楽しくなかったパーティ #バチカ備忘録 (ゲストリスト、男女別料金)

個人的な実感でしかないけれど、DJがSNSで客に馬鹿にするのをあまり見なくなった気がする。事情や認識の齟齬があっても、客は人気DJに対してSNSで反論できないし、事後にSNSで一方的に悪口を書いても良くはならないと思う。

言葉にしないと伝わらないことはある。以前、特定されるのが怖くてぼかして書いたら誤解もされたので、今回は具体的にある日のことを書いてみる。

あるパーティ、フロアは客3人くらいで閑散としていた。客同士面識がない。主催や他の出演者の姿はない。1階2階のバーカン前と店の外には、DJとその知り合いが20人ちょっと。内輪のパーティに一般人がわずかいる人数比。怠そうに回すDJ、関係者の知り合いがお土産だけ渡すために(恐らくエントランスは払わずに)上がって来て大騒ぎ。一般客はフロアで踊るしかないのに、音楽も度々騒ぎ声でかき消される。DJは自分の出番が終わったら、客に目をくれることもなくさっさと外へ、主催は知り合いたちと店の外でしゃべってる。主催もDJも客に興味がないみたいで、いないと思われてる気がした。来ちゃいけなかったのだろうか。音楽は悪くはなかったが、楽しくなかった。DJは上手いDJさえ聴かせてくれればいいし、話しかけてほしかったとかではない。ただ、その人たちのパーティにはもう行かなくてもいいかなと思った。

その後、別の界隈のパーティに行ったら、お客さんからも話しかけられて驚いた。2回目なのに顔を覚えて、向こうから話しかけて下さるDJもいらした。DJ中に気が付いて、ブースから手を伸ばし握手下さるDJもいた。正直嬉しかった。何度も強調するが相手にしてほしいのではなく、存在が認識されているのが嬉しかった気がする。フェスや大箱では感じないが、小箱は周りが皆仲良さそうで、ふと孤独を感じるときがある。

AUDIO TWOは満員のときは気にならなかったけど、okadadaさんもワイパさんも客に興味なさそうだった。tomadさんやスーさんはフロアでめっちゃ楽しんでる風で、すごくお客さんのこと見てる。寺田創一さんはずっとフロアでお客さんと話しておられたし、外タレDJはフロアで見かける。
DJが楽屋からフロアに出てきて盛り上げる必要はないけど、「絶対楽しいから来て」と必死で集客しておいて、実際楽しめているか興味ないんだなぁと思う。DJはオーガナイザーや先輩DJの方を気にしてる。

絶対騒がないけど、ちょっと気持ちわかるかも。列に並んでいて、目の前の人達がごっそり何人もぞろぞろとドリンク代だけで入っていったとき、まともに払ってるのは自分だけみたいで、正直あまり良い気はしなかった。誰をタダにしようと高くしようと自由だし、DJが最高で楽しかったら満足して帰れるけど。

沖野修也「大体にして、友達の洋服屋やレストランに行ってタダで服くれとか、タダで食べさせろなんて言いませんよね?」


確かに。出演者が自分だけのコンサートに両親を無料で招待するとかスポンサーならわかるけど、友達だからというのは仕組みと理由がよくわからないわ。正規料金を払う人の方が少ないという実質二重価格も。DJさんにお願いして、安く入れてもらえる仕組みはとてもありがたいけど。

 一方で、年齢別・性別・外国人観光客限定料金は理解できる。若者客・女性客・(日本人よりアルコールに強く飲酒量が多い傾向にある)外国人観光客を増やしたいから安くする。当たり前のビジネス戦略。女性向けのショップが多いモールで、女性に足を運んでもらいたいからレディースデーを設ける。年金を持ってる高齢者に来てほしいから60歳以上にサービスする。子育て世代に移住してほしいから、優遇する。affirmative action(積極的格差是正措置)のような捉え方もできる。差別ではない。学生さんはお金もってなくてかわいそうだからというのは表向きの理由。社会人になっても来てほしいから、学生のうちからクラブに親しみをもってもらうためでしょう。お金持ってるおじさんは一握りで、氷河期世代の中高年非正規社員の方々は、学生より苦しい生活してるかも。「女性はエントランス料金を安いんだから、失礼なナンパしてもいい」が筋道が通ってないだけであって、本来「男女別料金=ナンパ箱」ではない。
例えば、MOGRA「秋葉原県立オタク工業高校」というイベントの場合、工業高校及び男子校出身の男性は1,500円/1ドリンク付き、女性は50,000円 (ドリンク無し)。入試ではなくビジネスだからそれでいいと思う。高いコンサートに、貧乏人は行けないし。

そういえば、フェスの外国人アーティストと日本人の食事場所が違ったのを、単純に人種差別としたのも違和感があった。フェスの外国人出演者と日本人アーティストは同じくらいのギャラで知名度だったのだろうか。ハリウッド主演俳優と出番の少ない俳優では、ギャラも楽屋も食事も違うと思うよ。メジャーリーガーとマイナーリーガーでは、移動交通手段も違うと聞いたことがあるし。そういう格差であった可能性は?

SNSは議論に向かないと言うけれど、SNSは悪くなくて使う人の問題で、1つの意見が出たとき、違う角度から考えて意見したりそれを受け止める人が少ないように感じる。多様な意見は拡散されないから、そう見ているだけかもしれないけど。皆同じ方向に突っ走るか、正反対の意見がぶつかるか。そんなときこそ、ちょっと穿った物の見方する人がいる多様性って大事だと思うんよな。SNSは、物理的距離も地位や貧富の差も超えて、知らない人ともオープンに議論できる便利なツールなのにね。

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