ワイパ (DJ WILDPARTY)さんのノンビートセット

最初にワイパ氏のDJが良いなと思ったのは、2017年9月のAUDIO TWO。その後何回かハウスのDJを聴いた。繋ぎはきれいだし普通に盛り上がるんだけど、ワイパ氏だからこそかける曲、ワイパ氏しかできないかけ方、DJ毎のこだわりが私には見えにくかった。アニクラのときはめちゃくちゃ楽しそうだけど、ハウスのDJは仕事として数をこなしてるように見えてしまったり。

AUDIO TWO1周年のときのアーカイブを上げて下さってた。

1,SONIKKU - Earth Temple (Mobbs Version) 2018年2月
2,Four Tet - Our Bells (Original Mix)                2009年
3,John Roberts - Fluid                                      2018年4月
4,E Ruscha V - Lights Passing By                   2018年3月
5,E Ruscha V - The Hostess                            2018年3月
6,Project Pablo - Last Day                               2018年4月
7,rei harakami - last night                                2005年
8,Marc Leclair - 236e jour - 274e jour             2004年
9,Floating Points - Myrtle Avenue (Original Mix)
10,Tom Trago - Fari
前半30分、やられた。フロアで聴いてたら、感動してそのままフリーズしてしまうところだった。映画の冒頭シーンを見るように、最初からストンと作り出された世界に落ちた。繋ぎは全て長めに重ねてあって、DJというよりパーツを組み合わせて作った長めの曲のよう。不気味なトランペットの生音と地鳴りのように鳴り響く低音(John Roberts - Fluid)、騒がしく鳴り響くたくさんの鐘の音(Four Tet - Our Bells)、理性で抑え込んでいたり気付かないふりをしている感情を呼び起こされるような恐怖を感じる。音数の少ないピアノの音、響いた残音だけが流れるProject Pablo - Last Dayを前に流すことで、その後のRei Harakami - last nightの軽やかに駆け出すようなイントロが映えること!

「ノンビートの曲でmixしててそういうの一回やってみたかったんで」って、やってみたくてやったらできるもんなんですか?リリース日を調べてみると2018年3月4月が多く、割と直近の新譜を中心に組み合わせてあることがわかる。「やってみよー。」って最近の新譜ちょいちょい選んでできちゃったのか、それとも表には出さないけれど日頃からこういう曲の新譜もチェックしていて良い曲が揃ったからやってみたのか、いずれにせよ単体では全く良さがわからないような地味な曲も、パーツのように曲を組みあの構成ができるのが凄い。オープニングとは言え、現代美術の展示で流れてそうな超地味なセットでチャレンジする姿勢も。普段やらない選曲、2分くらいの短い曲、拍も取りにくい不規則な音が並ぶ曲、生音、それらを現場で生で完璧に繋いでしまうワイパ氏は凄いDJなんだなと改めて思った。

完全にワイパ氏のノンビートセットにやられた後、今度はワイパ氏ご自身が作った曲が。普段ハードなの作ってる人のものとは思えない。

トークだって卒なくこなす。
これ、食えますか? 第25回 ゲスト:DJ WILDPARTY
(会社員時代や辞めたとき、お兄様の話など。)

これから30代、どういうDJや活動をやっていきたいと思っておられるのかわからないけれど、まだ開いていない引き出しがありそうだし、ハウスもできてでかくてイケメンな凄腕アニソンDJには留まらないワイパ氏が見れるかもしれない。楽しみ。

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