コロナ禍後、音楽イベント通常開催までのロードマップ

国内新規感染者は減少、一部地域で緊急事態宣言も解除される予定。一方、新規感染者もほとんどなく、制限解除をした韓国では、集団感染が発生、しかもクラブで。先行事例があると学ばせてもらえるので、ありがたい。やはりノルウェーやオーストラリアのような、段階を踏むのが良いように思った。感染者が増える度ブレーキを踏み、徐々に元に戻していくことが、最も近道になるのかもしれない。

音楽イベント通常開催までのロードマップ

他国の事例を参考にしながら、フェスやクラブイベントが元の状態で開催できるまでのロードマップを作ってみた。
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①参加人数
感染者が含まれる可能性、感染者が見つかった場合の接触者追跡やその後の検査数を考えると、人数が少ない方がリスクは少ない。

②地域
韓国ソウルの集団感染でも、釜山から来ていた人が含まれていた模様。日本のライブハウスの例でも、大阪から全国各地に感染を拡大させてしまった。最初は、地元から始めるのが安全だと思う。地元の人だけであれば、顔見知りが多いはずなので、連絡もすぐにつく。フェスのように不特定多数では難しい。

③屋内/屋外
スウェーデンの事例を見ていると、屋外の人工芝の上に2mの距離をとって毛布が敷いてあり、そこにグループごとに座れるようになっていた。1グループは3人まで。DJはいるが、ダンスは禁止。座ってくつろいで音楽を聴いていた。
Coronavirus: How Sweden is keeping its pubs and bars open - BBC News

屋外は換気する必要がないので、屋外イベントから解禁されている例が多い。屋内より屋外の方が、人数等の制限も緩い。
渋谷でも、屋上がイベントできるようになっている商業施設は多いので、活用されるといいなと思う。去年3月のMaltine Recordsイベント『HARUSAKI』は、社会的距離も十分で完璧だったな。

④飲食
容器に付着し、体に取り込むのでリスクが高まる。ドリンクの蓋をしてもストローを刺してしばらく置いておけば、誰かの飛沫がかかる。ペットボトルも口にする部分を手で触れないようにする注意が必要。食事は、作ったらすぐに個別包装。提供するまでや配膳の際に、飛沫がかかる可能性があるため。

⑤深夜
深夜でお酒がまわると、社会的距離や衛生への意識が低下するということだろうか。ノルウェーの箱も、まずは24時までの営業から開始している。

⑥ダンス/声援
様々な事例を見ても、息が上がる/声を出すイベントや場所で、集団感染が多数発生している。クラブも最初はバー形式で営業を再開し、たとえ踊れなくても、会いたかった人と健康と再会を喜び合うのはどうだろう。

これに加え、マスク着用はもちろん、ドチチケを使いまわししない、入店時の靴裏消毒あたりは、有効だと思う。詳細はこちらを参考に。

フェスなど大規模イベントや海外アーティストの来日を考えると、ワクチンの開発時期や免疫パスポートの有効性が気になる。

ワクチンはいつ

コロナウイルスワクチンが1年以上かかるのはなぜですか
ある専門家は、これらの薬の製造の歴史と科学を考えると、「1年から18か月という前例は全くない」と警告しています。
Why a coronavirus vaccine could take way longer than a year
新型コロナ、ワクチンはいつできるのか? | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ワクチンができても
新型コロナウイルスに繰り返し感染する可能性 ワクチン開発中の英研究者 - BBCニュース

免疫パスポート

WHO : 2020年4月24日の時点で、SARS-CoV-2に対する抗体の存在がこのウイルスによるヒトへのその後の感染に対する免疫を付与するかどうかを評価した研究はありません。
https://www.who.int/news-room/commentaries/detail/immunity-passports-in-the-context-of-covid-19 

世界保健機関(WHO)によると、政府はロックダウンを緩和する手段として、いわゆる「免責パスポート」や「リスクフリー証明書」を発行すべきではありません。

「現時点では、Covid-19から回復し、抗体を持っている人が二次感染から保護されているという証拠はない」とWHOはブリーフィングノートで述べました。

これまでに実施されたほとんどの研究では、感染症から回復した人々の血液中に抗体が存在することが示されましたが、一部の人々は非常に低いレベルの抗体しか持っていませんでした。

Coronavirus: Immunity passports 'could increase virus spread' - BBC News

海外渡航

情報が多くなってしまったので、別のエントリに。

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