2018年1月 AUDIO TWO Cherryboy Function @CIRCUS Tokyo

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nutsmanさんが出るBurrito@FORESTLIMITと、Cherryboy Functionさんが観れるAUDIO TWOで散々迷った結果、AUDIO TWOに決めた。今季最強の寒波襲来、日が暮れてさらに気温が下がる。この前CIRCUSは暑かったから、脱げるように下は薄着でいかないといけないし、寒い恰好でお金出してわざわざ踊りに行くのもしかしてアホ?という考えがよぎる。ぐずぐずしている内に、ツイッターでnutsmanさんDJの高評価を見つけ、行かなかったことを後悔。どうせなら行って後悔する方がいいわと、気合を入れて出発。

東急東横線からCIRCUSは、とても近く感じる。新しい16b出口のお陰でエスカレーターで一気に地上に出られるし、渋谷の南側は道玄坂のように混んでいないので、体感的にはVISIONへ行く1/3くらいの時間。CIRCUSは、直近2回とも張り切ってオープンちょうどに行ったら入れず、待ちぼうけ。今日外で待ったら凍える。確実に入れる23時半に到着。24時までは前売りと同じ2千円。

okadadaさんとワイパさんのB to Bが始まっている。好きなアーティストやDJ同士が仲良さそうにしているのを見ると和むのは、何でだろう。パソコン音楽クラブも前は二人で楽しそうにやってたのに、近頃の柴田さん奇行に走りすぎてちょっと寂しい。VJもレーザーもなくシンプルだけど、その方が音楽に集中できるし、お二人の存在感で十分。カウントダウンのときのDJ機器は立ててあり、パ音は完全に顔が隠れてしまって邪魔だったけど、今回は平置きなので良かった。音響の調整技術の差なのか、今日は低音がバリバリ割れず聴きやすい。スモークの演出も、少しだけ前よりは控えめで助かる。松栄堂のお香とかだったら大歓迎なんだけど。


ワイパ
B to B続きで、1時半頃から。ワイパさん、今日は朝方にやるのではと予想してたのに外した。テクノ寄りの曲が続くところはちょっとしんどかったけど、サックスとかボーカルの入ったハウスも聴けて楽しかった。ボーカルをループさせるのがあって、そういえばグリコのCMの「グリコ」を抜いたのをループさせてたのワイパさんじゃなかったかなと思って、家でLost Decade確認したらあってた。かけてくれる曲もいいし、高身長で顔が小さくて、もっとワイパギャルが大挙して押しかけてもいいのにと思って眺めていた。okadadaさんのような動きの派手さはないけど、ずっと機材さわってて仕事が丁寧な気がする。スピーカーの上におかれたドリンクに気付いて、こぼしても大丈夫な場所にそっとよけたり、同じイベントに出演しているDJやイベントの良かった点をつぶやいたり、細やかな気遣いができる超真面目な方なのでは。MOGRA秋葉原だと、精神を開放した感じで生き生きして楽しそうなのに、AUDIO TWOでは職人っぽいのはなぜ。TPOなのか、それとも単に曲の好きさ度合なのか。ワイパさんの明方の締めDJも観てみたい。
Trackheadz - Amor Por Ti(Album Mix)
Crackaza - Coffee Time
DJ SONIKKU - Sky Sanctuary


Cherryboy Function
しょっちゅう名前を聞くので、ずっと気になっていた。SoundCloudで聴けないし、twitterにも情報が少なくて、あまり予習できぬまま臨む。ワイパさんの終わりの方で準備が始まり、機材が出てきてテンションが上がる。暗い照明の中、機材の名前見るために目を凝らす。Roland MC-SOS?違う、MC-505と書いてある。実機でライブをするということ?家に帰った後、検索して「Cherryboy Function = MC-505でライブをする人」だとわかった。きっと当たり過ぎて、告知でも説明がなかったんだな。古い機材でライブというのは、私にとっては行くかどうかを決める大きなポイントなんだけど。ライブは1時半から約1時間。痩せてはいらっしゃらないけど男前。でも、すごいお尻の振ってらして、かわいい。パ音も20年後、こんな感じで楽しくライブやっててくれたらいいなぁ。MC-505の予習無しで来てしまったし、フロアからは手元が見えないけれど、だいたい機材のどのあたりをさわってるかを見ていた。おかげで家に帰ってMC-505演奏のYoutube見て、なんとなくこれと同じ操作してたんだろうなというのはわかった。シンセの音のことはよくわからなくても、せっかくの機会なので耳に残そうとした。another sideと似た雰囲気の曲から、パ音ぽい曲まで色々あって面白かった。ただ、寺田創一(omodaka)さんのライブようなエンターテイメント性や実機を見せる工夫はなく、テクノだからかパ音のライブセットのような変化や流れがないので、噂に聞いていたような凄さや、フロアも寺田さんのときほどの熱量は感じられなかった。

"MC505でのライブでは、主にMEGAMIXという機能を使い、いくつかの短いモチーフをその場で組み合わせる形でやっています。"

今回も同じ方法でライブされているかどうかわからないし、書いてあることの1割も理解できていない気がするけど、パーツを用意し、ライブで組み合わせエフェクトをかけているということだろうか。古い機材はいくらメンテしてても寿命があるだろうし、まさか2台持ちはないだろうし、ライブの途中で壊れたらどうするんだろう。パ音もヤマハMUを東京まで抱えて来てくれたこともあるけど、今はそうじゃないし、結局どうやってライブしているのか、どの部分がライブなのかわからないまま。打ち込んだデータを実機で演奏させたものを録音し、ライブではエフェクトかけてる→柴田さん暇みたいなことだろうか。だとすると、ピアノ男さんが作ったMIDIコントローラは何を切り替えてるんだ。全然わからなくて、悲しい。


okadada
2時半か3時くらいから最後までたっぷり。ハウスに縛られず、今回もいい音楽をたくさん聴けた。土曜の早朝から3連続の最後なのに、疲れは見せない全力のDJ。気持ち込めてツマミ回してくれるのは、エンターテイメントとして最高に楽しいしありがたいけど、冷静考えるとそんな力込めなくてもツマミって回るものよねと思って笑っちゃう。okadadaさんっていつからこんなに動き激しいんだろう。ジェスチャーのバリエーションとか、口パクは最近特に進化している気がする。BPM下げたり、次の曲に移りそうでなかなか行かなかったり、翻弄されて楽しかった。寒いからこそ、夏っぽい曲を聴くのもいい。おまけを除いて朝5時最後の曲は、Joey Bada$$ - For My People。刺さる。家で歌詞読み直した。深い意味なくかけたのか、フロアの人たちへのメッセージなのか知らないが、あの場で聴けたのが良かったし、力をくれる1曲になった。

5時になり、ワイパさんも2連続乗り切ったとほっとした表情を見せてから、さらに3曲。「もう終わっちゃうの?まだ帰りたくない。」と思っているところに1曲、さらに2曲もおまけしてくれることで、すごく満足度が上がる。終わりが良いと、パーティ全部が楽しかった気分になる。okadadaさん、わかってる。ワイパさん疲労困憊で、早く終わってあげないとかわいそうだったけど。お二人ともあまり消耗しないで、長く楽しい音楽聴かせてくれたら嬉しいな。自身が幸せじゃないDJが、フロアの人を幸せになんてできるはずないから。
Paul Violett - Make My Day
Spanish Lo-LifeKeita Sano - Explosion
Riky Rick - Stay Shining ft. Cassper Nyovest, Professor, Major League, Ali Keys
Pomrad - Pomslap
Sister Sledge - One More Time
Joey Bada$$ - For My People
Jamie Cullum - Mind Trick
キミドリ - オ・ワ・ラ・ナ・イ~OH,WHAT A NIGHT!
Prince - Rock and Roll Love Affair

色んな人のDJを聴きに行けていないのは絶対に良くないと、最近特に強く思っている。他のDJも聴いた方が、ワイパさんとokadadaさんの良さももっとわかるはずだし。このDJだけでも聴きに行こうと思える人には出会えてない。AUDIO TWOのラウンジDJも気になるけど、タイムテーブルが無く、地下が常に楽しいので1階に上がる暇がない。

全世界のDJのセットリストを吸い上げてビッグデータにして、自分が好きな曲のリストと聴いた回数から好みを分析、理想のDJとマッチングしてくれる仕組みができたらいいのに。日本の昼に、ニューヨークのパーティにVRで参加とかしてみたいわ。現場が最高なことは変わらないけど。まだ少し先だろうから、ぼちぼち好きなDJ探していこう。

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