新型コロナウイルス(COVID-19)関連記事の振り返り

知識人や高学歴の人々も拡散していた記事の振り返り。

こういう記事が出回れば、海外のニュースを見て危機感持っている人の方が、頭がおかしく見えてるんだと思う。本当に自粛させたかったなら、イタリア・スペイン・ニューヨークの現実を、テレビでガンガン流せば良かったのでは。「恐怖を煽る(のは、やめろ)。」と言う人がいるけれど、同じ地球上で起きている事実。

2020年2月29日 インフルエンザの方が1万倍も怖いはずなのに

インフルエンザの方が1万倍も怖いはずなのに…みんな一回落ち着こう
小田嶋 Alex 太輔(EDGEof co-CEO)
2020/02/29 17:54

2020年3月2日 マスク不要

マスクが世界的に不足、WHOがマスク不要と発言したことが話題に。内容を確認した。

2020年3月4日 過剰自粛という集団ヒステリー 

藤井聡】過剰自粛という集団ヒステリー ~「100人以下」のイベントでの感染確率は「ほぼゼロ」である~
京都大学大学院工学研究科教授、内閣官房参与(第2-4次安倍内閣

数字を検証した。

2020年3月18日 「検査をもっとやれ」という日本へのメッセージではない

「検査をもっとやれ」という日本へのメッセージではない。WHOの声明を伝える報道で不正確な情報が拡散
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/who-message-mislead
2020/03/18 19:11
千葉 雄登 BuzzFeed News Intern, Japan
岩永直子 BuzzFeed News Editor, Japan

加藤勝信厚労相はまず、「テドロス事務局長から日本は非常に封じ込め、うまくやっている、こういう風に評されているんですよ」とWHOから日本への評価に触れた。

その上で、「これは日本向けに言っておられるというわけではなくて、広く世界向けに言っておられるんだろうという風に思います」と回答し、このメッセージが日本に対するものでないという認識を示した。

「日本に対して『検査をもっとやれ』と言っているようではない」
このWHO事務局長の声明内容について、政府の専門家会議構成員の一人で、2009年の新型インフルエンザ発生時には国の対策を検討する委員会の副委員長も務めた川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんはこう釘を刺す。

2020年3月19日 コロナ患者感染者同士相部屋でもOK

岩田健太郎

よくある質問で、よく誤解されてる点。コロナ患者と確定していれば必ずしも個室隔離は必要ない。感染者同士相部屋でもOK。問題は「濃厚接触ありだが感染ありか不明」なグレーの方。この方は個室管理、隔離が必須。PCR陰性でも必須。逆になってる事が多い。クルーズもそこで感染が広がった。

https://twitter.com/georgebest1969/status/1240439250169937922

WHO

COVID-19確定または疑い患者
呼吸器症状のあるすべての患者は、個室管理すべきである。空室がない場合には、患者間は最低1m離す。

https://s3.xopic.de/openwho-public/courses/7uROXN51tRY7opNGhWMobg/rtfiles/lNzUvMYXvLZNlNUujXKMr/WHO_IPC_COVID_Module_3_JA-compressed_1_.pdf

2020年3月20日 「密室・密集・密接」の三条件を避ければ大丈夫

専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望

2020/03/20 21:38
弁護士 吉峯 耕平
(岸田直樹 感染症専門医、古田彩日経サイエンス編集長)、共産党志位委員長を始め、特に高学歴の人が多く拡散していた記事)

※3月25日追記:
1月から積極的疫学調査による感染者のリンクの追跡と制圧は継続しており(2月末のクラスター対策班設置に繋がる活動)、その対策が奏功して感染拡大が抑え込まれていた可能性があります。クラスター対策などの政府の施策は原因ではありません(1月からずっと存在している要因でなければならない。)。」との記載は誤りである可能性が高く、政府の対策を過小評価していました。また、個人防護や身体接触に関する習慣については過大評価していた可能性があります。

記事が拡散された後の訂正が多い。訂正内容は広まらない。

閉鎖環境でクラスター感染が生じるのなら、東京等の大都市の満員電車は、クラスター感染の絶好の培養器です。とっくに爆発的感染が起きているはずです。傾向として、満員電車ではクラスター感染は生じていないのです。

この三条件は、満員電車でクラスター感染が生じていないこと(感染は生じているでしょう)の説明になります。満員電車は、密閉・密集の条件を満たしますが、人は対面して会話しません。密接の条件を満たさないのです。極めて直感に反する奇妙な性質ですが、これは事実です。

※追記:NHKスペシャルでマイクロ飛沫感染の紹介がありました。これによると、満員電車でもそれなりにマイクロ飛沫が漂いそうで、むしろ駅ごとの換気によって①密閉が解消されることの方が多いのかもしれません。

もし全ての市民が三条件を避けることを遵守できれば(それは武漢・欧米で実施されたロックダウン・都市閉鎖と比べると、極めて簡単なことです。)、Nishiura論文の図の灰グラフの閉鎖環境ケースの二次感染をカットできると期待できます。
すなわち、比較的容易な行動変容により、クラスター感染を予防し(感染の予防ではありません。この違いが本質)、コロナ感染の大部分を封じ込めることができるのです。

つまり、クラスター対策班の設置、実戦投入、得られたデータを解析して三条件を特定、すぐさま広報活動という目まぐるしい動きをしています。奇蹟的なスピード感といってもいいでしょう。公表情報はありませんが、加藤厚労相がリーダーシップを発揮し、トップダウンで進めたのでしょう

中国や欧米ではロックダウン(都市封鎖)といって、店は営業停止、市民は外出禁止のような非常に厳しい措置を実施しています。日本では、優秀な学者がデータを解析して、「密室・密集・密接」の三条件を避けることが、コロナウイルスの蔓延を防止に効果がありそうだということが分かってきました。

一般市民ができることは2つです。①手洗いやうがいにより自分を守ることと、②人に感染させないように「密室・密集・密接」や50人以上の大規模イベントへの参加というリスクの高い行動を避け、しかしその範囲で経済を回す、バランスを取ることです。(ただ、感染が広まった地域では、外出自体がNGになったりします。)

欧米で爆発的感染拡大が生じていますが、日本はそこまで深刻になっていません。検査していないからという人もいますが、どんどん入院者が増え、死んでいたら、隠せるものではありません。どうも、日本人が真面目に手洗いやうがいをしていることも効いているようです。これからも、今まで通り、ますます手洗い・うがいを徹底しましょう。

ただ、クラスター感染(特に大規模なクラスター感染)が生じると、取り返しがつきませんから、慎重に運用する必要があります。密閉・密集であっても、密接でなければ(例えばマスクをすれば)、理屈としては大丈夫かもしれませんが、やはり不安です。それに加えて換気をしたり、人の密度を減らして、3つとも避けるようにしましょう。

同じことの繰り返し、推測や訂正が多く、どの点がわかりやすいと評されたのかわからなかった。

2020年3月24日 お花見くらい

「日本でも欧米のような大流行が起きるの?」「大規模イベントどうする?」 専門家会議が共有したかった危機感とは
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-okabe-3
新型コロナウイルスに関する政府の専門家会議が3月19日、新たな提言を出しました。日本でもいつ爆発的な患者急増が起きてもおかしくないと危機感を強く打ち出す一方、イベント開催については会議の中で意見が分かれもしました。委員の一人、岡部信彦さんにそこに込められた思いを伺いました。
2020/03/24 12:03
岩永直子 BuzzFeed News Editor, Japan

他の国々も都市封鎖に近い、人の出入りを止めるような「ソーシャル・ディスタンス(社会的隔離)」という古典的な公衆衛生的対策を取っています。アメリカも、もう少し落ち着いて対応できるのかと思っていたら、右往左往しています。

世界的には、social distancingは人と人との距離を最低1メートル、できれば1.6メートル空けることの意味で使われている。

小さな集団発生を見つけて、そこからの感染拡大を潰していくという作戦は今のところ、うまく行っていると言えます。

クラスターから発生した人が、2次、3次感染を広げるということもなかった。全体の数を見ても新規の感染者発生数は落ちていますからね。

ーー追えていない感染事例があるのではないかという指摘もあります。

追えていない感染者が多数増えているなら、割合は低くとも原因不明の肺炎やそれによる死亡者も増えているはずです。

ただし、感染者の8割は軽く済む病気なので、この人たちにあまり不安を持たせたくもない

一方、僕は情緒的なところもあって、せっかくうまく行った時に「良かったね」とみんなで喜ばないと、気持ちが長く保たないのではないかと思ってしまう。

今、すでにみんなが疲れている時に、さらに厳しくすると、さらに疲弊感、無力感が出てしまうのではないかと思うのです。

手を抜いてはいけないけれども、どちらにしても後で我慢しなければならない時がくるかもしれないのであれば、今、気をつけながらお花見や公園での散歩などに行ってもいいじゃないかというのが僕の考え方です。 

お花見に出かける姿を批判する人もいますが、自粛疲れで世の中が暗い雰囲気になっている時に、ああいう風景はむしろホッとします。あまりギュッと制限をかけ過ぎて、そういうささやかな楽しみまで奪うのは良くないことです。

この記事を読んで、お花見は大丈夫というお墨付きだと受け取った人がいた。「さっぽろ雪まつり」の事例があるのに。専門家委員なのだから、せめて、人との距離を取ることが必要だと強調すべきだったのでは。

2020年3月27日 50人以上が集まるイベントには参加しない

新型コロナと闘う日本の医師らから、"日本に住む全ての市民"への「お願い」
https://www.buzzfeed.com/jp/sumirekotomita/message-from-corona-figthter-docs
2020/03/27 16:19
冨田 すみれ子 BuzzFeed News Reporter, Japan

「密閉空間であり、換気が悪い」「近距離での会話や発声がある」「手の届く距離に多くの人がいる」という3つの条件が揃う場所では、集団感染(クラスター)発生のリスクが高い。

それらの場所を意識して避けることで、自分だけでなく家族や友人、同僚など大切な人の命を守ることができる。

2:50人以上が集まるイベントには参加しない
3つの「密」が揃う場所の他に避けるべきは、屋内で50人以上が集まるイベントへの参加だ。

3つの"密"を避けて50人以下なら大丈夫と解釈されたと思う。27日時点の記事なので、仕事以外は「家にこもれ」くらいでも良かったのはないか。

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