Liberty - Thinking It Over (2001年)負け組の自由が得た成功

好きだった音楽を調べるにつれ、過去の自分がどれだけクラブミュージックを聴いてたか判明してきて面白い。クラブに行ったこともなく、クラブで流行っている曲だとは全く知らずに。この曲も、ポップミュージックだと思って気に入って聴いていたが、2ステップガラージで、イギリスのクラブでよくプレイされていたそうだ。聴き直してみたら、確かにわかりやすく2ステップだ。

Liberty X - Thinking It Over

『Liberty』は、イギリスの大人気勝ち抜き番組『Popstars』で、優勝を逃し2位となった5人組グループ。『Popstars』の参加後にメンバーが体験した自由を、グループ名に反映した。「Flopstars(落ちたスター)」と蔑むメディアもあった。後に、同名のバンドから訴えられ、『Liberty X』に改名。

2001年にリリースした『Thinking It Over』は、メディアの反感とレコードレーベルからの抵抗を受け、最初はホワイトレーベルのプロモ盤としてリリース。2013年のインタビューで、「私たちがR&B/Popをやりたいことはわかっていましたが、達成できないと誰もが言ってきました。誰もかけようとしなかったので、人々を騙さなければなりませんでした。『Thinking It Over』を名前を付けず、ホワイトレーベルでリリースしました。ラジオでよくかけられ、あらゆるクラブでプレイされるようになりました。」と述べられている。

ミュージックビデオはグリーンスクリーンを用い、非常に低予算で制作されたが、ボーカル毎に姿が映し出され消えるなど特殊効果が使われている。
Thinking It Over (song) - Wikipedia

ミュージックビデオでは、一人が複数に分身していて、何人かわかりにくいけれど女性3人男性2人の5人グループ。恋の駆け引きを、女性男性がそれぞれの立場で歌っている。男性側「待ちきれない」、女性側は「よくよく考えているところなの」というように。男女デュオではなく、男女グループは割と少ないのでは。

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