思い出と結びついた音楽は一生聴き続ける Mark Kanemura

「MステにCarly Rae Jepsen」という文字を見て誰かと思ったが、歌を聴いて「なんだMark Kanemuraが踊ってる曲の人か。」となった。

Mark KanemuraはLady GaGaのバックダンサーも務めたダンサー兼振付師。先の動画がバズり、世界中の老若男女がCarly Rae Jepsenのマネをして踊り動画をアップ、ついにCarly Rae Jepsenのライブに出演した。


Mark Kanemuraの魅力は、
・ダンスが上手い(Lady GaGaのバックダンサー)
・女性らしいダンス(ジャズダンス)
・手作りの衣装、風はドライヤー(子供でもマネできる)
・毎回異なる振り付け
・誰もが踊りやすい選曲(ポップな女性シンガー)
・下ネタ少なめ
・Tik TokではなくInstagram(1分、利用者層が広い)
おそらく小さい子供のファンにも配慮されていて、日本のテレビに出演されているゲイの方のようなどぎつさがなく、底抜けに明るく健康的。選曲も流行より少し古かったり、それに近いテイスト。彼のダンス動画がきっかけで、Carly Rae Jepsen、Dua Lipa、Christina AguileraSpotifyで聴いた。49万5千人のフォロワーの中には私と同じような行動を取る人もたくさんいて、宣伝効果は相当大きいはず。お金払っても彼に踊ってほしいアーティストはいるんじゃないかな。
BLACKPINKはちゃんとBLACKとPINKの衣装。髭がBLACKで髪がPINKなのも意識しているのかも。再生数47万回。

家族や友達とカラフルなウィッグや代用品を用意し、ダンスの練習をし動画を撮ってシェアする。Carly Rae Jepsenの音源を買うかサブスプで何百回とリピートしながらダンスの練習をしただろうし、家族や友達と買出しに行って準備したり体を動かして聴いた音楽は、もはや単なる音楽ではなくなる。思い出の一部となる。大人になってもふと思い出したり元気になりたいとき、一生聴き続けると思う。発売と同時に一気に収益化するのはCD販売で、Spotifyなどのサブスクリプションは幅広く永続的に聴き続けられることで収益が上がる。理想的な聴かれ方なのでは。
Mark Kanemuraはストーリーズでも音楽をシェアしてくれるんだけど、日本では聴けない。タイトルも出ないので何の曲だったかもわからない。何でも日本は音楽サービスの対象外で、これでは洋楽離れも進む。f:id:senotic:20190703215122j:plainCarly Rae Jepsenの成功例を知った後真鍋大渡さんが無音で踊る動画を見ると、そうか真鍋さんでさえPerfumeの音楽をBGMに踊る動画をインスタに上げられないんだなと改めて思う。使用料を払わないといけないから踊る動画をアップできない状況と、踊る動画を上げたいからサブスプで何百回と再生して練習し、踊る動画を見せたくて友達にシェアして広がる状況は、対極的だ。

【2019/07/05追記】
動画は15秒程度で指摘後すぐに削除したがTwitterアカウントの凍結解除されず

同様の事例に対するTwitterアカウント凍結解除の署名活動
Twitter to License Music ・ Change.org
Mark Kanemuraの動画もTwitterの方は削除されていた。アーティストやレーベルがプロモーション効果があると判断し認めているのに投稿できないのは損失。ファン活動のPR効果を認めてビジネスに繋げてくれるプラットフォームに移動するしかない。

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