あの曲だけじゃない、70以上あるパソコン音楽クラブの曲から5選

SoundCloudで聴ける曲だけで60曲以上、YoutubeやCD化されているものを合わせると70曲以上になる。たくさん名曲があるのに、あり過ぎて埋もれてしまっているのは、本当にもったいない。あえて、再生数やlikeが多くない曲の中で、聴いてみてもらいたい5曲を選んだ。

そう意気込んで、選んでいる間にも、何曲か消えていた。候補だった『大団円』も。ダウンロードしておいたのが幸いだけど、聴いてもらいたかったな。

早速、5選。
また、曲が消えてしまわないうちに。


Cosmic Surfing (Yellow Magic Orchestra cover)
like数も多いし、この曲を選ぶつもりは全くなかったのだけど、夜中に聴いていて、あることに気が付いて笑ったので。ガラスのコップをお箸で叩くみたいな音が入ってる。私は機材もソフトもよく知らないけど、さすがにこの"人が叩くような"アナログ感がただよった間抜けな感じの音は、プリセットとかの音ではないように思う。若干叩くのが遅れる感じが、たまらない。気になりだすと、大きく聴こえてきてしまうのも面白い。1:35あたりで入ってるへんな声も、わかってても毎回笑ってしまう。聴けば聴くほど、発見があって面白いという例として。

子どもの社会
唯一のラップ(だと思う)。子供が「包括する全体社会」とかラップしてて、後ろで鳴ってる笛の音の抜け感が良い。アイドルグループとかが、ゆるく歌ったらいい感じになりそうな気がするんだけど。5選に入れられなかったけど、『HAMAYAN』も板尾さんのセリフの使い方が芸術的。大阪のライブで一回だけラップを披露していて、動画で見たらすごくよかったし、望む声も目にしたことあるけれど、どうしても嫌らしい。

花博
音響設備の整った箱で聴くと、一層良い曲。無機質な何もない巨大なアクアリウム、音楽が流れだし、徐々にテンポを上げていくと、それに合わせて魔法のように花が咲いていく。そんな光景が目に浮かぶ。宗教音楽のような美しい始まるが、その世界観から繋がったまま、ちゃんと踊れる曲になっている。音の勢いではなく、こんなに澄んだ音で、踊りたくさせてしまうグルーブもあるのはすごいと思う。

Pom Poko
バリ風の曲。パ音は、百貨店並みに品揃えが幅広い。幅を広げてチャレンジしても、それなによい曲ができてしまうところ、尊敬してしまう。曲のバリエーションだけではなく、1曲の始めから終わりまで、音が増えたり減ったり、リズムが変わったり、常に変化していくから、飽きないし踊っていられるのかなと思う。フィジカルリリースされたアルバム『Young Folks in Metropolis 』に入っている『Furo Technology』が一番近いと思うので、聴き比べてみると面白い。

Legs
やっぱりこの曲が、何度聴いても一番感動する。『Locator 404』に近い気がするけれど、『Legs』には、極限までそぎ落とした美しさを感じる。ハイハットというんだろうか、高い音の強弱と少しずつずれていくリズムの不規則さで、シンプルで少ない音数でも、これだけ噛み応えのある音楽を作れるということが示されている作品だと思う。後半30秒の何かを踏み潰すみたいな音が気持ちが良い。

私が音の名前さえ知っていれば、「ここから始まる何々音とリズムが。」とか、いくらでも語れるんだけど。ガスコンロで火をつけるときに聞こえるチッチッチッチッみたいなのが、どうやらハイハットらしいということに、2週間かけて辿り着いた。人に語るかは別として、何の音とか技法とかわかると、もっともっと楽しめるんだろうな。

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