洋楽離れ 知らない音楽を聴いてみる動機

K-popアイドル

年間ベストにも選んだDestiny Rogers。日本では全く聴かれている気配がない。突然Destiny Rogersのことを書いたブログエントリのアクセス数が上がったので、何事かと思って調べてみた。

人気K-popグループNCTのメンバーJaeminさんの作業動画で、BGMとして小さな音で流れていた(9:50あたりから)。ファンが聴き取って曲名をリスト化、SNSでシェア。ファンの熱心さも、Jaeminさんの影響力もすごい。

アーティスト情報調べて、和訳して、日本人に興味をもってもらえそうな内容を構成して、文章を書いてとか、馬鹿らしくなりそう。でも、ちょっとしたきっかけで興味をもって調べようとしてくれる人はいるから、そういうときのために、情報をまとめておくことは意味がある(と信じたい)。

昨年BTSがHalseyとコラボしているが、K-popアーティストを通して、洋楽アーティストを知り、聴くようになったというコメントはしばしば目にする。私自身も、NOAのカバーで、24kGoldn『Mood』を知った。

テレビCM

洋楽離れと言われるが、メディアが扱う量も影響しているのでは。売上高約3割が洋楽だっが1990年代のことを最近よく調べていたが、CMは日本のCMとは思えないほど、欧米人がやたら出てくる。テレビでもラジオでも、洋楽が流れる量自体が多かったんじゃないかな。

普段R&B/Soul/Gospelなんて聴かない層も好んで聴いていたのは、やはりCMのおかげかと。
Samm Henshaw - Church

ネット番組

洋楽アーティストではないが、歌が入っていないインスト音楽もなかなか聴かれない。ブログのアクセス数が跳ね上がった時間を遡ると、インターネット番組DOMMUNEで、宇川氏がPowderを紹介したタイミングと一致した。どんな紹介をすれば、それほどに興味をもってもらえるのか気になり、調べてみた。以下、宇川氏の発言。

YouTubeに上がった途端、騒がれていたんで。即見しました、僕。」
「っていうか、Powder元々めちゃくちゃ注目してたんで。」
「Powderの存在って魅惑的でね。動いているPowderの姿って、ネット上にそんなないんですよ。」
「DekmantelでPowderはプレイしてるんですけど、3時間くらい。そのプレイが素晴らしすぎるんですが、なんだけど映像も手元しかない。そういった意味で同じ日本を代表するアーティストにもかかわらず、ヨーロッパ・アメリカでも受け入れられているにもかかわらず、姿があまり見えず。にもかかわらず。めちゃくちゃエディットをした楽曲をプレイして、世界を沸かせてるんですね、彼女は。で、僕らは、Boiler Room Tokyoもやってました。DOMMUNEだけではなく。Powderにオファーしてるんだけど、毎回断られてるの。やばくない?」
(どうリアクションすべきか戸惑う共演者たち)
「それくらいPowderって、世界戦略の下に存在していると僕は思っていて、(彼女は)正しいと思っています。」

Twitter

電子音楽民族音楽を融合させた地味なウクライナのアーティストであっても、紹介の仕方次第。

インタビュー記事

Arcaが日本で人気が出たので、日本語のインタビュー記事が出たのか、その逆か経緯は知らないが、2017年には、日本のメディアによりインタビューが行われている。最近は、世界3大メジャーレーベルの洋楽アーティストのインタビューでさえ、和訳記事がほとんど出ない。日本でArcaの知名度があるのは、日本独自インタビューがあったり、音楽メディアが取り上げたことも功を奏したのではないかと思っている。
interview with Arca 痛み&&&電子&&音響  | アルカ、ロング・インタヴュー | ele-king

TikTok

言うまでもなく、TikTokも。日本でILIRAを聴いている人は、ダンスをやっている人が多いようなので、TikTok経由かもしれないが、データやエビデンスは取れなかった。日本の国内事例ではないが、Время и Стекло、IC3PEAKの曲は、TikTokで広まっている。下は、ウクライナで大人気のピカチューの曲。TikTokで広まり、低年齢層まで幅広く聴かれている。

@kurilovichfamily

Когда услышала любимый трек 🙈 ##поющаясемейка ##папаидочка ##папинадочка ##пикачу ##миябойка ##егоршип @miaboyka @egorkaship_official

♬ оригинальный звук - Поющая семейка 🥰

Netflixドラマ

欧米の音楽ではないが、韓国の音楽も外国の音楽ではある。BewhY 『side by side 』は、Netflixのホラードラマ『Sweet Home』のサントラ。コアな音楽ファンではない人が、サントラをきっかけにして聴いているようだ。

ラジオ

ラジオも紹介する人と紹介の仕方次第。洋楽ではないが、加藤シゲアキさんの丁寧な紹介で、パソコン音楽クラブの記事のアクセスが急増した。

K-popアイドル(1月22日追記)

歌もダンスも上手いに、びっくりするくらい聴かれていなかったyukaDD(;´∀`)。YouTubeでのプレミアMV公開前から、多様な言語でコメント欄が盛り上がっていたので、何がバズったのかと思いきや、MVにTWICEのMOMOが出演するからだった。公開から12時間で28万5千回再生。TWICEのファンはしっかり腰を据えて観るはずだから、たった半日で少なくとも20万人くらいはyukaDD(;´∀`)の歌に耳を傾けたことになる。MOMOは、yukaDD(;´∀`)が子供の頃通っていたダンススクールの先輩だそうで、TWICEの日本でのレーベルはワーナーだから実現したのかしら。何回も使えるカードではないのて、ベストなタイミングだと思う。K-pop自体のビジネス規模だけでなく、K-popの影響力を使ったビジネス規模の大きさを目の当たりにして、眩暈がする。

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