NiziU『Sweet Bomb!』『Step and a step』暗くて明るい

今年は、音楽の苦手を多く克服したが、最後にKPOPガールズグループまで聴けるようになった。KPOPクラブイベントも多く開催されているベテランDJ e_e_li_c_aさんが、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演されたときのDJミックスのおかげ。

#after6junction reproduction JYPmix

最初に気になったのが、08:20 NiziU『Sweet Bomb!』からJackson Wang & Galantis 『Pretty Please』への繋ぎ。「止めらんない bomb bimb yeah!」からJackson Wangの歌い出し、スパっと見事に決まって爽快。この曲、何なの?と思って調べたら、NiziUだった。KPOPガールズグループは、声がかん高くて、キラキラ眩しい(物理的にも存在的にも)のがどうも苦手で、一応YouTubeでチェックを試みるもだいたい数十秒で断念していた。だから、まさか自分がNiziUを聴くようになるとは。DJの力は偉大。

NiziU『Sweet Bomb!』

日本語の文章よりリズムが過度に優先されていて面白い。「きぶーん(気分)」の「ぶーん」が完全にboomの発音。「前見なくちゃ、笑わなくちゃ」の語尾上げの「ちゃ」は韓国語っぽくKPOPに合っている。私の時代でも日常で使ったことないけど、今の10代は「やらなくちゃ」とか言うのだろうか。私はコードが聴き取れないのでもどかしいが、音階だけを聴いていると、歌い上げるパートが少なく、上がったり下がったり、不穏で暗い印象を受ける。底抜けに明るいボーカルと組み合わせることによって、ちょうどよい加減になりクール。その部分に惹かれた気がする。コードについて詳しい人が解説していないかなと探したが見つからず、その代わりこのDJミックスでも使われている別の曲のがあった。

NiziU『Step and a step』

NiziU「Step and a step」Aメロ問題に思うこと【音ぶつかってる?カッコいい?】

そうそう、こういう話が聴きたいのよね。この歌は、立ち止まったり遅れたりしても大丈夫という歌。上の動画で解説されているパートの映像も、一人だけ取り残され不安そうに座り込んでいる。音の違和感で、不安な気持ちが上手く表現されているなと思った。10代のガールズグループの歌だから、元気いっぱい楽しい!みたいな内容の歌ばかりだと思い込んでいたが、歌詞も良かった。
「後ろを振り返ってみて、ほら、君の足跡。
 いつも、I'm proud of you.(君を誇りに思っているよ。)」
「Step and a step 私の歩幅で
 Step and a step 私だけのペースで」
休まないといけないときは、特に若い時は、周りの進化が早いから焦る。焦っても仕方がないし、自分がやってきたことを振り返って、自分を認めてあげるのがいいものね。卒業や就職が1年遅れると不利だったりするけれど、人生長いからもう少し気軽に寄り道できるようになるといいのにと思う。
歌に戻って、ラップパートも思っていたより上手くてかっこよかった。

それにしても、和音を聴いて、明るくて楽しそうとか暗くて悲しいとか感じ、さらにその感覚が他人とも共通するのは不思議だな。

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