2020年11月のプレイリスト③(Demi Lovato、FLETCHER、Jak Lizard、Brasstracks、Ava Max、Dinner Party、Ben Wendel)

音楽ブログを書かれている皆さまは、そろそろ年間ベストの選定に着手されてますでしょうか。私は月毎のプレイリストと、上半期ベストを選んでいるので、割と余裕です。下期ベストは選ばずに、年間ベスト20+今後に期待の新人賞にしようかなと思っています。おおよそ候補は選び終わりました。

さて今月のプレイリストの続き。

Demi Lovato - Still Have Me (アメリカ)

10歳から子役として芸能活動を始め、グラミー賞にも二度ノミネートされているアーティスト。双極性障害過食症自傷行為・アルコールやドラッグ依存も経験し、慈善活動も行っている。
MVは、NYの大都会の高級アパートメントに帰宅し、メイクを落として素の自分に戻る映像。困難に直面したときに、自分を愛し励ます歌詞。何もかも失ってしまったような気持ちになるときも、生きていればなんとかなる。彼女はこの曲リリース直前に、婚約を解消している。

"混乱して、まだ悲しみに暮れている
だけど、戻る道を見つけている
誰かに盗まれたような気持ち
私が持っていた全ての光を

世界が消えてしまったような
そして私は確かにここに横たわっている
静寂が身に染みて
息をするのも辛い

十分ではないけれど、少なくとも私は生きている(直訳:私にはまだ私がいる)
必要なのはそれだけ
だから自分を信じて、少なくとも私は生きている
必要なのはそれだけ
十分ではないけれど、少なくとも私は生きている"

FLETCHER, Kito - Bitter (ft. Trevor Daniel) (アメリカ)

珍しくレコード会社の日本語サイトに、日本語の説明書きがあった。日本のマーケットはまだ大きいし、三大レコード会社だったら、日本語に訳すくらいのプロモーションはしてほしい。

(この曲の歌詞の通り、)彼も私も元恋人に対して“bitter”(ほろ苦い)気持ちをまだ抱いているのかもね。ミュージック・ビデオのテーマは、大人っぽいエネルギーが取り巻く中での”自分自身の再発見“。MVで表現したのは、暗い部屋に閉じこもっていてはダメで、外の世界に触れて自分自身との関係性を構築しなくてはいけないことを悟る恐怖と、時間が経てば自分の恋人に新たに好きな人ができるんじゃないかという恐怖。私は今まで“愛しているものがあるなら手放しなさい”という名言の意味がよくわからなかったんだけど、今は理解できる。人生とはそういうものなんだ、って。それはすごく些細なことでもあり、すごく”bitter”で(ほろ苦く)、それこそが現実であり・・・現実は時に痛みを伴うってことよね。

新世代の歌姫フレッチャーが、全米iTunesチャート1位を獲得した最新EP収録の「Bitter」の新ヴァージョンをリリース! - フレッチャー

Jak Lizard ft. Brasstracks - Somebody Like Me (アメリカ)

再生回数もそんなに多くなくて、それなのに日本でCDリリース、のんびりした雰囲気でアーティストだけでやっていけているのか謎だが、MVではいつも幸せそう。声も良いし、白人だけど黒人のようなソウルフルな歌い方。すごく上手いと思うのよね。トレーニングして上手くなったというよりも、話したり笑ったりするように自然と歌える人じゃないかと。
日本にもファンの多いBrasstracksとのコラボ。階段に座って歌い、マペットに似た人形が出てきて、最後は黄色で囲った緑地に白文字、これはセサミストリートのリスペクトですね。彼のハッピーな雰囲気にとてもあっている。

Ava Max - Kings & Queens (アメリカ)

西城秀樹のYMCAくらい、昔の日本人がイメージするいかにも"アメリカ合衆国"で笑っちゃう。タイトルも『Kings & Queens』だし。これがアメリカで流行るのが不思議。Bon Jovi世代の人が聴いているのか、逆に若い人に新鮮で受けていたりするのだろうか。ロックなようでポップソング、くどいけれどキャッチーなメロディで覚えてしまう。

Bon Jovi『You Give Love A Bad Name』、Bonnie Tyler『If You Were A Woman (And I Was A Man)』、そしてAlice Cooper『Bed of Nails』と酷似している理由
Ava Maxがあの曲に似てる新曲「Kings & Queens」のビジュアル動画を公開 | 洋楽まっぷ

Dinner Party - Sleepless Nights (feat. Phoelix) (アメリカ)

ラジオで紹介された曲を、ブログ記事に起こして下さっている『ラジオと音楽』で知った曲。

ロバート・グラスパー(Robert Glasper)、カマシ・ワシントン(Kamasi Washington)、テラス・マーティン(Terrace Martin)、9thワンダー(9th Wonder)が新グループ「Dinner Party」を結成。ヒップホップ・テイストを持ったジャズ。ジャケットは、カマシ・ワシントンのお姉さんが描かれたそうです。スイートな曲に毒を腹ませる刺激的な内容。

ザ・ソウルミュージックII 2020年7月25日(ディナー・パーティー、アーサー・コンリー) - ラジオと音楽

 

 Ben Wendel - Less (カナダ)

こちらも『ラジオと音楽』から。ジャズでありながら、声を楽器のように使い、アンビエントな感じで癒される。

アメリカのサックス奏者:ベン・ウェンデルの最新作。昨年から活動を始めた新しいグループでの録音で全てベン・ウェンデルのオリジナル曲。

ジャズ・トゥナイト 2020年11月7日(ベン・ウェンデル、キース・ジャレット) - ラジオと音楽

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