SASUKE's konnichiwa Radio ゲスト tofubeats （制作環境、使用機材、自主企画を続ける理由等）

音楽アーティスト SSW Z世代

2018年3月にsasukeさんのライブに行って、そこからしばらくsasukeさんのインスタライブを観ていたりした。SASUKEさんは、Bruno MarsやJacob Collierの来日に合わせコンテンツを作るなど、セルフプロモーションも頑張っておられるようだった。札幌サンプリングスポーツのように、愛媛でHARD-OFF BEATSを勝手にやれば、tofubeatsさんやtofubeatsの目にも止まるんじゃないかと思って、「HARD-OFF BEATSやらないんですか？」とコメント飛ばしたりしていた。「やりたいですねぇー。」みたいな回答もして下さったのだけど、SASUKEさんはあまり感情が表情に出ないので、正直なところどうなんだろうと思っていた。

同じワーナー ミュージックということもあり、これまで顔を合わせる機会は何回かあったが、じっくり話す機会はなかったとのこと。sasukeさんがtofubeatsさんのことを話しているのを何度も聞いていたので、ずっと待ち望んでいた時が来てとても嬉しい。

前半 12月3日（火） 23:00-23:30

・SASUKEさんは2011年のHARD-OFF BEATSを見まくっていて、使っているソフトを調べAbleton Liveにした。
・imoutoidさんがライブの時にAbleton Liveを使っていて、tofubeatsさんは「こんな曲が作れるんだ。」と勘違いし、Ableton Liveを導入したが、家に遊びに行ったらLogicが開いていた。
・imoutoidはお父さんの弾いたギターを再現したプラグインを自分で作っていた。

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HD600

後半 12月10日（火） 23:00-23:30

tofubeatsのスタジオ セットアップ、使用機材

・Macはファンが回って音が出るから、防音ルームの外に置いている。
・Thunderboltで画面やhubに繋がってる。
・画面と無線のキーボードだけ（防音ルームの）中に置いてある。
・『RUN』までは家で録っていた。『LONELY NIGHTS』はスタジオで録ったが家の方がしっくりくる。
・神戸の家は横が大通りだったので、救急車が通って録り直しがよくあった。
・鍵盤は今は普通の49鍵 MIDI鍵盤。
・少し前までは、Numa Compactというフルサイズのピアノを繋げていた。本体だけでも音が出る。ちょっとだけ音を録りたいときに、スピーカーで鳴らせて良かった。でもでかくて邪魔。
・Prophet-6のラック版。唯一ずっとセットアップしてあるシンセ。USBもMIDIも繋げてる。
・audio interfaceはUniversal Audio Apollo 16 / 32、16ch in-out
・DA アンプ Antelope Pure2 アンプが好きなので、アンプを通してヘッドフォンやスピーカーに。
・マイクプリ SSL Alpha Logic 2台、ステレオで使えるように
・ボーカル録る用 1176ln compressorのモデリング WESAUDIOから出ている中の回路を再現した安価版
・サミングアンプ　NEVE 8876？
・コンプレッサーは1176を買うまではRNC (Really Nice Compressor)。すごく良い。3,4万円くらい。ずっと使っていた。今でもセットアップしている。

tofubeats スタンダートなラインナップなので割と参考になるのでは

機材は高い

tofubeats sasuke君いくつよ？
sasuke 今、16です。
tofubeats そうやんな。だってマイクプリなんかさ、ちょっと良いのかったら10万円とかすぐいくよ。
sasuke いや、もうやばいです。
tofubeats そうそうそう。だってさっきのサミングアンプなんかさぁ、定価50万円で。「中古で良いのが見つかりました！」って言って、30万円で買ったんすけど、去年修理に出したら「28万円です。」って言われて、気絶しかけた。
sasuke 元の値段になった。
tofubeats 元超えてるやんってなって。「でもまぁ、仕事道具やから仕方ない。」って言って修理して、泣きながら。増税前の最後の買い物がアンプの修理だったんですけど、僕。

・機材を買うとテンション上がる。
・どんだけ安い機材でも80点くらいは今は出せる。そこから100にするのが難しい。80から100の間だけなのに、そこの値段がめっちゃ高い。
・オーディオマニアが言うのは、1個（高いのに）上げると全部上げないといけなくなる。
・高級オーディオマニアのYouTubeは好きでよく見ている。

THREE THE HARDWARE

sasuke 機材オタクなので、THREE THE HARDWAREはめっちゃ好きです。
tofubeats あー、あれね。ありがとうございます。
sasuke 何でもいいんで、機材1個あれば曲作る気になるっていうのが、昔からあって。何か自分のセットに追加したら、何か1曲できるみたいな。
tofubeats それはめっちゃ、俺もあると思います。実際それ。
sasuke そうですか。なんで、すごいなんかあれ、企画として機材を買わないといけないじゃないですか。なんでいいなぁと思いながら、観てるんすけど。
tofubeats あと何やろ。使ったことない機材を使うと、脳の全然違うところが刺激されて。前回しゃべってた音楽を作るときにMIDIで指令を出して音を鳴らすのか、波形を並べるのかで、景色が変わると曲が変わってくるみたいな話で。同じ音出すのでもやっぱり、触ったことない機材とかUIが変わると、インターフェースが変わると、やっぱり気分が変わってくるから、できるものが全然違ってくるっていう話で。だからああいう感じで強制的に機材とかを買ったりとか、あとあの企画が終わった後も、家に機材が残るわけじゃないですか、買った人は。それが何かちょっと影響していくのが、やっぱ面白くて。
sasuke そうなんですよね。出れないすかねー、僕も。（←よっしゃ、よう言うた！：電算機の心の声）
tofubeats あー、全然ねぇ、本当に、あのう、ちょっとワーナー ミュージックさんにだけ確認しますけど。新企画。今ね僕がね、ちょっと仕事が忙し過ぎて、本当はあのう、年内に静岡にロケ行きたかったんですけど、ちょっと僕の仕事の都合で、1回先送りになっちゃったんで。またその若者達に、俺の金で機材を買わせてね、その苦しんでる姿を眺めて楽しみたいなと思ってるんで。

中古屋にあるのはMTR

sasuke 基本的MTRじゃないですか。
tofubeats そうやね。やっぱり中古屋さんにあるレコーダーって言ったら、MTRくらいしかないですよね。
sasuke ですよね。
tofubeats 触ったことないよね。たぶん。
sasuke いや、ないです。
tofubeats 皆そこで躓きますから。

HARD-OFF BEATSとTHREE THE HARDWAREは自分のため

sasuke ですよね。なんでアレ見て、なんか僕こんな良いセットアップを家に持ってるんだから、頑張ろうってなりますよ。
tofubeats あっ、そうなんですよ。そのHARD-OFF BEATSも、THREE THE HARDWAREも、こう過酷な環境でも曲はできるっていうのを見て、俺が元気を出したいっていうのもあるんすよね。
sasuke アハ、自分が。
tofubeats そうそうそう。結構自分のためにやってるとこも大きくて、やっぱりああいうのは。やっぱ自分がモチベーション下がるときって、もちろんあるじゃないですか。音楽作ってたら。そういう時に、人が苦しんで何かをなんとか出してるところとか見ると、元気出るんですよね。そういうのを、やっぱりあのう自分が、なんていうんかな、音楽でちょっと運が良くてお金もらったりした分を、そうやってこう何万円かだけさ、渡したり、動画を編集してあげるだけでさ、友達が曲作ってくれるわけですよ。自分のためにって言ったらあれですけど。それが、やっぱ自分にとってはむちゃくちゃやる気になるっていうのが、正直本当にあって。あの動画を見たらsasuke君とかも、やる気になるわけやん。世の中でモノを作る人がちょっと増えるってなると、自分が聴ける音楽の量も増えてくると。そうなると自分が、結局ラッキーみたいなことなるんやん。
sasuke 確かに。
tofubeats みんなが音楽を作るのを面白いなぁと思ってくれたら、最終楽できるのは自分というか。そういうのが、やっぱ面白いんで、ああいうのは止められへんなぁっていうのがあるんすね。
sasuke いいすね。いやなんか、ずっとやっててほしいなというか。（絞り出すような声で）
tofubeats うん、そう。だから自分の仕事が忙しくなると、あれをやるためのお金が稼げるんですけど、方や休みが取れなくなるみたいな悩みがあって。

地方のHARD-OFFには良いものが

tofubeats GoProを封筒に入れて、松山に送って、こう「やってきて」とかいうのもできますけど。
sasuke そうですね。いつでもやりますよ。
tofubeats いやでも、本当にあのう、今言質が取れましたんで。「やりますよ。」って、sasuke君は言ったんで。もうワーナーの人には「勝手にsasuke君借りますんで、何日か。」って。
sasuke 全然、こっち来ることもできますよ。
tofubeats ああ、まじすか。でもちょっと、せっかくなんでね、いい感じのその、四国の中古屋さんって、在庫があんまないお店もあるじゃないですか。そういう過酷なお店にわざわざ行ってもらって、過酷な状況でやってほしい。ナハハ。
sasuke でも、うちの近くのHARD-OFFは結構あるんすよ。
tofubeats あのねぇ。四国とかああいうところって、俺結構、神戸だったんで近くだったんでよく行ってましたけど、楽器屋さんが充実してないじゃないですか。中古屋さんにちゃんと良いものが流れて来るんですよね。

俺の友達のin the blue shirt君

tofubeats あのシリアルを解除するのが面倒くさいまま、みんな売りに出しちゃうから。それこそ昔の(AKAI)S2000とかいうね、MPCよりもっと古い、MPCとか作ってるメーカーのサンプラーがあるんですけど。
sasuke ラックの？
tofubeats そうそうラックの。起動ディスクがないと使えないんですよ。フロッピーが。なのにin the blue shirt君っていう、俺の友達のやつが買って、起動ディスクがないから使えなくて、ヤフオクかなんかでわざわざ高い金出して、フロッピーを結局落として、それでやっと使ってたみたいな。

ほしい機材はProphet 5

tofubeats 最近それこそ、新しいのでも古いのでもこの機材ほしいってのない？
sasuke 僕はProphet 5がめっちゃほっしいです。
tofubeats ハッハーーーン。高いねぇー。
sasuke そうなんですよ。結局高いんですよ。
tofubeats Prophetねぇー。5って今出てるやつ？
sasuke いや、今はXじゃないですか？
tofubeats Xか。俺が持ってるのが6とかか。まじかー。
sasuke Prophet Xもやばそうですけど。

Prophetの音が良過ぎて『FANTASY CLUB』ができた

tofubeats Prophetはむちゃくちゃ音良いですからね。
sasuke そうですか。
tofubeats 『FANTASY CLUB』っていうアルバムの前に。だいたいアルバムができたら、新しい機材をボンボンボンって買って、スタジオの景色を変えて、気分変えて作るタイプやねん。いつもアルバムができた後に、めっちゃ投資するんすよ。で『POSITIVE』ってアルバムができた後に、それのお金でProphetを買って、Prophetの音が良過ぎてできたのが『FANTASY CLUB』なんです。
sasuke ははは。そうなんですね。
tofubeats だから『FANTASY CLUB』は、ほぼ全曲でProphetを使ってて。seihoさんって先輩のDJが「Prophet、音良いよ。音良いよ。」ってずっと言ってて。「そんなバカな。」って言ってて買ったら、ホント音が良くて、音を聴いていて曲ができていくみたいな。まぁ、その魔法も終わりつつありますけれど。1年くらいはめっちゃ使ってたんで。また気分を変えて、新しいシンセ買おうかなって感じですけど。Prophetは本当に良いですよ。ホント。
sasuke めっちゃほしくなりました。
tofubeats もーう、買っちゃおう。

Roland SH-101

tofubeats ちょうどね、最近SHの何だっけ。ベリンガーのアレの話もしてたっていうのも聞きましたけど。
sasuke あ、そうです。そうです、そうです。SHの復刻で。
tofubeats 実機がうちの事務所にあるんで、全然借りにきて下さいね。
sasuke あるんですか？
tofubeats そう。先輩からもらって。
sasuke ちょっと、行きます！
tofubeats 全然貸すんで、本当に。
sasuke っていうかスタジオ遊びに行っていいですか？
tofubeats あそう、全然遊びに来て下さい。東京でね、早いインターネットが必要な時は。
sasuke あはは。早いんですか。
tofubeats めちゃくちゃ早いの引いてるんで。
sasuke 明日行きます。
tofubeats 本当に、明日来ていいです。
sasuke 本当ですか？僕ちょうど明日空いてるんですよね。
tofubeats あははは。お昼とか食べに行きましょう。待ってますわ。
sasuke そんな感じで、毎回なんですけど、すごく盛り上がりまして、今日も時間が過ぎてますけど。

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