未来才能全員集合祭 AT THE CORNERには行かなかった

未来才能全員集合祭 AT THE CORNERには行かなかった。単に、見に行きたいアーティストがいなかっただけのことだ。

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若手を集めてのイベントをすると聞いてから、本当に楽しみにしていた。ちょうど1年前、Seihoさん主催イベントVermilionのおかげで、パソコン音楽クラブとSoleil Soleilさんの音楽に出会えたので、勝手に期待を膨らませてしまっていた。

正直、イベントの告知を聞けば聞くほど、理解しようとすればするほど、わからなくなった。そもそも、Seihoさん、Okadadaさんが未知の才能に出会うイベントのはずが、蓋を開けてみれば、お二人が既に認識していた応募者外アーティストも多く、ジャンルも偏っていて、Seihoさんのレーベルから出そうな音楽が多い気がした。大箱での経験がなく、お客さんもまだついていない人を呼ぶと言っていたのに、既にレーベルから出していたり、出演経験も豊富な方もいて、フックアップではないとあれだけ強調していながら、結局お二人が推すアーティストのフックアップでしかなかった。

募集案内も、Seihoさん、Okadadaさんの音楽を聴いている人達以外にあまり拡散されていないように見えたので、それも原因かもしれない。海外からの応募もと言いながら、英語にさえなっていない。「ジャンルは問わないので、ノイズでもEDMでもなんでも送ってほしい。」と言っていたにも関わらず、シンガーソングライターのフォークっぽい音楽が送られてきたことに対して、「なんで送ってくれたのかわからない」と言っていたのは、さすがにひどいなと思った。応募数が多く、DJは最初の15分しか聴いてないと言ってしまうのも、正直と言えばそうだが、後半に何か仕込んであるかもしれないし、DJ技術だけでなく、全体の選曲とか順番も含めての良し悪しじゃないんだろうか。プロは最初の15分でわかるのかもしれないけど。時間を割いて、1時間とかのミックスを作った人もいただろうに、気の毒だった。

今回、出演者側は地方からも参加できた。しかし、ライブ配信がなく、これから今回の出演者の客になって支えていく、同世代の地方の10代や若手や、地方のイベントオーガナイザーが参加できなかったことは、すごく残念に思った。私は、Vermilionライブ配信を見て、買い物に行くことさえ避けていた渋谷、夜のクラブに足を運ぶようになった。10代、20代前半の人が今回のライブ映像を観たら、どんなにか心を躍らせ、憧れを抱くだろうか。配信されるならと、足を運ばない人が多少いたとしても、全国や世界中にいる、将来の客にパフォーマンスをアピールできるチャンスだったのに、もったいない。

Seihoさん、Okadadaさんは、インタビューの中で、どのイベントも同じような出演者ばかりという見方をしておられたが、自分で稼いだお金で、何のしがらみもなく行くイベントを選択している立場から見て、音楽の実力と、音楽以外の努力の結果が、公平に反映されていると思う。良い音楽を作り、自分の個性を光らせ、ファンを増やし、良い意味でのコネクションを作り、その上でステージに立っている。(中には、この方はどうして出続けられているんだろうな思う人もいるけれど。)そして、可能性のあるアーティストを見出してきたイベントオーガナイザーや、公募主催者もいる。FOGPAKの応募数や、応募者に対してどれだけのケアをしているのかは窺い知れないが、19回分選ぶだけでも大変だっただろう。yuigotや長谷川白紙は、FOGPAKがなくとも出てこれたかもしれないが、認知されるスピードはFOGPAKにより、早まったのではないだろうか。

今回のイベントで良かったと思うのは、Seihoさん、Okadadaさんのパフォーマンスを初めて観て、感動しているコメントをたくさん見たことだ。そういえば、Seihoさんは特に、(フェスや、Sugar's Campaignとしての出演以外の)デイイベで、あまり見た記憶がない。若い人に、安価で本物を見せてあげるという王道のやり方が、新しい顧客層を作るのに効果があるんだろう。Okadadaさんが出演しないイベントに来ているのも見かけたりするし、12月のPOW、未成年は無料なのは、良い試みだと思う。

イベントに期待して、新しいお気に入りが一気に見つかると思うのは甘い考えで、自分が本当に好きなアーティストは、幅広いチャネルをもって、自ら地道に探し続けるしかない。見つけるぞ。

 

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