Lawrence 『It's Not All About You』兄と妹のミュージカル
Lawrence - "It's Not All About You"
実の兄妹であるClydeとGracieを中心とした8人体制のSoul Popバンド、Lawrence。生活感のある場所で、動き回りながら歌う様子はミュージカルのようで、NHKでgleeを観て育った世代には、これぞアメリカ。ちょっとナードっぽいルックスも親近感が湧き、仲間同士の楽し気なライブはVULFPECK『Animal Spirits』を思い出す。
2人の父親は映画監督で、2人はStevie Wonder、Randy Newman、Aretha Franklinのレコードを数えきれないほど聴いて育った。兄のClydeは4歳でピアノを、すぐに作曲も始めた。そして、最年少6歳でSongwriters Guild Of America(アメリカ作曲家協会)に入会している。妹のGracieはミュージカルやドラマ・映画にも出演している女優でもある。
Lawrence - Casualty
Lawrence - "It's Not All About You(あなたが全てじゃないのよ)"
話が長い人の歌で、「21歳だったら、あなたの話が終わる前に22歳になっちゃうわ。」と皮肉たっぷりな歌詞。女優でもあるGracieの演技が面白い。テーブルの下にもぐって顔出したところとか。生音のピアノもブラスも、味があって角がなく、こなれた感じが心地よい。シンセサイザーの音楽を聴けば聴くほど、生音の良さがわかるようになった気がする。
日本人がアメリカンダイナーと聞いて思い浮かべるような、いかにもなレストラン。最後、店の前で総出で踊っちゃうし。日本の神社仏閣・富士山と同じくらい、外国人である日本人が思い描く、ステレオタイプなアメリカそのままって感じだけど、アメリカ人にはどう見えるのかしら。曲の雰囲気にあっているし、私は楽しいからこういうの好き。