2017年9月 AUDIO TWO 寺田 創一 @CIRCUS Tokyo

寺田さんは、巫女さんの格好をしたライブ動画が強烈な印象で、一度観てみたいと思っていた。AUDIO TWOも行ってみたかったので、こんなチャンスはないと出かけた。

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DJ WILDPARTY
23時半頃、到着。ワイパさんがDJ中。Lost Decadeの動画、ワイパさんだけあまり聴いてなかったのが、最近聴いてみたら気に入ったり、7月のAUDIO TWOのDJ mixも好みだったで、ずっとイベントを探していた。肉フェスは、振り切っていて、懐かしのJ-POPカラオケメドレーだったし、MOGRAのライブ配信観てても、だいぶ私の好みとは違う。ワイパさんはイベントによって印象が変わる気がして、アニソンとかJPOPとかお題がはっきりしているイベント以外、どのイベントに行けば、求めている曲をかけてくれるのかが、わかりにくかった。答えは、AUDIO TWOだった。直前、Charles Murdochの環境音楽っぽいのにはまってて、踊れる曲に順応できるかなと心配だったが、アンビエントな雰囲気の曲があったり、すんなり入っていくことができた。レーザーもなく、照明が暗めで、音に集中できたことも手伝い、音楽だけで意識が飛んでいくような気持ちよさを、久しぶりに味わうことができた。23時オープンから行けばよかった。もったいないことをした。この調子で踊り狂っていたら、とても朝までもたないと思いつつも、そんなことはどうでもよくなって、午前1時半まで、がっつり2時間踊り続けた。べろべろに酔った女の子が、力有り余って何回も柵を半分なぎ倒すんだけど、その都度、美人の方がセクシーに踊りながらチョイチョイっと柵を戻すのがかっこよかった。演出で、お香の煙みたいな香りのついたスモークが左前から出るんだけど、あまりに勢いよく出たので、最初テロかと思った。その後も、やたら張り切って、シュッシュ、シュッシュ出してた。いい匂いじゃないし、喉痛いし、視界も悪くDJがかすんで見えない。最後の方、煙が部屋中充満して、ボヤの後みたいなってたがな。


寺田 創一
期待値かなり高めで臨んだが、初めてディズニーランドに行ったくらいの衝撃。ずっと笑ったので、前歯が乾きそうになった。寺田さんは、他人のことは気にしない自由奔放なイメージを持っていたが、正反対。気配りの塊、おもてなしの達人だった。楽しんでいるように見せかけ、常にフル回転で、全身で客を喜ばせようとしていた。お客さんが喜ぶことは、全部やってあげるという姿勢が感じられた。世界の熾烈な競争の中で、色んな国のイベントに呼ばれるのもわかるし、生き抜いてきたからこそ行き着いたスタイルなのかなと思った。客のニーズに迎合しているからと言って、媚びを売るわけではないので、決してかっこ悪くなく、むしろ、世界に通用するプロのエンターテイメントとは、こういうものだと見せつけられた気がした。

例えば、
・ワイパさんから交代するときに一絡み
 (他出演者へのリスペクト、普段なかなか見れないワイパさんの戸惑った表情が新鮮)
・鍵盤を弾く手元を、プロジェクターで投影
 (遠くの客も手元を見れる)
・スーツケースいっぱいの機材を持参してライブ
 (生音を届けるために、手間を惜しまないようにみえる)
・表情筋をフル活用したビッグスマイル
 (外国人にも笑顔が伝わる)
・大げさすぎるくらいの動きでエアギターや口パク
 (盛り上がる、言葉を超えたエンターテイメント)
・舞台を縦横無尽に走り回る
 (目の前まで来てくれてファンは歓喜の悲鳴)
・ファンを指さし、目をじっと見て歌う×5人くらい
 (客を大勢ではなく、一人一人の集まりとして扱う)
カオシレーターを客にさわらせてあげる
 (双方向コミュニケーション、演奏体験の提供)
・折り紙のパクパクに歌を歌わせた後、折り紙をプレゼント
 (折り紙は日本の象徴、もらったファン狂喜)
・わざと日本人ぽく英語を話す
 (外人が求めている日本人像を演じる)
・テーブルには乗るが、下りるときはゆっくりと慎重に
 (機材は大事に、ケガは禁物)
・手元を撮っていたカメラをオカダダさん向けて、オカダダさんをスクリーンいっぱいに大写して遊ぶ
・オカダダさんのDJに合わせて、カオシレーターを演奏、勝手にコラボ
・片付けのときもずっと踊ってる、抜いたコードくるくる回したり
 (盛り上がった空気を壊さない)
・バーカウンター前でファンと談笑

自分の演奏が終わっても、「夢の国」を壊さない細かな気遣いが、ディズニーランドを想起させた。大ベテランで海外で知名度がありながら、小さめの箱でも決して手を抜かず、全力でパフォーマンスする姿勢に心を打たれた。最後、テーブルに乗ってるとき、後ろからライトの光がさしていて、思わず拝みそうになった。
ULTRA JAPANを観ていて、同じような曲かける人多いし、何百万か何千万かもらってるのは、選曲やDJ技術よりも、どれだけ盛り上げられるかの方が大きな要素なんだろうなと思った。外国の有名DJのmixより、聴いたことがない素敵な選曲のmix提供してくれる日本のDJがたくさんいる。作曲や選曲のセンスは持って生まれた才能が大きいと思うけど、パフォーマンスの仕方、見せ方は練習すれば誰だってうまくなる。ポリシーに合わないことはしなくてもいいと思うけど、これだったら取り入れていいと思うものは、どんどん取り入れてみたらいいのにと思う。

↓AUDIO TWOのライブ映像が、9:20~最後まで使われている。


okadada
Lost Decadeの選曲とか、すごく好きなんだけど、今回のはあまり好みではなかった。ドンドン響く低音強め、音が割れて他の音が聴こえない感じが、単純に苦手なだけで。オカダダさん、途中から腰が痛そうで、しゃがんだり、ターンテーブルにへばりついておられて、気の毒だった。海外のターンテーブルは、身長に合わせてもう少し高めだったりするんだろうか。

 

前にトイレが臭うとブログに書いてしまったので、改善されていることを願い、チェックした。以前のような強い臭いはなかった。ブログ書き直さなきゃと思って個室に入ったら、便座が外れた(笑)。ブラックマドンナさんが来るまでに、直しておいてあげてほしい。


ワイパさんと寺田さん、予想以上の大満足で、ニコニコしながら、始発までの時間、渋谷駅の周りを散歩した。24時間営業の店を何軒か見つけた。前に、行く場所なくて、凍えそうな思いしたのに、結構あるやんとか思いながら。

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