2017年10月 PLAYSET vol.3 @京都メトロ

次、いつアリムラさんを観れるかわからない(家 yeahの発表前だったので)、西高東低が疑われるパ音を西で観てみたい、音が良いと評判の京都メトロに行ってみたいということで、思い切って遠征を決めた。その後、次々にイベントが発表され、2週間前に関西遠征していれば、Natieve Rappperさんとメカニカさんを観て、ロスディケに行けたし、10月末の東京は、新宿のルーフトップバーとか、ハロウィン関連のパーティが目白押し。失敗したかなぁと思ったけど、飛行機予約しちゃったし、アリムラさんの意気込みに期待することに。


小雨が降って肌寒いが、台風直撃を免れただけで、十分ありがたい。京阪で、神宮丸太町へ。何番出口直結だったか忘れ、案内図にもなく、おろおろ。駅員さんに聞いたら、丁寧に教えてくれた。本当に、駅直結。地上に上がるまでの中間、よく飲食店が入っているような小さな場所。
内装は、むき出しの鉄骨、古い木材、レンガがいい味を出している。ステージ奥の崩れたレンガは、作りこんだのか崩れたのかわからないが、地下の廃墟感を出していて良い。フロアは、横幅がある分、恵比寿バチカより広いが、VISIONのDEEP SPACEより小さい。

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パソコン音楽クラブ
ボーカルのまほちゃんさん、パ音が破竹の勢いで躍進し、東京のでかいクラブで自分の歌声が響いていることを、どう捉えているのかなと、ずっと気になっていた。関西のライブには、ポキ山さんと柴田さん以外のパ音メンバーも来ているそうで、この中にまほちゃんさんもいるのかなと、思いを馳せる。関西のライブでは、ラップも披露したくらいなので、東京よりしゃべるのかなと思ったらそうでもない。ツイッターでは、ようしゃべるのに。
パ音がオープニングで演奏するのは、去年のWWW X以来じゃないだろうか。ライブ開始ののシンセ音は雅楽のようにも聞こえ、場が引き締まる。最初の曲、OLD NEWTOWNの新しいリミックス、ポキ山さんらしさがあり、またよりダンサブルに仕上がっていて、良かった。OLD NEWTOWNは、Get Wildくらい、50年、それ以上、長く聴かれる曲だと思ってる。柴田さんが聞いてもらいたそうにアピールしていた「まあう☆」、それなりに大きな音で鳴ってたので、しっかり聞き取れた。「まあう☆」って、もっとほんわかした、かわいいものだと思ってたのにね。鉛筆削りとか、「まあう☆」とか、ちゃんと受け止めてあげるポキ山さんは、寛容だなと思う。柴田さん、めっちゃ手元でくるくるまわしてたのは、メトロノームだったのかな。演奏方法はわかりにくかったけど、へらへらも奇妙な動きもなく、すっかりかっこよくなってしまって、ちょっとさみしい気もした。the oto factoryリリパのブログ書こうと思って、ちょうど1年前のパ音のライブ動画見てたら、選曲も繋ぎ方も全然違って、変化の過程を見れたのは、本当に良かった、面白かったなとしみじみ思った。Express 25は、大好きなんだけど、あまりに何回も聴きすぎたからか、ライブでの4分は、少し長く感じてしまった。最後の曲は、Tomadさんがそのうち出ると言ってた曲。リミックスなのか、そうではなく、オリジナルなら、ボーカルは誰なのかな。
東京の1週間後だから、同じライブセットと思ったら、甘かった。ALPSで披露したトークボックスの曲は、今回は無し。無理してでも、行っておくんだった。私は前半のテクノ?ハウス?よりの感じが好きで楽しめたが、imaiさん、アリムラさんファンには、前回のライブセットの方が、受けがよかったみたい。

OLD NEWTOWN
新曲?(男性低音ボーカル、ボカロ?)
Tempo Tap Tempo(メトロノーム演奏?)
新曲?つなぎ?
山下達郎みたいな歌が、ちょっとだけ聴こえた。)
Mobile Dog House¥
新曲?(女性ボーカル、ボカロ?)
Express 25

Locator 404
?(これから出る新曲?)

今回、転換が面白かった。ご飯を載せるおぼんのように、長めの板に自分たちの機材を載せて置き、転換の際は、おぼんごと移動させるというもの。機材の数が多い人ばかりだったから、確かに効率がいい。配線を手伝う人も複数いらして、転換の時間は長めにとってあるものの、時間が余るほどだった。


matsu & take
名前から、てっきり松さんと竹さんというコンビだと思っていたら、お一人。さすが関西人、MCで笑いを取り、さらに冒頭しゃべりネタを流して、フロアを温める。陽気な和菓子職人のように、踊りながら、手際よく楽し気な音を繰り出していく。特に、この曲が気持ちよくて、ライブ終わってから毎日、脳内再生されるんだけど、曲名がわからず。

 手元が割と見えたので、今の操作で出た音がどれ、もしくはどう音が変わったのかを推測しながら観ると、楽しめた。なんとなく、こういう操作だったのかなとわかると、何倍も楽しい。機材の勉強して来いよと思われるかもしれないけど、名前もわからない初心者にとっては、調べるのも難しい。機材も新旧、種類が多いし。改めて、手元を大きなスクリーンに映し、客にさわらせてくれる寺田創一さんのライブは、やはりよくできているなぁと思った。パ音も、ちょくちょく、色んな機材を鳴らす動画を上げてくれるので、単純に観て楽しい上、少しずつ機材の名前も覚えられる。さらに、それをライブで生で聴けると、気持ちが上がる。DJだって、つまみを回して、音を出したり変えたりするから、DJじゃなくてライブだと言われても、手元も見えないライブでは特に、わかりにくい。見せる側、観る側の歩み寄りで、ライブはもっと楽しくなるかと。


in the blue shirt
最初のライブは気合が入っていても、回数が増えるにつれ、1回1回の熱量は下がっていくのは自然なこと。やはり行く側としては、このライブのためだけの告知動画を作る意気込みは、素直にうれしい。初めて観たアリムラさんのライブは、1年前の家yeahで、自信満々のオレ様的な印象だったけど、前回のALPSも今回も、すごいシャイで、もしかしてこっちの方がデフォルトなのかな。1曲目は、練習を重ねたというGet Wildの演奏から。暖かい笑いが起きる。前半は、カオシレーターみたいなのを使って演奏。2曲目、cutupではない、歌詞のある女性ボーカルの曲、最初からエモさ全開。

4曲目も良かったが、5曲目(イントロがperfumeっぽい曲)が一番良かった。体を動かさずにはいられないノリのいい曲で、ライブの定番になりそう。インスタで聴いたときから、めっちゃいいと思っていたので、やっとフルで聴けて、京都まで来て良かった。早くリリースしてほしい。「なんか、しゃべって」という客からのリクエストに、「in the blue shirtという名前なんですけど、group_inouにはBLUEという曲がありましてですね。」と次の曲を紹介。リミックスというより「サプライズをちょうだい」のメロディをサンプリングした曲という感じだった。アリムラさんのライブセットは、曲数が盛りだくさん、かと言ってせわしない訳でもなく、楽しい。imaiさん並みに汗だくで、機材が壊れないか、ちょっと心配だった。笛デビューを密かに期待していたんだけど、今回はなかった。

imai
imaiさんの汗が飛んでくる、この距離で観れるなんて、京都まで来た価値がある。モッシュで内臓が圧迫されることも、背が高い方から、肘鉄くらうこともない。関西のimaiキッズ達は、ノリはいいが、縦に動く。クラブミュージックというよりは、バンド寄りなのかな。imaiさんは、つまみ一回し入魂という感じで、つまみから音を通して、観客を指す指先から、観客を見る目から、気を送り続けているようだった。ライトに照らし出されたimaiさんの背中からは、もうもうと湯気が上がっていた。物理的にも熱い人だ。アルバムPSEPの曲は全て良いけど、特にTwin Tower Talkは、ライブで聴くと、より良かった。アンコール無しの宣言通り、無しで19:55にライブ終了。怒号とかもなく、みんなおとなしく解散。熱量の高い4組のライブとは言え、転換含めの3時間弱は、ちょっと短かったかな。帰りの駅でもそういう声を耳にした。ただ、京都から神戸の西の端へも、日付が変わる前に帰ることができた。

京都メトロは、いいクラブだった。デイイベで、客はimaiさん、アリムラさんファンだったからかもしれないけれど、年齢層低め、音楽を邪魔しないつっこみはあっても、ヤジや怒号は無し、演奏前に背の高い人がすっと割り込んでくることもなく、地蔵、半地蔵の人もいて、めちゃくや快適、安心して楽しめた。クラシックとか変わったイベントや、大物出演のイベントも多く、あの距離で観れるなんて、京都の人、本当に羨ましい。調べた感じ、神戸には音箱はないみたい。東京はイベントが多くて、安くて10組とか観れるのはすごくありがたいけれど、目的が違う人が多いし、回数減らして、遠征するのもアリかなと思ってしまった。

東京に帰るとき、台風の後の強風で、着陸のときに思い切りあおられて飛行機が斜めになり、あせったけど、無事に遠征を終えられて良かった。

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