RADIO TAPOK - Цусима (対馬) ヘビメタで語る日露戦争 日本海海戦

クリミアでのライブやロシア国防省後援のフェス参加で知られるロシアのメタルバンドRADIO TAPOK。3月にリリースしたのは、過去の戦争をテーマとしたアルバム『Наследие(遺産)』。ソ連・ロシア国内外での過去の戦争についての曲で構成されている。そのうち、2曲は日本との戦争に関するもの。もっと国威掲揚、ロシア帝国・戦争万歳みたいな戦争扇動ものかと想定していたが、大河ドラマくらいの感じで過去の戦争を扱っている印象。というのも、負け戦や国内のクーデターも題材となっているから。メタルは聴かないのでよくわからないが、声もよく歌もそこそこ上手いのでは。簡潔でドラマティックに過去の戦争を歌っており、浪曲でやられていたようなことをヘビメタでやったみたいな感じで、意外と相性がよい。歌詞は、日本語に訳すなら「我が軍は」とか「であります」みたいな口調にしたくなる内容。ウクライナ侵攻の影響もあってか、現在ロシアでよく聴かれており、チャート上位に入っている。

RADIO TAPOK - Наследие(遺産)
1 Цусима 対馬日露戦争 日本海海戦
2 Высота 776 (チェチェンとの)標高776での戦い
3 Жизнь за царя 皇帝に捧げた命
4 Операция "Cоюзная сила" NATOによるユーゴ空爆コソボ紛争
5 Битва За Москву (ドイツとの)モスクワでの戦い
6 Песнь пустыни砂漠の歌
7 Черный октябрь モスクワ騒乱事件(エリツィン政権下のクーデター)
8 Халхин - Гол ノモンハン事件
9 Мясной бор デスバレー

RADIO TAPOK - Цусима (Официальное видео 2021)

[歌詞]

(字幕:1904年1月24日、日露戦争は極東で始まった。
極東艦隊を強化するため、バルト三国で中国東部の支援を目的とした第二太平洋艦隊が結成された。
42隻は、アフリカとマレーシアを回航してインド洋を抜け、半年かけ、運命に向かって進軍した。
バルト三国で結成さえた24の太平洋艦隊のうち、ウラジオストクへ到着したのは3隻のみだった。)

1904年、ロシア帝国艦隊は、包囲されたポート・アーサー(旅順口区)へ向かう
大胆な計画で長い道のりではあるが「神は我らと共におられる!」
日本海沿岸近くを旗が誇り高くなびく

中国は誰に跪くのか?戦いの審判が下される
明治天皇か、ニコライ二世皇帝か!
海の上で220日、道のりは危険で険しい
バルチック艦隊ウラジオストクへと導く

そして、野蛮な軍隊は恐怖を植え付けるために急ぐ!
海の怒りのように、敵の破滅を予言する
死の運命にある、皇帝最後の艦隊!

ランダムに、暗闇の中で、運命に導かれた
作戦が明らかとなった、敵が待ち構えていた、戦いを受けて立つ
死が我々を待ち受けるが、後には引けない!

戦う前から勝敗は決まっていた、執拗に捕まえる罠によって
集中砲火の砲弾で装甲が木っ端みじんに引き裂かれる
艦隊の列は虐殺へ向かう
対馬海岸には天から血の雨が降り注いだ

鋼の刃、耳をつんざいて、警告信号電波を送るだろう
2つの帝国の装甲艦隊、海戦にて衝突!

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