日本の女性音楽評論家・ライター
先日のブログ「女は音楽ライター・評論家にはなれない」、非常に多くの方に読んで頂き、ありがとうございました。ほとんどの評論家・ライターやブログ読者の方は、私の拙い文章から主旨を理解して下さってさすがでした。課題として受け取ったり、取り巻く状況についても話し合って下さるきっかけに、多少なりともなったのであれば良かったです。女性音楽ライター・評論家が過去にいなかったとは、書いていないのですけどね。「(昔の)有名な評論家の名前も上げられないくせに。」と知識の量でマウントして黙らせる方法は、権威主義的で男性社会の規範のように感じました。でも、大昔の有名な方に始まり、たくさんお名前を知ることができて面白かったです。
せっかくなので、教えて頂いた女性音楽評論家とライターの方のお名前を、以下にまとめておきます。
湯川れい子
東京目黒生まれ。音楽評論家、作詞家
1936年1月22日生まれ(84歳)
古い音楽はもちろん最近の音楽も、Twitterも使いこなされていて、かっこいいですね。
湯川れい子 (@yukawareiko) | Twitter
星加ルミ子
元「ミュージック・ライフ」編集長
1940年北海道生まれ(80歳)
【前半】スターの概念を打ち破ったビートルズとの日々 元『ミュージック・ライフ』編集長 星加ルミ子さんインタビュー | Musicman
水上はる子
元「ミュージック・ライフ」編集長(1978年頃から1990年まで)、「Jam」編集長
1950年頃の生まれ
こいつ、未だに石器時代を生きている。あたま変。自分で転んで泣いているば○。
書いた人の正体見たいもんだ。同じ女性として最低の生き方している。12歳くらいの知能しか感じられない稚拙な文。恥ずかしげもなくよく載せられたと逆に感心する。
父親が威張り散らし、ちゃぶ台返ししていた悲惨な家庭の育ちと思われる。
こいつ、未だに石器時代を生きている。あたま変。自分で転んで泣いているば○。
— 水上はるこ(元ロック評論家、深き物が跋扈していた時代を知る、LOVEルカサー、Jメイヤー、ウェットン (@aoshi452) 2020年1月5日
まぁ、お元気ですこと。どういう方かわかったので良かったです。
東郷かおる子
元「ミュージック・ライフ」編集長(1974年から1978年頃まで)
1950年頃の生まれ
38歳になった頃(80年代半ば)
42歳で辞表を出す。バブルの余韻が残る90年代初めのことだ。
ミーハー魂 東郷かおる子さんが働く女性に説く「ときめき」の大切さ
1歳上の水上(はる子)さんくらいでね。
Special Interview 元『ミュージック・ライフ』編集長 東郷かおる子 | NEWS | MUSIC LIFE CLUB
今井智子
tomoko-imai (@tmk_i) | Twitter
能地祐子
1964年、東京生まれ。音楽評論家。洋楽からJ-POPP、歌謡曲まで多岐にわたるジャンルの評論、紹介記事を、「ミュージック・マガジン」や朝日新聞等で執筆
能地祐子|プロフィール|HMV&BOOKS online
室田尚子
1966年、東京都生まれ。東京芸術大学大学院修了。
NHK-FM「オペラ・ファンタスティカ」パーソナリティ。
著書「ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー」
ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー | 青弓社
室田尚子 (@naokobuhne) | Twitter
岡村詩野
1967年、東京都生まれ。音楽評論家。音楽メディア「TURN」編集長/プロデューサー。「ミュージック・マガジン」「VOGUE NIPPON」など多数のメディアで執筆中。
岡村詩野〈コラムニストプロフィール〉 - 朝日新聞出版|AERA dot. (アエラドット)
音楽評論家、なぜこのタイミングでレーベル設立? 岡村詩野に訊いてみた - Real Sound|リアルサウンド
粉川しの
元「ロッキング・オン」 編集長
ビッグ・イヤー間違いなし! 2020年、期待の新作&アーティストを総ざらい――今年注目すべきバンドはここでチェック!|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
栗原泉
通訳・音楽ジャーナリスト、栗原類の母
親子で発達障害、栗原類さん母の子育て「人の評価より」:朝日新聞デジタル
【こどもフジロック】栗原泉・類親子とフジロックの歩み | 富士祭電子瓦版 - FUJI ROCK FESTIVAL ELECTRONIC NEWS
浅沼優子
1976年生まれ。東京、大阪、北海道、オーストラリアなどで育つ。慶大時代、ヒップホップ音楽を題材にした雑誌を2カ国語で自費出版。慶大院を卒業後、外資系広告会社勤務を経てフリーの音楽ライター、通訳、翻訳家に。2009年夏からベルリン在住。
朝日新聞デジタル:「問題解決に積極参加を」 在ベルリンの浅沼優子さん - おすすめ記事〈ビリオメディア特集〉
石井恵梨子
1977年石川県金沢市生まれ。高校卒業後上京し、1997年から「CROSSBEAT」誌への投稿をきっかけにライターとして活動をスタート。
石井恵梨子|プロフィール|HMV&BOOKS online
同じようにライターさんの存在をもっと知らせたいんだよね。雑誌を読まない若い子が、憧れたり、夢を持ったりするような場所を作る意味で、なんか書いて欲しいんだよね
Vol.1 | PIZZA OF DEATH RECORDS
有泉智子
1980年生まれ。音楽雑誌「MUSICA」編集長/音楽ジャーナリスト。
有泉智子 : CINRA.NET
吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、音楽ライターを目指し出版社に入社。その後独立しフリーライターへ。現在は西野カナなどのオフィシャルライターを務め、音楽雑誌やファッション雑誌、育児雑誌や健康雑誌などの執筆を手がける。
吉田可奈 | 記事一覧 | 女子SPA!
音楽ライターの件、男女関わらずほんとに不足してるんだよ……😭 編集さんもいつも探してるし募集しても来ないし! だからいま音楽ライターとしてやってる人たちは現場のダブル、トリプルブッキングが多くて手がまわらない。まだまだ必要だと思うんだけどな。とくにメインストリームの音楽ライター!
— 吉田可奈 (@knysd1980) 2020年1月6日
荒木陽路美
渋谷系ブームの火付け役の一人?
第10回 「パルコブックセンター渋谷店」 - 連載堂書店
渡辺志保
渡辺志保・音楽ライター。広島市出身。主にヒップホップ関連の文筆や歌詞対訳
Shiho Watanabe $$
新谷洋子
大阪府生まれ。中学・高校時代を海外で過ごし、ファッション雑誌の編集者を経てフリーランスの音楽ライターに
新谷洋子|プロフィール|HMV&BOOKS online
女性→赤尾美香、今井スミ、奥浜レイラ、小谷育代、新谷洋子、中島友理、美馬亜貴子、山下紫陽
この国の音楽批評が男女平等とはとても言えない - 音楽だいすきクラブ
女性→杉浦美恵、上野三樹、峯岸利恵、今井智子、吉羽さおり、高橋美穂、峰典子、泰理絵、
この国の音楽批評が男女平等とはとても言えない - 音楽だいすきクラブ
拾える範囲で拾ったもので、もちろん本ブログに権威などあるはずもなく、名前がないからといって気にしないで下さい。お薦め評論家・ライターさん情報は歓迎です。バンド全般、ロックとヒップホップ、ノイズも聴きませんが。
音楽評論家ではいらっしゃらないようですが、野中モモさんのこの対談が面白かったです。
野中モモ×枇谷玲子 性別問わず生き易い社会のためのフェミニズム - インタビュー : 北欧カルチャーマガジン Fika(フィーカ)
水上はる子さん、東郷かおる子さんが活躍された「ミュージック・ライフ」全盛期、日本の高度成長期とは、状況は全く違うことは明らかでしょう。ジェンダーというより世代間やジャンルでの格差はあるのかもしれませんね。
岡村詩野と田中宗一郎が語る“音楽ライターのあり方” 「自覚と見極めがないまま文字だけが増え続けている」 - Real Sound|リアルサウンド
ちなみに僕は5年で本を7冊出して、コンピレーションCDも6枚出してますが、その程度のキャリアだと原稿料が上がるとかは全くなくて、今でもライター始めた頃と同じ原稿料。インタビューもオファーされる単価は1本15,000円とか。キャリアアップの難しさもあるよなぁ
— 柳樂光隆 《Jazz The New Chapter》 (@Elis_ragiNa) 2020年1月6日