コロナ禍後ナイトクラブの再開(ドイツ、ベルリン)ビアガーデンとして

やはりクラブカルチャーのお手本だなと感じることの多いベルリン、前向きな記事だったので、和訳してみました。

『ベルリンのクラブは根本的に変化しています』
ダンスフロアではなくビアガーデン:Sisyphosは金曜日に開店し、About Blankも間もなく続きます。多くの所有者はためらっています。
Corona-Krise : Berliner Clubs stellen sich radikal um

ベルリンーコロナ危機における希望のレベルがあります。全てのビジネスは徐々に開くことができます。しかし、「絶望的な」レベルであるクラブシーンがあります。毎晩のクラブの夜は大きなイベントであり、何百人もの人々が踊ったり、汗をかいたり、暗い部屋でセックスをしたり、一気に3日間浸る経験をしたりします。州の政治家が、クラブの運営を再開できる時期を推測する必要に迫られたとき、これまでの答えは「年初か、2021年のできるだけ早い時期に」でした。しかし、業界はそれほど長く待つことはできません。多くのベルリンのクラブオーナーにとって、現在疑問が生じています。

今週の金曜日に、最初の店が屋外施設で営業を開始します。彼らは食品業の営業許可を使用し、クラブシーン全体の試験運用になります。ビアガーデンとクラブをかけあわせたクロイツベルクのBirgit & Bierは、金曜日の午後10時まで、ダンスフロアを削り、広い屋外エリアでピッツェリアのあるビアガーデンを再開します。しかし、Birgitのルールは厳しいです:ダンス禁止、ゲストとスタッフのマスク必須、そして「トイレに行く必要がある場合にのみ、エリア内で立ち上がってください。」と木曜日のFacebookページで説明しています。

Rummelsburger Buchtのすぐ近くで最も人気のあるオープンエアのクラブの1つであるSisyphosは、金曜日、土曜日、日曜日の午後3時から午後10時まで営業を再開したいと考えています。ここではダンスも禁止されており、ゲストはテーブルで食事をする必要があり、スタッフはマウスガードを着用する必要があります。しかし、食べ物、飲み物、音楽があると、クラブはFacebookで発表しています。入場料(通常は10ユーロ)は、この危機には適用されません。「入場は無料ですが、制限があります。」

Rummels Bayも勝負します。新聞で名前を読まれることを好まないオーナーは言います。「私たちはこの挑戦を使って何か新しいものを作成し、構築するのが好きです。」。冬の間はテクノファンが入り江で踊り、春と夏はビアガーデンとコンサートのために外のエ​​リアだけが開かれます。過去数日間、チームは外に出て、新しいテーブルを作り、座席エリアと歩道をマークしました。木曜日まで、彼らはできるかどうか確信が持てず、「私たちは開くことができると思います。」と言いました。
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(写真はRummels BayのFacebookより。入り江に面していて、居心地が良さそう。)

コンサートはありませんが、代わりに特別にデザインされたピザサービスのピザが提供されます。しかし、Rummels Bayの所有者も懐疑的です。より多くのスタッフが必要で、ゲストの反応もわかりません。「週末が終わった後、それが報われることはないかもしれません。しかし、私たちは挑戦してみます。「どうあれ(Rummels) Bayは9月に閉鎖する必要があります。立てる土地、所有者は代替場所を探しています。

ストクロイツの遠くない距離にあるAbout Blankは、長くじっとしているベルリンのテクノシーンを、できるだけ早くオープンしたいと考えています。BlankのElisabeth Steffenは言います。「パンデミックを抑えることは私たちの最優先事項です。ですが、もちろん、お客さんも私たちも、(クラブの再開を)切望していることに気が付いています。」クラブは通常、2つのフロアで3日パーティを開催しており、夏には屋外でも踊れます。現在1つ考えているのは、「責任ある方法で、どうやって場所を開くことができるかのコンセプト」です。1つ明確なことは、あなたが知っているようなクラブカルチャーは、当面は不可能であるということです。オープンにより経済的には何も期待しませんが、社会的および文化的な提供を取り戻したいだけだと、Steffenは言います。

屋外スペースを持つ他の何十ものクラブ所有者はためらいます。Ostbahnhofでレゲエやドラム&ベースのファンに人気のクラブYaamは、5000平方メートルの屋外スペースにいくつかの軽食を用意しています。しかし、マネージングディレクターのGeoffrey Vasseurの見積もりによると、Yaamがこれまで700人が屋外を使用することを許可されていたのに代わりに、距離のルールに従うと200人にしかなりません。これらの状況下での開業はまた、Yaamに致命的な結果をもたらす可能性があると彼は考えています。現在のスタンバイモードが安定していて、「誰もが短時間の仕事で、家賃の支払いが遅れている。」からです。yaamを再開すると、彼はさらに多くのスタッフを雇わなければならず、家賃の支払いが遅延します。「これ以上損失を出す余裕はありません。」

クラブのビジネスモデルは、常に1つだけでした。クラブを満員にすることです。これが機能しない場合は、システムの変更が必要です。Vasseurは要求します。「クラブやコンサートは、クラシック音楽と同じように、将来的には補助金が必要になるでしょう。」ベルリンのクラブシーンを代表しロビー活動をするクラブコミッションは、長い間これを要求してきました。

KreuzbergのLohmühleninselにあり、Birgitと似ているIpseは、当面は閉鎖されます。そこで500平方メートルの外で踊ることができます。一方、マネージャーのTom Szanaは、「クラブのビアガーデニング」が経済的に重要であると考えています。「クラブとしては独自のセールスポイントを失いますが、新しいビアガーデンです。」一方で、Szanaはウイルスも恐れており、業界の感染のリスクは高いです。彼は現場での連帯を主張しています。:「(感染者)数が再び増加し、それが原因で全ての人にとっての開始が遅れるという事実に責任を持ちたくありません。」

しかし、当面の間、Szanaにはよ​​り差し迫った懸念があります。放火は2週間前、空のIpseで行われました。約600平方メートルの内部空間が焼失し、解体して再建する必要があります。保険でカバーできるかどうか、またどの程度カバーできるかはまだ不明です。

全てののクラブが同意することは、ウイルス時、クラブだけでなくお客さんも変わる場合にのみ、(クラブを)開けることができます。Vasseurは、新しいルールを浸透させる必要があると述べています。それは可能でしょうか?Vasseurは、About BlankのSteffenと同じくらい楽観的です。人々は全てを学ぶことができました。Steffenは言います。「責任あるレイバー、そのイメージは目の前にあります。」

以上が和訳。

日本では、全国公立文化施設協会が演劇のガイドラインを出したり、イギリスでは専門家と音楽業界400人が協力してガイドを作成している。
劇場、音楽堂等における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン
The Event Safety Alliance Reopening Guide

音楽イベントの実施可能基準は、市町村から国までいろんなところが出そうとしているみたいで、良いのか悪いのか。不満は出るだろうけれど、出演者を含めた感染状況の異なる地域からの移動は、当面見送った方がいいんじゃないかなぁ。

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