Dorian Electra ノンバイナリー 性別からの解放

アニメ・コスプレ好きYouTuberさんかなと思って観ていたら、意外と音楽が良い。単に今はやりのジェンダーレスを前面に押し出しているのではなく、深かった。ジェンダーによるプレッシャーと解放、今年SNSでもとてもホットな話題であったけれども、言葉で相手を説き伏せるのではなく、楽しい音楽と映像コンテンツですんなりと理解させてしまう。手作り感のある小道具で安っぽく見えるかもしれないけれど、よく練って考えられた伝え方で、表現でありアートだと思う。

Dorian Electraの経歴

Dorian Electraはアメリカ テキサス州ヒューストン生まれ育つ。性別は非公開で、流動的だとしている。（一般的にDorianは男性の名前で、Electraは女性の名前だが）出生証明書の名前（ファーストネーム）の欄には、DorianとElectraの2つが並んでいる。父親がよくコンサートの連れて行ってくれて、デヴィッド・ボウイやU2のボノが好きだった。

私は女の子が夢中になっていることに興味がありませんでしたが、スポーツやGIジョーと遊ぶことは嫌いでした。 私はgirlやboyという言葉よりもkidという言葉で自分自身を認識していました。
「けれども、私は男子が好きな女の子のよう気持ちになりませんでした。 映画のラブストーリーに、私はとても疎外感を感じました。」

「私は男性の格好をしている女性ではありません。それよりもはるかに複雑です。」また、常に男性のように感じることもありません。 「『性別の流動性』に出会ったとき、私はその言葉に本当に共感しました」 「しかし、私の存在の核は決して性別ではありません。『性別流動』でさえ、誰かを箱に入れられるアイデンティティの形式です。」

子供の頃からミュージックビデオを作り始め、大学卒業後はRefinery29という若い女性向けメディアで、教育コンテンツビデオを制作した。フェミニズム、ドラッグ、バイブレーター、クリトリス、ハイヒールの歴史を楽しく伝えるコンテンツを制作した。

私は研究し「クリトリスの歴史が良いだろう。明らかに十分な情報がない。」と考えました。

Unapologetically Queer: An Interview With The Incomparable Dorian Electra | The New Nine

Our Musical Ode to the Clitoris

Dorian Electra - Flamboyant

90年代っぽさ、ゴシック、ビジュアル系バンドを想起させるようなMV、彼/彼女の好きなものが伝わってくる。私には、ビンテージの3段鍵盤エレクトーン、特にレバーやボタンの形状と色がたまらない。Flamboyantは、「（色や光が炎のように）まばゆい」と「（フランス・ゴシックの）フランボワイヤン様式の」という両方の意味がある。既存のものをマネてごちゃ混ぜにしただけのようで、音楽や歌は意外とちゃんとしていて独創性がある。

テーマにもアクセスし関連性付け楽しいものにするために、様々な男性的なキャラクターや使い古されたテーマを探求したかったのです。 私自身の性同一性についての個人的な調査でもあります。他のキャラクターや歴史的瞬間を取り込んでもいます。私が長い間夢中であった、中世のルネッサンスバロック、未来的なポップス、ヘビーメタル、ロックンロール、エレクトロニックミュージックを融合した、これぞ美学です。私はそれらの視覚と音楽を一緒に混ぜ合わせたかったのです。オドオドせず自分らしくクィアで、きらびやか（Flamboyant）でいることについてです。

Unapologetically Queer: An Interview With The Incomparable Dorian Electra | The New Nine

Dorian Electra - Daddy Like

sugar daddy、つまりパパ活のパパ、パトロンについての歌。音楽的にはこの曲が一番好き。

「甘くてもいい。 セックスワークをしてsugar daddyがいる友人がたくさんいます。多才で素晴らしいアートキャリアに資金を提供してもらっており、彼らのサポートがなければアートをすることができません。 なので、その周りにある恥と汚名を取り除くことでもありました。」

Pop sensation Dorian Electra: 'I'm not a woman dressing as a man. It's more complex' | Music | The Guardian

Dorian Electra - Man To Man

今まで考えたこともなかったけれど、SNSのおかげで、男らしくいなければならないことを負担に感じている男性も少なくないことを最近になって理解した。男子は圧倒的に戦ったりするゲームが好きな印象があったけど、トランスでなくても人形遊びが好きな男の子はいるだろうし、その逆もある。男同士の関係、特にアメリカでは、ステレオタイプなマッチョな価値観が強そうだし、苦しんでいる人は多いのだろうな。「有害な男性性」という堅い言葉が出てくると身構えてしまうけれど、そんな難しいことではなく自然なことだと感じさせてくれる。歌詞が良かったので全部訳しておきました。

Electro PopアーティストのDorian Electraは、このような動画で（性別の）二元性をなくしたいと考えています。 女性、男性、またはどちらでもないことの意味を聴衆に問いかけることで、この非常に激しく燃えやすい男は、キャラクターや舞台上の登場人物以上のものになります。不適合を超えて新しい成層圏に踏み出すことを具体化したものです。
「私は、これらの男性的なキャラクターや使い古されたテーマを、自分の真の一部として演じるのがとても楽しいだけでなく、それらがどのように毒に成り得て、どのように障害でしかなくなるのかを自覚しています。」「『私は有害な男らしさを取り除いている』とか『全てキャラクターです。』というほど単純ではありません。どちらでもなく。 それはどこか、何らかの中央にあります。」
そして、真のアーティストのように、「どちらかだと思うこと」よりも、視聴者を混乱させたほうがいいでしょう。

Bend the Binary with Dorian Electra

あなたは私がストレート（異性愛者）ではないことを知っています。
だけど私はあなたにストレートに言いましょう
そしてあなたの表情を見ます
私はあなたと話すたびに。
私は明確で、複雑になりたくない
私が言いたいことを言います
あなたにも同じことを期待しています。

それで、あなたは駐車場で荒っぽいことをしたいですか？
タフなふりをしても、そうではないことは知っています。
街灯の中、乱闘を外に出すことができます。
私は本当にあなたと戦いたいです。

男同士
手をつないで
一対一
友達同士。
あなたは柔軟になる自信がありますか？
心を開けるほど強いですか？
男同士。
あなたは私を入れなければならない。

あなたはもっとビッグな男にならないと。
高みを目指さなければ。
拳を収めなければ。
武器を下ろさないといけない。

要点に触れるのを避けないで下さい。
私の後ろで話さないで下さい。
卑怯なまねはやめて下さい。
奇襲攻撃を仕掛けないで下さい。
太陽の下でここに出て、
私たちは適切にこれを対処できます。
ただ手を取り合って
そして、私たちは男同士でこれを解決できます。

Dorian Electra - Guyliner

Guylinerとは、男性がアイライナーを引いたメイクをすること。

起きて、目を開ける
活気づけて、そう、輝かせなくては
鏡を見ると気分爽快
疑う余地もない、アイライナーを引く時間です

私は男性、時間をかけて美しくしても驚かないでください
アイライナーを引いてみれない理由はなく、とても納得がいきます

ニッチで奇妙で衝撃的な

ニッチだと思っていたものが多くの聴衆に受けるのを見るのはとてもクールです。もっと多くの人に届いてほしい。 私の最新のYouTubeビデオのアルゴリズムはは本当に良くなり、「これを薦めてくれてありがとう。バイナリー（女性でも男性でもない）になる前に、どうやったらこれを知ることができただろう。」「今は私のセクシュアリティが混乱していると思う」などのコメントを続きました。おそらく彼らは、私が男性なのか女性なのか、彼らが好きなものなのかもわからない。 奇妙だったり衝撃的な何かを出すと、本当に前向きな反応を得ることができます。

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