ベルリンのナイトクラブ 新型コロナウイルス(COVID-19)対策

日本と海外の政府の危機管理能力の差が露呈しているけれど、ナイトクラブの対応も、えらいちゃうもんやね。

ベルリン

Berghain は本日、4月20日まですべての「自主企画」イベントをキャンセルしたと発表しました。

ベルリン クラブ 委員会は声明をリリースしました。

Watergateの創設者であるSteffen Hackは、Resident Advisorに語りました。「私たちの疑問は、閉鎖する必要がある場合、誰が費用を負担するのかということです。私たちは、(閉鎖しなければならない場合に責任を負う)政府に家賃、税金、ローンの費用を賄ってほしいと思います。」

RA News: Tresor, OHM cancel events until April 20th

ベルリン クラブ 委員会 声明

"『コロナウイルス対策タスクフォース-感染保護と破産の間にあるベルリンのクラブ』

ベルリン、2020年3月11日。ベルリンクラブ委員会は、ベルリンのクラブやコンサートホールでのイベントに対処する際の、訪問客と従業員の健康をウイルス性疾患COVID-19による感染から保護するための総合的なカタログを開発しました。すべての営業を一時的に閉鎖することも、感染の連鎖を断つと考えられています。しかし、社会的困難の解決策を見つける必要があります。

現在、このウイルスはベルリンに広がっているため、ベルリンのクラブは感染のリスクを軽減し、感染が発生した場合の感染経路を迅速に追跡できるように対策を講じています。ベルリンで最初の感染例が発見される前でさえ、クラブ委員会は公衆衛生担当官とCharitéに連絡し、2020年2月29日時点全ての予防情報を記載した回覧をすべての会員に送っていました。ミッテ地区のKitkatなどのクラブでは、エントランスエリアの改修が行われ、情報の資料が訪問客に配布され、訪問客の連絡先が記録され、ソーシャルメディアを介して情報が提供されました。

Charité:ヨーロッパで最大の大学病院。1710年、フリードリヒ1世のもとでペスト患者のための隔離施設が生まれ、それは疫病が流行した後、貧者や困窮者の病院としても使われた。(Wikipediaより)

クラブ委員会は今週初めにタスクフォースを設置し、約50人のクラブ運営者と主催者を招いて危機管理会議が開催されました。これにより、推奨事項を含む対策のカタログが作成され、今週末に既に使用されています。ベルリンのクラブでは、訪問客は一時的に自分のメールアドレスや電話番号で登録されます。クラブはまた、訪問客が病気になった場合、保健部門にすぐに通知し、連絡先の詳細を伝えることができるように、連絡先住所をセットアップします。

スペースと換気の条件もウイルスの拡散に影響を与えるため、クラブ委員会は客の占有率を70%に減らすことも推奨しています。さらに、長期にわたる衛生対策が実施され、お客様には個人的な責任についても徹底的に通知されます。

クラブには通常、若くて健康な人が参加しているため、老人や病気の人に比べてすぐに高い健康リスクはありません。しかし、保健システムにこれ以上負担をかけないように、ウイルスのさらなる蔓延を防ぐことは、最優先事項です。GegenやTrauma Barなど感染率の高い地域のクラブやイベントでは、訪問客やアーティストが望むため、イベントをキャンセルするか一時的に営業を止めることを既に決定しています。

ベルリンのクラブは、ウイルスの拡散に対処する責任を強く認識しており、この困難な状況である現在、営業継続の判断を熟考しなければなりません。特に中小規模の文化的企業は、イベントが無いことと訪問客の減少により既に経済的な損失を経験しており、それらの存在を恐れなければなりません。

国際的なアーティストによってイベントがキャンセルされる一方、多くのコンサート客がチケットをキャンセルしました。これは、様々なバンドのツアービジネスにも大きな影響を与えるため、クラブだけでなく、ライブ会場、レーベル、ブッキング エージェンシーにも影響します。

コロナウイルスの蔓延は、多くのクラブカルチャー従事者を経済的破滅に導くと予測されます。これは、特に公的資金援助がない民間の音楽ベニューでは、限界費用のレンジでコストと収益構造において、必要な利益とアクションがなければ生き残れません。

タスクフォースはベルリンのクラブを一時的に閉鎖することも検討していますが、わずか数週間の閉鎖であっても、必然的にほとんどのクラブの破産につながります。そのため、クラブ委員会は、ベルリン上院にコンタクトするのと同様に、銀行やクラウドファンディングプロバイダーにコンタクトし、困窮時の救済基金を設立しました。”

Task Force gegen das Corona Virus – Berliner Clubs zwischen Infektionsschutz und Privatinsolvenz – Clubcommission Berlin

 これを日本のクラブカルチャーや大衆音楽に当てはめるなら、文化的価値があるということを、日頃から外の人にもわかるように説明していかないとね。ナイトタイムエコノミーの観点から、経済的な価値を、定量的に示そうとしたのがCreative Footprint。(ただし、日本でのやり方には問題があったと思ってはいるが。)

ジョージア BASSIANI

世界的に超有名なナイトクラブ BASSIANI

"コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによって起きた危機的状況、WHOが発行した勧告、および他の国での教訓を考慮し、我々はしばらくの間クラブナイトを中止したいと思います。状況の進展に伴い、さらに更新されます。

この決定の影響が、第一に従業員の幸福、そしてあらゆる分野に大きなダメージを与える可能性があることを、私たちは認識しています。

我々が既に網羅された予防策のリストの対応を取ったかは関係なく、連帯・責任・人々の保護は常に主要な価値であり続けるため、我々のゲストの健康を潜在的な脅威にさらすことはできません。

私たちは皆に高い意識を維持し、混雑した場所での付き合いを控え、他人の健康を自分自身のことのように考えてほしいと思います。当分の間、これが伝染を打ち負かし、愛するスペースを早く取り戻す唯一の方法のようです。

非常に重要なスペースへのアクセスを、一時的に多くの人に制限する必要があることを残念に思います。切り離されていても、我々が一緒に踊りますので安心してください。"

BASSIANI - მსოფლიო მასშტაბით შექმნილი კრიზისული... | Facebook

日本 「クラブとクラブカルチャーを守る会」

【私たちができること、なすべきこと】
私たちができること、なすべきことは何か?
ダンスフロアで音楽を届けること以外に何ができるかを模索した結果、私たち「クラブとクラブカルチャーを守る会」は、J-WAVEのご協力のもと、1週間にわたってメンバーによるDJ MIXを放送することになりました。

クラブとクラブカルチャーを守る会: 【私たちができること、なすべきこと】

その他各国

以前書いた『誰が日本のテクノハウスシーンをダメにした? 』に対して、「そもそも、日本のクラブカルチャーなんて、なかったんだよ。」というコメントをもらった。その時はカチンときたけれど、最近その言葉を反芻している。

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