WHOからのメッセージ 2020年3月13日

国家予算の使い道

WHOに寄付する国

中国政府 WHOに21億円の寄付を決定
中国政府 WHOに21億円の寄付を決定 | NHKニュース

日本、WHOに1億5500万米ドル(167億円)を寄付
WHO Director-General's opening remarks at the media briefing on COVID-19 - 13 March 2020

WHOの戦略的準備と対応計画として、4億4,000万米ドル以上
(日本の寄付が占める割合が35%)
WHOからのメッセージ 2020年3月12日 - 電子計算機舞踏音楽

【追記】2月に既に10億円寄付してた。

 中国が21億円で、日本が177億円って、意味がわからない。安倍総理、WHOの会見で名前を挙げてもらって良かったですね。それ、我々の税金ですが。

自国に使う国

トランプ米大統領、新型コロナで国家非常事態宣言 5.4兆円の活用可能に:時事ドットコム

イタリア 約3兆円拠出へ 首相 新型コロナウイルス対策に | NHKニュース

東京新聞:EU、コロナ対策4兆円に 深刻化で増額、財政弾力化:経済(TOKYO Web)

香港、新型肺炎対策に3500億円 マスク増産など支援 [新型肺炎・コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

新型コロナ特別予算、立法院で可決 約2100億円/台湾 | 政治 | 中央社フォーカス台湾

カナダ、新型コロナ対策で760億円基金 (写真=ロイター) :日本経済新聞

日本はWHOに167億円寄付して、自国の経済対策にいくら準備する予定なんでしたっけ?
東京新聞:麻生氏「金出してもマスクない」 予算案の組み替え要求を拒否:政治(TOKYO Web)
倒産しないように営業続けて自力で頑張ることも立派なことだけど、一生懸命働いて支払った税金がこんな使われ方していて、ホンマにええんかいな。自分の財布開けて払う小さいお金には敏感でも、一旦支払った税金や巨額のお金には興味ないし、すぐ忘れるから日本国民ってちょろいよね。子供のいる家庭やフリーランスにいくらずつかばらまかれたら、ありがたがって自民党に入れるんでしょう。

WHOからのメッセージ

私は日本政府の新型コロナウイルス対応について、今まで意見をもっていなかった。今回のWHOのメッセージ、文字通りそのまま理解すると、日本は接触者の追跡以外できていないと批判されていると読み取れる。日本は巨額の寄付をしたから、安倍さんの名前を出してもらって、できていることだけを褒めてもらっているけれど。
WHOは、検査・接触の追跡・隔離・社会的距離を取る、それら全てを組み合わせてやれと強く言っていて、自分たちの国は大丈夫と過信してやっていない国を、「致命的な間違いを犯している」と強く批判している。日本は、接触の追跡をやって効果があったとは言ってもらっているけれど、全て組み合わせてやっていると評価されている中国・大韓民国シンガポールの隣に、日本はない。シンガポールは日本よりまだ感染者数が少ないので、少ないからやらなくてもいいということではない。
安倍さんは、どうしてもオリンピックをやりたいから、あわててWHOに巨額の寄付をしたのかなと、さすがに憶測してしまうけれど、WHOの会見では珍しく「スポーツイベントの中止など」と、具体的に言及されてしまっている。以下和訳。

WHO Director-General's opening remarks at the media briefing on COVID-19 - 13 March 2020

"みなさん、こんにちは。

COVID-19が世界の注目を集めていますが、人々が日々直面し続けている(COVID-19以外の)他の多くの健康課題は存在し続けていて、WHOはそれに取り組み続けています。今日は、そのことを認識することから始めたいと思います。

赤ちゃんはまだ生まれ続けています。必要不可欠な手術は続いています。交通事故後の救急治療はずっと必要です。癌、糖尿病、HIVマラリア、その他多くの病気の治療が依然として必要です。

そして、これら全てのために、医療従事者が必要です。今日、私は世界中のすべての医療従事者、特に看護師と助産師に心からの感謝を送りたいと思います。私たちは今年、看護師と助産師の国際年を祝います。

あなた方は英雄的な仕事をしています。この危機があなたとあなたの家族に大きな負担をかけていることを知っています。私たちはあなた方が限界に達していることを知っています。

我々はあなた方を賞賛、尊敬し、あなた方の安全を守り仕事ができるようにするために、我々ができることは何でもする決意があります。

現在、123の国と地域から132,000件を超えるCOVID-19症例がWHOに報告されています。

5,000人が命を落としました。これは悲劇的なマイルストーンです。

ヨーロッパは今やパンデミックの中心地になっており、中国を除く世界の残りの地域よりも多くの症例と死亡が報告されています。

現在、中国での流行のピーク時に報告されていたより多い症例数が、日々報告されています。

現在、WHOの戦略的準備と対応計画の8つの柱に基づいて、多くの国が行動していることに励まされます。

現在、ほとんどの国に国の計画があります。 ほとんどの国がマルチセクターのアプローチを採用しており、ほとんどの国に試験能力のある研究所があります。

WHOには、8つの柱のそれぞれに従った、全ての国が使用できるエビデンスに基づいたガイダンスがあります。

また、我々は各国の準備と対応を支援し続けています。

56か国に個人用保護用品を発送し、さらに28か国に発送し、120か国にほぼ150万件の診断テストを送りました。

国々への私たちのメッセージは続きます:あなた方は総合的なアプローチを取る必要があります。

検査をするだけではありません。接触の追跡だけではありません。隔離だけではありません。社会的距離を取るだけではありません。それを全てやりなさい。

大流行している他の国の経験を見て、「それは私たちには起こらない」と考える国は、致命的な間違いを犯しています。それはどの国でも起こり得ます。

中国・大韓民国シンガポールなどの経験は、積極的な検査と接触追跡を、社会的距離を取る方法とコミュニティの動員と組み合わせることで、感染を防ぎ命を救えると、明確に示しています。

日本も、安倍首相自身が率いる、クラスターの徹底的な調査を支援した政府全体のアプローチが、伝染を抑制する重要なステップであることを示しています。

WHOは、政府、企業、個人に対して明確なアドバイスを提供しています。

第一に、準備して備えます。

全ての人は、兆候と症状、そして自分自身と他人を守る方法を知っておく必要があります。

全ての医療従事者は、この病気を認識し、治療を提供し、患者に対して何をするか知っておくべきです。

全ての医療施設は、多くの患者に対応し、スタッフと患者の安全を確保する準備ができている必要があります。

第二に、検出、保護、治療します。

どこにあるかわからなければ、ウイルスと戦うことはできません。 感染の連鎖を断ち切るために、あらゆる症例を見つけ、隔離し、検査し、治療します。

1つ1つ症例を発見し治療することで、病気の拡大を抑えます。

第三に、伝染を減らします。

ただこの火事を燃やさせておくだけではいけません。

病人を分離し、接触者を隔離します。 更に、スポーツイベントの中止など、社会的距離を空ける手段は、感染を減らすのに役立つ可能性があります。 もちろん、これらの手段は現地の状況とリスク評価に基き、期間限定であることが必要です。

伝染を停止できなくても、速度を落として命を救うことができます。

そして第四に、革新し、学びます。

これは新しいウイルスであり、新しい状況です。 私たちは皆学習しており、感染を防ぎ、命を救い、影響を最小限に抑える新しい方法を見つけなければなりません。 全ての国には共有すべき教訓があります。

自分自身や周囲の人々の感染のリスクを減らすために、私たちができる簡単で効果的なことがあります。

アルコールベースでこする、又は石鹸と水で定期的に手をきれいにしてください。

咳やくしゃみをする場合は、口と鼻を肘で覆います。

病気なら家にいて下さい。

不必要な旅行や大規模な社交的な集まりは避けて下さい。

地元又は国の保健当局のアドバイスに従って下さい。

信頼できる情報を見つけて共有して下さい。

そして最後に、あなたは与えることができます。

WHOは本日、国際連合基金とスイス慈善基金は共に、COVID-19連帯対応基金を立ち上げ、個人および組織が貢献できるようにしました。

これまで、私たちは対応支援を主に政府に頼ってきました。

日本を含むWHOの戦略的準備と対応計画を支援してくれた全ての国に感謝します。日本は今週、1億5500万米ドル(167億円)を寄付しました。

誰もが貢献できます。

調達した資金は、対応の調整、医療従事者用のマスク、手袋、ガウン、ゴーグルの購入、診断テストの購入、監視の改善、研究開発への投資に使われます。

COVID-19連帯対応基金に寄付するには、who.intにアクセスし、ページ上部のオレンジ色の「寄付」ボタンを探します。

GoogleFacebook、およびすでに貢献してくれた個人に感謝します。

寄付されるすべてのお金は、命を救うためのお金です。

私たちは皆一緒にいます。”

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