Charli XCX 音楽業界の性差別に声を上げる
L Devineの記事を訳していて知ったのだけど、去年の11月にCharli XCXが音楽業界の性差別についてSNSに投稿し、話題になっていた。
Charli XCXは、音楽業界の性差別に声を上げる。「私が男だったら、音楽業界の神のように崇められる。」
Charli XCX calls out sexism in the music industry in a series of tweets
私は、アーティストであり、自身及び他のアーティストに協業で、多数の"ヒット"(曲)を書いていて、映像ディレクター、Netflixのエグゼクティブプロデューサー、A&Rであり、レーベルを運営し、2アーティストをマネジメントしている。私が男だったら、音楽業界の神のように崇められるのに、女だから疑われますか??
A&R(Artists and Repertoire、アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当)
i am an artist, a songwriter who’s co written multiple “hits” for myself/other artists, a video director, exec producer of a netflix show, a&r, i run a label, co manage 2 artists.. if I was a man I’d be hailed as some sort of music industry god but as a woman I’m just - doubted??
— Charli (@charli_xcx) 2019年11月27日
ところで、私は(音楽業界が)どうであるかをただ言っているだけで、人々がそのことや私を気の毒に思う必要はありません。この業界の女性は、有効性について絶えず疑問視されています。「彼女が<本当に>それを書いたの?」「彼女は<本当に>自分がやっていることをわかってる?」常にこういうのを見ます。
btw i don’t need people to feel sorry for me or anything - i’m just saying it how it is. women in this industry are constantly questioned on their validity... “did she REALLY write that?” “can she REALLY produce?” “does she REALLY know what she’s doing?” i see it all the time.
— Charli (@charli_xcx) 2019年11月27日
2019年のすべての女性ポップスターは、明らかにビジネスウーマンです:彼女たち自身のキャリアを進め、自分自身で決断を下し、チームを指揮し、機会を与え、革新的で彼女たち自身の芸術を作っています。これは<とても明白>です。私たちを侮辱しないでください。
any and all female popstars in 2019 are obviously business women: running their own careers, making their own decisions, directing their own teams, proving points, being groundbreaking and making their own art. like, this is SO OBVIOUS. don’t insult us.
— Charli (@charli_xcx) 2019年11月27日
HANAが、ライブストリーミングで制作過程を全てオープンにした話とも繋がる。
女性批評家・ライターのジェンダーバランスのときも、「皆でこれからどうしたらいいか考えよう!」と業界内で影響力のある人がリードするには至らなかった。残念ながら。それどころか、人気男性音楽批評家は、口をとがらせ「今年のCoachellaだって男性がトリは全員男性だし、アカデミー賞だって。」とつぶやくし、パイオニアでありレジェンドでもある女性評論家でさえ、カッとなってバカとか言って一蹴してしまうんだから、とてもじゃないけど業界の人は誰も声を上げられないよね。
・日本の音楽関係者に向けて、海外のこの種の議論を紹介する人がいる
・現状を直視し、メリット/デメリットを冷静に考える
・(業界全体での変革を諦め)個人の頑張りで終わらせない
こうなればいいけど、難しいかな。
私はこれまでも、女性音楽プロデューサーの事例をたくさん紹介してきたし、今後もできる範囲でそうしたいので、日本の女性音楽関係者に少しでも届きますように。