Alyssa Milano アリッサ・ミラノ 『Look In My Heart』(1989年)J-popの概念

音楽の聴き方

メロディで気持ちよくなって歌詞に共感するというのが自分の音楽の聴き方で、SNSやブログを始めるまでは、当然他人も自分と同じように音楽を聴いていると、疑うことさえしなかった。周りの人と音楽の趣味が合わず、今まで人と音楽の話をしたことがなかったから。
80年代風シンセポップについて書くために、80年代の音楽やシンセサイザーの音について調べていて、音の記憶が蘇ってきた。流行に影響された自覚はなかったが、全然そんなことはなかった。感性にしっかり染みつき、基準を形成し、恐らく今も捕らわれ続けている。

Alyssa Milano『Look In My Heart』

AメロBメロといった構成、シンセ音と鳴らし方。このアルバムの曲が、私の中のポップミュージック、J-popの概念を作っているような気がする。アメリカ人が作ったアメリカ人が歌う曲だが、作曲はジャニーズに多くの曲を提供しているJoey Carbone氏。日本人が好む美メロの典型をわかっている方。

Alyssa Milano - What a Feeling

Alyssa Milano What a Feeling (1989)

歌はひどい。私はメロディ重視なので、音程さえはずさなければ、割と聴ける。シティ・ポップは、私にとっては大人の音楽で、実はあまり好きじゃない。

Alyssa Milano - I Had a Dream

Alyssa Milano - Look In My Heart

テレビCM

Alyssa Milanoは、イタリア系アメリカ人で、子役としてデビュー。ハリウッド映画『コマンドー』で、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役を演じ、日本でも有名に。その知名度で、日本のテレビCMにも出演。当時は、今より欧米人出演するCMが多かった。1990年6月洋楽オリコンチャート20曲の内、彼女の曲が3曲を占めた。以下のCM曲『Look In My Heart』は、その内の1曲。

日清製粉 マ・マ― パスタCM

【1991年昔のCM】アサヒ飲料 ココア風景/アリッサ・ミラノ

KAN 『丸いお尻が許せない』(1993年)

この曲がなぜこんなに好きなのか、ずっとわからずにいた。Alyssa Milano『Look In My Heart』で覚えた感覚が忘れられず求めていて、それを満たしてくれるからだと気が付いた。理由がわかって、すっきりした。特に、イントロやアウトロのようなシンセの音の鳴らし方が、たまらない。サビのメロディを繰り返しながらキーを上げていくところとか、定石通りのJ-pop感。そして、美メロ!歌詞は最低だが、聴くのを止められない。

イントロの速弾き、勝手に打ち込みと思い込んでいたら、手で弾いてらして驚き。矢代恒彦さんというキーボード奏者の方。小室哲哉と違って、別々のシンセ2台同時とか、1曲で4台のシンセを演奏してらして、めっちゃかっこいい。

大抵のことはインターネットが教えてくれる。人付き合いが苦手で、仲良くならなくても、ネットはどんな人間にも分け隔てなく教えてくれるから有難い。

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