに最適。BOXは満員で身動きとれなかったけど、WATERは体を動かせる余裕があった。D-YAMAさん、すごい煽ってて、BPMも早すぎない好きな曲たくさんかかるし、プールの周りをぐるっと囲んで大勢で踊るのは、本当に楽しかった。BUDDHAHOUSEだったと思うけど、EWFとかディスコっぽい曲もたくさんかけてくれて、選曲が好み。MOGRAとかBUDDHAHOUSEさんのDRESSとか気になってし、やっぱり行ってみようという気持ちになった。dancinthruthenightsの時間になり、後ろ髪を引かれながらARENAへ移動。

 

dancinthruthenights
直前に行っても入れないかもしれないと覚悟していたけど、ステージを横に見る場所だと入れた。横からだけどステージに近いし、高い場所にあるから会場全体がよく見渡せる。Sugar's Campainは最後の方だけ、We are The Worldみたいな雰囲気で大合唱していて、巨大な会場が既に一体感に包まれていた。いよいよ、dancinthruthenights。1曲目は、imoutoidさんの曲から。okadadaさんの「おい、いけんのかぁ。」の煽りに、1000人を超えたARENAから大歓声。かっこ良過ぎて、震える。tofubeatsさんとokadadaさんの息がぴったりだし、okadadaさんが、とにかく楽しそう。私の隣の美女は、動画撮りながら、曲がかかる度に、「うっ」って言って泣いてる。当時を知らない私でも、これだけ感動するのに、通ってた人はそりゃ泣けるだろう。私は私で、ちょこちょこ過去の動画掘って見てたのが、次々に生で観れて、大興奮。動画だといまいちピンときてなかったけど、多くの人が熱狂したことが腑に落ちた。周りに人も、すごい集中力で、1秒1秒を愛しむように、ライブを堪能しているのを感じた。okadadaさんの歌とかラップとか、正直それほど上手いとは思わないんだけど、何だろう、あの魅力。DJのときも、たまにはラップやってくれたらいいのにな。最後、他の会場の出演者もARENAのステージに集まってきてフィナーレ。最高としか言いようがない。

ほーら、たまには日に当たらないと、カビが生えるわよ
PART2
BIG SHOUT IT OUT
Don't Stop The Music feat.森高千里
Her Favorite feat.okadada
Come On Honey! feat.新井ひとみ(東京女子流)&okadada
マジ勉NOW! feat.新井ひとみ
WHAT YOU GOT
PR0P0SE - Just Tonight feat.dancinthruthenights
水星

 

「Maltine SEEDだけ見れたらいいし、なんでageHaでするねん。怖くて行けへん。」と思ってたけど、勇気振り絞って、行って本当に良かった。BOXの演出とライブパフォーマンス、WATERで楽しく踊ったこと、千人を超える人たちと一緒にdancinthruthenightsを楽しんだ、あの光景、熱気、愛にあふれた優しい雰囲気、ずっと忘れない。行かなければ、こんな素敵なイベントに出会うこともない。

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