LOUNGE NEO 14th anniversary 家だけにYeah 2016年11月27日

時間が経ち過ぎてしまったけど、これから東京に上京してくる人も多いだろうし、クラブなんか行ったことない人にもおすすめしたいイベントだと思ったので、書いておくことにした。

合計37組の幅広いジャンルのアーティストが、3会場(Lounge Neo、Glad、VUENOS)で平行アクトする、都会で行われるフェスのようなイベント。この日はデイイベントだったこともあると思うが、私が行った中で、最も平和なクラブイベント。マスクをして、一人で音楽を楽しんでいるような人もいたので、音楽が目的の人も行きやすいと思った。

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渋谷は最寄駅から数分で行けるけれど、渋谷には用事も行く気もなかったので、会場が道玄坂、しかもラウンジというのは本当にハードルが高かった。パソコン音楽クラブに加え、AMUNOA、in the blue shirtも出るということで、思い切って行くことにした。道玄坂なんかで道に迷ったらお終いなので、Googleストリートビューで何回も予習。おかげで知った道のように歩き、到着できた。近道はあるかもしれないが、東急本店前を通るルートが、広い道を通り、曲がる回数も少ないのでわかりやすいと思う。

yuigotも気になっていたものの、パソコン音楽クラブとかぶっていたのであきらめていた。3会場(Lounge Neo、Glad、VUENOS)は一つの建物にあり、建物内でエレベーターで簡単に移動できることがわかり、見に行くことに。最上階のLOUNGE NEOへ移動。ちょうど、MAGIC MAGICを流しているところだった。遠目で見た感じ、Sekitovaさんっぽい感じでかっこよく見えたし、華奢だけど、さわやかそうでモテそうだった。LOUNGE NEOの天井は球面状、3つのプロジェクターで映像を映して重ねているようで、立体的に映像が楽しめる。MAGIC MAGICのイメージにぴったりのメリーゴーランドやyuigotのロゴが、音楽にバシッと合わせてクルクルと映し出される。ふと見ると、すぐそばの眼鏡をかけた女性が、複雑そうなソフトを、すごいスピードで操っていることに気が付いた。かっこいいなとしばらく見とれていた。後でHumangasとわかる。その後いろんなVJを見るようになり、あれほど曲に合わせて、こまかく映像切り替えるVJはなかなかいないことを知った。時間切れで仕方なく、盛り上がる会場を後にしたけれど、最初からyuigotを見ればよかったと後悔した。

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パソコン音楽クラブの会場Gladに、早めに移動。開始前になると、どこからか、ぞくぞくと女子が入ってきて、会場が一気に華やいだ。混み出したので、早めに来て見やすい場所を確保できてよかった。この日は前日のthe oto factoryのリリパに引き続き、3人体制。3人の役割分担がよくわからないのと、せまそう。ぷにぷに電機さんのゲスト出演がないだけで、前日と似たようなセット(だと思う)、Pom Poko、4つ打ち講座、OLD NEWTOWN等。パ音はこんなに多くの人に愛されているのかぁと思って、みんなで聴けることが楽しかったのだけど、10月23日のWWWXでのアクトがあまりにも神がかっていたので、それを超える感動は、正直なかった。あまりに女子が多くて、本当にパ音ファンなのか少し疑っていたのだけど、終わると出ていく女子たちを見て事実として受け入れた。

パ音の後は、そのままAMUNOA。音楽もアイコンも女性っぽいのに、格闘家みたいな印象でギャップが面白かった。選曲も、今回は男っぽい低音の太い感じだった。

続けて、Miii。映画のような音楽、映像で始まる。と突然、派手で奇妙な動き。アート、エンターテイメント、いずれにしても、本人の体も一部とするのは面白いし、差別化にもなっていると感じた。

ここでやっと休憩、in the blue shirtを見逃さないために、早めに地下のVUENOSに移動。Orlandというバンドが始まるところだった。トーク・ボックスとシンセのバンドで、the oto factoryに似てるというのが第一印象。ちょっとレトロなサウンドだからか、ファン層も幅が広い様子。人気のようでフロアは既にいっぱい、上から鑑賞した。家だけにYeahは、ハードコアのダンスから、レトロ風のポップバンドまで幅の広さで、飽きずに1日中楽しめて良い。

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Orlandは機材片付けがあるからか、in the blue shirtとの間、かなり時間があった。でも早めに行って、前の方の場所を、じわじわ確保。アリムラさんは朝のツイッターで、せっかく作ったセットをダウンロードしてくるの忘れたとか、新幹線の切符なくしたとか言っておられたので、正直あまり期待していなかった。開始前になるとやはりすごい人数、ツイッター名での挨拶が飛び交っている。古くからのファンも多いみたいで、遠慮ない声援が飛ぶ。次々に流れるin the blue shirtの曲、ツイッターだけに流したリミックスとかも。でも全部知ってる。いつの間にか私、結構、in the blue shirt聞きこんでたんやなと。レーザーもRAM RIDERのようにかっこよく様々なパターンを描いていく。アリムラさんは、パフォーマンスしながらも、観客の反応をすごくよく見ている。自分自身が音楽に酔うというより、「これはどうだ!」という風に次々に仕掛けを放って、観客を思いのままに楽しませていることを楽しんでいるように見えた。これまで何度かクラブに行くことができたものの、自分のファッションとか見た目に大きなコンプレックスがあり、周りの目がいつも気になっていた。in the blue shirtのライブはあまりにも楽しくて、「そんなこと、もうどうでもいいから、私はここで思い切り踊りたい!!」という欲求が抑えられなくなり、初めて心から楽しんで踊ることができた。本当に幸せな時間だった。すごく盛り上がっていたけれど、無茶をする人は一人もおらず、ちょっとあたると、「ごめんなさい。」謝る感じの人が多かったことも安心して楽しめた要因の一つかもしれない。(以降のイベントで、力ずく割り込んだり、酔ってダイブする人が、実在することを知ることになる。)アルバムのリリパに行かなかったことを、なんてもったいないことしたんだと、心底後悔した。

Tomgggも見たかったけど、in the blue shirtの感動を疲れで汚すことなく、このまま大事に家に持って帰りたいという気持ちになり、1滴のアルコールも入っていないのに、ふわふわとした余韻にひたりながら家路についた。

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