2016年11月 the oto factory リリースツアー @下北沢THREE

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以前下北に来たのは、数少ない友達に会うためだった。彼女のの弟は売れないバンドをやっていて、せっかく早稲田の建築に入ったのに、音楽で食べていくと言い出したのだと、愚痴っていた。別れ際、「よかったら、聞いてやって。」と、弟のCDを手渡された。

下北の細く斜めに入り組んだ道はわかりにくく、すぐに、感傷に浸っている場合ではなくなった。目を凝らしていたのに、それらしい建物や看板はなく、静かな住宅街に来てしまう。人のよさそうな地元の人に聞いてもわからず、とうとう人通りもなくなってしまい、途方に暮れる。すると、住宅街の方から、おしゃれなパリピ風の方々が歩いてきて、信号で立ち止まった。高速で脳内会議、「道聞いてみる?」「無視されたら、どうするん?」「何もなかったように平静を装い、闇に消えるか。」「今聞かんと、ほんまに間に合わへんで。」、会議の結果、勢いで道を尋ねた。「僕たちも、行くんですよ~。一緒に行きましょう。」と笑顔で返され、連れて行ってもらうことに。道中も、「誰、観に来たんですか?」とか、気を使って話をふってくれたりして、いい人達だった。

無事着いてほっとしたので、外観は全く覚えていない。人について、地下に降りていく。隣のBasement Barの方のライブに並びそうになるが、違うと教えてもらって、奥のTHREEの入り口へ。入口入って右側がバーカウンター、左がステージとフロア、天井はそれほど高くなく、ワンフロアでこじんまりしている。クラブと違う、ライブハウス感を感じる。ほとんどが学生に見える。一人でいると、いろんな人が気を使って、話しかけてくれる。後になって、アーティスト支援のためのTHREEの新しい取り組み(ノルマ廃止)とか知ったが、箱の姿勢がそういう客を呼び、客が箱を良くするみたいな相互作用ができているのかなと思った。

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SUPER VHS
江原茗一さんがボーカルの『魚の恋』、間に合って、生で聴けた。江原さんの昔のフォークソング歌手みたいな声と歌い方が、SUPER VHSの音楽と相まって、いい味を出していた。

 

パソコン音楽クラブ ぷにぷに電機
SUPER VHS終わった後準備始まるが、ポキ山さん、暗闇で延々20分くらい、コードの束と格闘していた。開始前から、続々と人が前列に集まり始め、3,4列くらいはパソコン音楽クラブのファンで埋まっていた。この日と翌日の"家-Yeah-"だけは、いつもの2人に1人加え、3人。役割分担不明。ぷにぷに電機さんがゲスト参加し、Patchwork Loveを生歌披露。

OLD NEWTOWN
Furo Technology
0G LOVE (パソコン音楽クラブ Remix)
VIRTUA BEACH (パ音REMIX)
Escape
Bird 愛lands
4つ打ち講座
Mobile Dog House¥
punipunidenki x パソコン音楽クラブ x Night Tempo - Patchwork Love
The Hair Kid - Plastic New York feat Q.i (パソコン音楽クラブ Remix)

4つ打ち講座
これ流れると、初見とか関係なく、ほとんどの人の体が揺れだすから、ときどきやってほしいな。

電子音楽界隈、かわいい人たくさんいるが、ぷにぷに電機さんは、ガチの美人で、背が高くて、顔がびっくりするほど小さい。その上、歌えて、声がかわいくて、曲作れて、歌詞書けて、性格は前向きポジティブ、男女関係なく優しい。ずるい。

ライブのために、ネイルをパソコン音楽クラブ仕様にする優しさ

 Sailor Teamのツアーに行けなかったので、動画を観ていたら、ぷにぷに電機さん、のびやかに歌っていて、さらにパワーアップされているようだった。今後の活躍を楽しみにしていたら、なんとyuigotさんとのコラボ、ハッピーくるくる × yuigot「Hello! My Universe?」に歌詞提供。ぷにぷに電機さんらしい、上品で可愛いデジタルな歌詞。ぷにぷに電機さんが、この曲歌うのも聴いてみたい。yuigotさんも、こんなにもキャッチーで、気合入った曲をしれっと提供してるの、意味がわからない。笛吹ケトルの音に始まり、ねじが飛び出るみたいなボヨーンとした音のバックコーラスとか、面白い音をこれでもかと盛っているのに、それぞれの音が役割を果たしていて、すごくきれいにまとまっている。ハッピーくるくる コラボ4種類の中で、断トツ良。

 

the oto factory
そこそこ機材の種類は多いのに、慣れていて準備が早い。アッという間にセッティング完了。観客の方に向くのではなく、ステージ上で4人が向かい合うのが、シャイで仲良さそうな雰囲気が出ていて良い。 Zapp & Rogerをよく聴いていたので、トークボックス実物に興奮。全曲は思い出せないが、『date course』『カクテルパーティー』の曲と『0G LOVE』は演奏してくれたと思う。「朝までディスコ♪」と、『浮気なパーティーガール』の歌詞を口ずさみながら踊ったのが、本当に楽しかった。1年近く経った今でも、その光景を鮮明に思い出せるし、幸せな気持ちになる。印象に残っているのが、神納さんのMC。バンドの人はみんな、MCが上手いのか知らないけど、話すスピード、間合い、目線、目線を配る時間、上手いプレゼンのセオリーを、全てこなせていたので驚いた。就活の面接も、余裕だったのではと思えるが。

2016年リリースで良かった曲(オフォファクのおすすめ)
Bayu Risa、sasac、Diamond Ortiz、Mofakとか、これで知ることができたんだった。2017年版も期待。

最近良かったのは、この曲。remixとあるが、Yackleさん版とは、別の曲くらい違う。オトファクの色が強い、ディスコティックなメロディと、あゆ巫女さんの五七五のラップが、気持ちよく掛け合ってる。五七五のリズムって、人間が生まれ持った感覚に語り掛けてくるみたいなところがある。前半はボンゴ?コンガ?、後半カウベルが刻むリズムに、肩を揺らしてしまう。Orlandよりオトファクが好きなのは、踊れる曲が多いからなのかも。いい音楽作るし、ライブは楽しい、アートワークのセンスもあって、DJもうまい。ずっと自らネガティブキャンペーンやってるの、本当に謎。でも、それも含め、オトファクなのかも。


10月21日、新宿MARZでのALPSは、the oto factory、 Orland、パソコン音楽クラブを同時に観れるチャンス。楽しみ。

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