空音とTrueno（アルゼンチンのラッパー）の共通点

音楽アーティスト SSW Z世代

Trueno（読み方は「トレノ」、スペイン語で雷を意味する）は、アルゼンチンのラッパー。5歳でラップを始め、2019年アルゼンチンのラップバトルRed Bull Batalla de los Gallosで優勝。『Mamichula』がヒット中で、YouTube再生数 1億8745万回以上、Spotifyグローバルチャートで37位、アルゼンチン・スペイン・ウルグアイで1位を獲得。

そのTruenoと空音の共通点。

年齢

Trueno 2002年生まれ 18歳
空音 2001年生まれ 19歳

1歳違いの同世代。

女性とのコラボでロングヒット

2人とも女性アーティストとのコラボで長期間大ヒット。18歳19歳にして結果を出している。HIPHOPは、女性がお尻を丸出しでプルプルさせたり、男性がそれをわしづかみにしているようなMVが多いが、普通に女性が安心して楽しんで観れる。

Truenoは、実際に付き合っている彼女のNicki Nicoleとコラボした『Mamichula』が世界的に大ヒット。

YouTube再生数 1億8745万回以上、13週連続グローバルチャートイン
BILLBOARD GLOBAL EXCL. U.S. 49位
BILLBOARD GLOBAL 200 100位
Spotifyグローバルチャートで37位 13週連続チャートイン。アルゼンチン・スペイン・ウルグアイで1位を獲得、18ヵ国でチャートイン。
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Trueno - Mamichula - Spotify Chart History

空音は『Hug feat. kojikoji』が、日本国内でロングヒット中。

YouTube再生数 2200万回以上、34週連続日本チャートイン
Spotify日本チャートで52位、20週連続チャートイン。
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空音 - Hug - Spotify Chart History

若い同世代プロデューサー

Trueno『Mamichula』のプロデューサーは、22歳のBizarrap。Nicki Nicoleをプロデュースした『BZRP Music Sessions #13』は再生回数1億回を超えている。

空音は、アルバム『19FACT』で、同世代のプロデューサーを多数起用している。

彼女

Truenoの『Mamichula』のMVでは、彼女であるNicki Nicoleとのバスルームでのシーンがあり、SNS上でも仲の良さを見せつけていて、かなりオープン。

空音も、彼女の存在をオープンにして、昔の人のように謙遜し愚妻みたいな言い方をせず、照れずに素直に話している。セクハラおじさんラッパーより、よっぽど大人。

赤裸々な歌詞を書くと、自分の彼女が傷つくんじゃないかと思って心配になるですよね。「Love ya all」という曲は、今の彼女への思いと、地元の友達たちへの愛について歌っているんですけど、出来れば誰のことも傷つけたくない

空音：そうです。彼女が今、看護の専門学校に通っていて。結構しんどいことも多いと思うので、それを応援するような楽曲にしたかったんです。もちろん、彼女に対してだけでなく、地元である尼崎に住む友人たちに向けても「今より良くなるよ」っていう気持ちを伝えたくて書いたリリックですね。

誰も傷つけたくないからこそ、ポジティブなことを歌にしたい - Real Sound｜リアルサウンド

女の子に優しく仲良くするのはチャラくて、女の影がないのが硬派とか、アーティストに付き合っている恋人がいたらがっかりするような消費思考は、そろそろ滅んでいい。

地元愛

Truenoは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのラ・ボカ地区出身。リリックにも、ラ・ボカがよく出てくる。治安が非常に悪く、危険なので観光客は夜間外出できない。行ってはいけない場所もある。強盗が多発していて、抵抗すれば命の危険も。Trueno自身、（ラ・ボカ出身の）自分はゲットーの代弁者だとラップしている。このMVからもそういった地元の状況と、拳銃をマイクにかえるというメッセージが読み取れる。首のタトゥーはラ・ボカにかかる歴史的な橋。

空音は、兵庫県尼崎の出身。リリックに、尼崎がよく出てくる。

黄色い声援より 尼崎のKidsの憧れ
ヒーローマントより 背負う期待と夢

空音さんのスタイルは、古いHIPHOP通には理解されないようだけど、異端でもなく、むしろ今現在の主流だと思う。テクノ・HIPHOP・アニクラの人たちは、それまでの常識を覆して新しくジャンルや文化を作ってきたはずなのに、自分たちの常識に当てはまらない新しい考えややり方を、なぜ拒絶してしまうのだろう。空音さんと共通点のあるTruenoさんは世界的に成功しているし、自信もってどんどん新しいことをやって、日本のHIPHOPを面白くしてもらいたい。

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