Charli XCX 音楽業界の性差別に声を上げる

L Devineの記事を訳していて知ったのだけど、去年の11月にCharli XCXが音楽業界の性差別についてSNSに投稿し、話題になっていた。

Charli XCXは、音楽業界の性差別に声を上げる。「私が男だったら、音楽業界の神のように崇められる。」
Charli XCX calls out sexism in the music industry in a series of tweets

私は、アーティストであり、自身及び他のアーティストに協業で、多数の"ヒット"(曲)を書いていて、映像ディレクター、Netflixのエグゼクティブプロデューサー、A&Rであり、レーベルを運営し、2アーティストをマネジメントしている。私が男だったら、音楽業界の神のように崇められるのに、女だから疑われますか??

A&R(Artists and Repertoire、アーティストの発掘・契約・育成とそのアーティストに合った楽曲の発掘・契約・制作を担当)

ところで、私は(音楽業界が)どうであるかをただ言っているだけで、人々がそのことや私を気の毒に思う必要はありません。この業界の女性は、有効性について絶えず疑問視されています。「彼女が<本当に>それを書いたの?」「彼女は<本当に>自分がやっていることをわかってる?」常にこういうのを見ます。

2019年のすべての女性ポップスターは、明らかにビジネスウーマンです:彼女たち自身のキャリアを進め、自分自身で決断を下し、チームを指揮し、機会を与え、革新的で彼女たち自身の芸術を作っています。これは<とても明白>です。私たちを侮辱しないでください。

HANAが、ライブストリーミングで制作過程を全てオープンにした話とも繋がる。

女性批評家・ライターのジェンダーバランスのときも、「皆でこれからどうしたらいいか考えよう!」と業界内で影響力のある人がリードするには至らなかった。残念ながら。それどころか、人気男性音楽批評家は、口をとがらせ「今年のCoachellaだって男性がトリは全員男性だし、アカデミー賞だって。」とつぶやくし、パイオニアでありレジェンドでもある女性評論家でさえ、カッとなってバカとか言って一蹴してしまうんだから、とてもじゃないけど業界の人は誰も声を上げられないよね。
・日本の音楽関係者に向けて、海外のこの種の議論を紹介する人がいる
・現状を直視し、メリット/デメリットを冷静に考える
・(業界全体での変革を諦め)個人の頑張りで終わらせない
こうなればいいけど、難しいかな。
私はこれまでも、女性音楽プロデューサーの事例をたくさん紹介してきたし、今後もできる範囲でそうしたいので、日本の女性音楽関係者に少しでも届きますように。

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