地方のDJもっと聴きたいお金払いたい

Coachellaのビヨンセのライブ、リアルタイム配信で見ていた。ニコニコみたいプレミアムじゃないからと言って追い出されることもなく、Ustreamのように突如大音量でCMが割り込んでくることもない。ライブビデオ並みの抜群のカメラアングルや画面切り替えで、最初から最後まで堪能した。未だインターネットが自由に使えない人も世界にはたくさんいるが、ネットが使えてYouTube規制がない国にいれば、貧富の差なく誰もが等しく観れたということだ。

地方に生まれた時点で格差が生じているという記事がバズったらしいし、確かに20年前に思い描いていたほど格差は縮まっていない。私は誰もが簡単にはネットを使えなかった時代、Youtubeがなかった時代を知っている。テレビで流れる限られたMVを食い入るように観ていた。衣装、振り付け鮮明に覚えている。どんな辺境の地にいてお金がなかったとしても、ネットさえ繋がればビヨンセのライブが観れるようになったんだな、しみじみ思った。女の子だから学校に行かなくていいと言われたり、自由に人生を選択できない少女たちもビヨンセのライブを観て何か思ったのかもしれない。確実に縮まっている格差もある。

今一番聴いて踊りたいDJは地方の方だ。毎月でも通うのは厳しい。同じ空間でDJとその音楽を楽しむ人たちと場を共有して踊りたいし、その方が楽しいに決まってる。「クラブイベントの収支は赤字なの?」で書いたようにイベントに行ったからといってDJやtrack makerに十分お金が落ちているかわからないし、イベントに行くか行かないかの1と0じゃなくて、配信で楽しんで直接お金を届けられる仕組みもあったらいいなと思う。地方に住むお気に入りのDJはたくさん聴きたいし、お金も払いたい。もう2018年なんだから、地方にいても音楽でDJで稼げるような仕組みができてくれ。(京都と岐阜の方のDJセット、福岡方の歌と沖縄の方のラップをヘビロテしながららこのブログ書いてる。幸せだ。)

配信は配信ならではの楽しみもある。

Ultra Japan 2017(YouTUbe
見たこともないのに「EDMフェスなんて」と言えないと思い、裏付けのために観てみることにした。1ステージに何百万ももらうDJ、どこが凄いのかさっぱりわからない。YouTubeのコメント欄が解放されていて、日本語のコメントが流れていく。この曲は今日誰々も流していたとか、マイアミのときはどうだったとか。詳しい人達に説明してもらいながら、ライブを観ている感覚。そろそろ裏であのDJが始まるとかもコメントしてくれるので、見どころも逃さずに済む。スティーブ青木のタイタニックのコラージュ、Cakefaceのパフォーマンスも楽しめた。ものすごくネガティブな動機で見始めたのに、なんだか楽しくなってきてしまった。客をパリピと馬鹿にするようなコメントもあるのだけど、出演者やUltraネタで大喜利が始まったり、2ちゃんねるの実況的な感じで面白くて何回も吹き出した。最終日の最後「皆さんと一緒に観れて楽しかったよ。ありがとう。」的なコメントしたら、同じようなコメントで埋まって嬉しかった。顔も見えない見ず知らずの他人と楽しく一緒にDJパフォーマンス楽しめるって素敵なこと。EDMやUltraのネガティブなイメージはすっかりなくなっていた。

MOGRA秋葉原 8周年(Twitch)
ほどんと英語で外国の方が圧倒的に多いことがわかる。アニソンで大盛り上がり、コメントの流れ方が早くて熱気を感じる。一番の盛り上がりはYUC'eさんのライブ。海外の方からの人気が凄い。曲名やアーティスト名を尋ねる人、答える人。日本の音楽やtrack makerに興味をもってもらえるのは嬉しいし、教えてあげるの楽しい。顔が見えないから「ブスは話しかけてくるな。」とか怒られる心配もない。もし私が海外や日本の離島に住むアニソンファンで、子供の頃からMOGRAの配信に親しんでいたら、「いつか東京に行ってMOGRAで踊ってやるんだ。」と思う。海外にアニクラはないだろうし、日本にしかないというのは強い。クールジャパンも44億も損失出してる場合じゃなくて、わずかでもアニクラに投資してたら利益出たんじゃない。

寿司屋出張イベント、寿司職人さんがずっとニコニコしておられて、絵面が最高だった。


 
あなたの音楽に私はこうして辿り着いたでも書いたように、知る手段がないので発見されていないだけで、地方にはガラパゴス化した面白い音楽家やDJが絶対いるはず。私はとても欲深いから、早くそういう音楽をたくさん聴きたい。

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