SUSHIBOYSってYoutuberだったんだ

まさかNHKでumetubeまで紹介されるとは思わず、本当に今更な内容になってしまった。まぁいいや、ブログは自分のため。

SUSHIBOYSは秋頃にJEVAとかといっしょに、ツイッターの人が教えてくれて知ってはいた。SoundCloudに上がっていた『KIBIDANGO(鬼退治)』と『割烹着』は気に入ってよく聴いてた。ただ『Peace club』はあまり響かず、JEVAの方を深掘りしてた。

忘れた頃にYoutubeがお薦めしてきたSUSHIBOYSの『なんでもできる』、再生してみてびっくり。前見たときよりすっかり洗練されてかっこよくなってるし、エモい。続けて『軽自動車』、『リサイクルショップ』『ブルーハワイ』、これもええやん。Youtubeにはこんなに上がってるの知らなかったよ。風景だけ見れば閉塞感漂う何もない田舎なのに、なんでこの人たちこんなに楽しそうにラップしてるんだ。田舎の景色までが輝いて見えてくる。すっかり惹き込まれて、一気にumetubeまで遡って観る。

SUSHIBOYSの地元は、埼玉県越生町。Farmhouseとサンテナは小学校からの同級生、Farmhouse(兄)とEvidence(弟)は兄弟という関係の3人。一番見た目農家っぽくないのがFarmhouseさん、カエルの鳴き声もフロウに昇華できるらしい。

NHKでも一部放送された『FARMKING農家の誇り』。何から褒めて良いかわからないが、まずラップとフロウ?が良い。「肉なんていらね。野菜で十分カレーライス」が耳に残ってくせになる。野菜を手に笑顔でラップしてるのがかわいい。悪そうな雰囲気出しながら、ラップの内容が超真面目、農業愛に溢れてる。他の動画もだが、地元の高齢者が後ろで見守ってる。YeahがYEARになってるのは、農家は365日休みがないことを表しているのか、単なる間違いか。Farmhouseはこのときから既に上手いが、サンテナさんは単なる早口になっちゃってる。JEVAさんも田舎ネタだったが、5年も前にやってたとは。同時期に撮ったと思われる『お米食べろ』も面白かった。スーパーでも『おさかな天国』みたいな堅苦しいのではなく、こういうドープなラップも流してほしいわ。

『FARMKING農家の誇り』の進化版が、『F is back feat 松岡修造』。画質が良くなっているが、何よりサンテナさんのラップが格段に上手くなってる。「レタス、キャベツ、小松菜、ほうれん草、日本の野菜をしっかり食べろ」、なんで葉物ばっかりなんか知らんけど、野菜の名前上げてるとは思えないかっこよさ。何持ってラップしてんのかなと思ったら、でかいじょうろやし。


一通り遡ってから、改めて『なんでもできる』を聴くとより一層エモい。自分たちの音楽と動画の力でここまで来たんだから、歌詞の説得力が凄い。umetubeの動画見てた人たちは、まさか6年後perfumeと一緒にNHKの歌番組出てるとは思ってなかっただろうな。Evidenceさんの変わり様、恥ずかしそうに適当に揺れてるだけみたいだったのが、イントロからめちゃくちゃかっこよくラップしてる。才能があったにせよ続けなければ今はない訳で、今パッとしなくてもどんな化け方するかなんてわからないから、信じて暖かく見守れる人でありたいと思った。将来Youtuberになりたいと憧れる子供に困惑する親が多いそうだが、ボール蹴ってるより、動画の撮影と編集ができて、さらにどうやったらバズるか考えてる子供の方が、将来食いっぱぐれないだろう。

tofubeatsさんがパソコン音楽クラブに、「ないものではなくあるものを自慢しよう」と言ったそうだ。人は自分が持っているものより無いものの方に目が向く。地元を離れ、初めて良さに気が付く。ご当地ラップ的なものは以前からあったと思うが、名所や特産品自慢か、逆に田舎度合の自虐に走るかだったように思う。特徴のない田舎の農家をテーマに、誇りをもって面白く且つかっこよくラップにできるSUSHIBOYSは凄い。ラップとかHiphopのイメージが古いのかもしれないが、悪い遊び自慢か不遇に対する不満をぶつけるものがほとんどだと思っていた。この前okadadaさんがVISIONでかけた DJ SOULJAH ft. KOHH & MARIA (SIMI LAB) - aaightのMVを観てみたら、ダサ過ぎてひっくり返った。2014年にもなって、まだこんなことやってたのかよと。PUMPEEとかいて既に状況は状況が違うのかもしれないが、ラッパーやDJだからといってタトゥーだらけにならなくても、幸せや誇りをラップしたっていいんじゃないか。それじゃ共感を得られにくいから、やってこなかったんだろうけど。SUSHIBOYSは地元や自分達に揺るぎない誇りを持っているから、かっこよく見える気がする。今後はどういうテーマでやっていくのか、海外に向けては何をアピールしていくのか、楽しみ。