日本より海外で聴かれている日本人アーティスト

Spotifyリスナー数のデータから、日本より海外で聴かれているアーティストを調べてみた。f:id:senotic:20200816222847j:plain韓国では、Spotifyが利用できない影響が大きい。YouTubeだと、韓国のTOP100チャートに、NiziU、YOASOBI、ヨルシカ、過去には神山羊がランクインしている。若者の人口が多いインドネシア ジャカルタを制すると、グッと再生数が上がる。NiziUは、TWICEが押さえているようなアジアの都市で聴かれるかどうかで、活動の規模が変わってくるだろう。
全く何も考えず、なんとなく調べただけなのに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが、Spotify上は、日本より海外で聴かれていて驚いた。日本のファンのみなさんは、CDをきちんと買って聴くからでしょうか。日本のアジカンファン層は、ストリーミングサービスを使わないからでしょうか。海外での人気のきっかけはアニメ主題歌だったようだが、それだけでは継続的に聴かれないし、実力なんでしょう。BABYMETALは、かなり海外に力を入れて売れているイメージがあるが、Spotifyの数字だけで見れば、アジカンは倍以上。今のままでも十分人気のようだが、海外のファン向けに英語インタビューなど、海外への発信を増やしてあげてもいいような気がする。
きゃりーぱみゅぱみゅがCoachellaというのも、あんまり納得がいってなかった。日本文化だから?言語関係なく、ビジュアルで楽しめるから?このデータだけで見ると、アジカンかBABYMETALの方がよい気がするけど。私もデータを見るまで、アジカンがアニソンきっかけで海外で人気というのは考えもしなかったから、やっぱりデータは大事。

f:id:senotic:20200816222922j:plainストリーミングサービスなんてない、2012年当時の古いブログに、海外では日本のビジュアル系が聴かれているとあった。
日本の音楽が世界中でどれだけ聴かれているかを調べてみた | fuyu-showgun .net
あまり期待せずに念のためL'Arc~en~CielとDir En Greyを調べてみたら、2020年現在もしっかり聴かれていた。L'Arc~en~Cielは、ストリーミング解禁してからしばらく経っているし、海外でも活動していないのに、海外でも聴かれていて驚き。

神山羊さんとNOAさんはアジアが強い。若者人口が多く経済成長が見込めるアジアは、今後更に重要なマーケットになるはず。国やJASRACは、イギリスのPRS Foundationのように、既にアジアで人気が出始めている若手アーティストの海外進出をもっと支援すべきと思う。PRS Foundationの実績が示しているように、投資効果も高いのだから。クールジャパンは税金の使い方が下手過ぎる。

Qrionさんは、インストなのにリスナーが多く、その数字から人気・実力が伺える。拠点のアメリカ以外でも聴かれている。Electro Swingの新譜が人気のトップハムハット狂さんは、シカゴやヒューストンでも聴かれている。Electro Swingのイメージそのままで面白い。YouTubeのコメントも、日本語より英語が多い。

海外アーティストのミュージックビデオには、本当によく日本語が出てくる。最近は日本語をサンプリングした音楽もある。日本や日本語に良いイメージを持ってくれている人がたくさんいる。それなのに、日本では、未だ「海外進出=英語」と思ってる人が多くてうんざりする。BTSは日本語バージョンでもグローバルのチャートにランクインしている。英語で歌う必要なんてない。歌詞を英語に翻訳、英語以外に自動翻訳できるように映像にベタ打ちしないでYouTubeのsubtitleに入力、歌の解説やインタビューにプロの翻訳を入れる。そっちの方がよっぽど大事。海外でも聴かれているアーティストは、当たり前のようにそれができている。海外進出のために力を入れる場所が違うアーティストが多い。

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