初心者に優しいクラブイベント

クラブに行く人が少なくなったみたいなことを、目にすることがある。よく知らなかったので、大変なんだなぁと思って鵜呑みにしていた。だけど、私が行くクラブイベントは、ときに入場規制が出るほど満員なことが多いし、行ってないイベントでも、人が入ってめちゃくちゃ盛り上がってる動画もたくさん見る。フェスとかも盛況のように見えるし、人気のあるバンドはライブも抽選で、簡単には観れないらしいし、、CDは売れなくても、人気のあるところには、音楽に対してきちんとお金が落ちているように感じる。クラブの客層が20代が中心として、年齢が下がるほど人口は少ないのだから、クラブカルチャーがメジャーになるか、客層が10代から40代とかに拡大しない限り、クラブ人口が減るのは自然なことだと思う。

昔も今もだと思うけれど、友達がクラブに通っていたり、身近な人はいるのかもしれないけれど、地方出身者で、学校や職場に行く人がいないと、クラブに行くまでのハードは高かった。

Youtubeで、かっこいい曲をかけてくれるDJを見つける
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そのDJが出演するイベントのフライヤーを見つける
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どれがイベント名か、箱の名前かもわからなんので、片っ端から検索
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箱の地図、おしゃれ過ぎて、どこにあるのかようわからん
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残念、岡山のイベントでした

みたいなことが、よくあった。暇だったし、その人のDJを生で見て、踊りたいという欲求があったから最後まで調べたが、それほどでもなければ途中であきらめたと思う。調べまくったおかげで、有名な箱やイベントの名前は覚えられたけど。まだまだ初心者で、頻度は少ないけれど、クラブ初心者にとってありがたかったことを、振り返る。


魅力ある出演者
どうしても生で観たいというモチベーションが、行ったこともない箱やイベントに行く一番の勇気になった。クラブというよりイベントオーガナイザーのおかげかもしれないが。それほどまだメジャーではないtrackmakerも呼んでくれることで、そのtrackmakerのファンでクラブに行ったことがない層も、足を運ばせているんじゃないかと思う。

動画
動画をSNSに上げるのは賛否あるのだろうけれど、めちゃくちゃ楽しそうなイベントの動画を見て、「なんで行かなかったんだろう。次は絶対行きたい。」と思うことも多いし、行く前に前回の動画を見て、おおよその雰囲気がわかって、安心して行けたこともある。

ブログ
心配性なので、何でも検索するのだけど、一番必要だった"クラブの雰囲気がわかる情報"は少なかった。一番参考になったのは、御子柴さんのブログ。ナンパと過激な内容には戸惑ったけれど、どんな箱があって、それぞれどんな雰囲気であるかが、客目線で書かれていて、一番役に立った。御子柴さんのブログのように、私のブログが、クラブに行くのを躊躇している人の、ちょっとでも後押しになったらいいなと思ってたりする。

御子柴清麿のクラブ放浪記

デイ(昼)イベント
オールナイトイベントにチャレンジしてみたものの、箱やイベントが思ってたのと違って、寒空の下さまよったことがある。渋谷のファミレスは24時間だと思い込んでたら、午前3時までだそうで追い出された。3時から5時の間、凍え死ぬかと思った。24時間営業の店は減っていく傾向だし、深夜バスは土日は運行してないし、運行していてもバス停からタクシーに乗る必要がある。オールナイトのイベントは、チャレンジしにくい。その点、デイイベントは、違うなと思ったらすぐに帰れるし、明るい時間帯で未成年も多いから、雰囲気が怖くない。クラブイベントが夜中の理由は、夜中のテンションで盛り上げ、お酒の量を増やすのか、長居してもらうためか知らないけれど、終電までのイベントにしたら、躊躇していた人も取り込めて、逆に売り上げ上がったりしないのかな。10代のときに慣れ親しんだ場所やハマったものは、年齢を重ねても、そのときの気持ちを鮮明に覚えている。10代のうちに楽しさを刷り込んでおくことで、その先ずっと来てくれるお客さんになると思う。

タイムテーブル
私が行くイベントは、事前にタイムテーブルを出してくれることが多くてありがたい。初めての箱やイベントって緊張するし、疲れやすい。目当ての出演者が何時に出るかわからないと、待ちくたびれてしまう。箱やオーガナイザー側は、色々なDJやアーティストを知ってほしいとか、長居してほしいから、開示しないのかもしれない。「いつになったら目当てのDJが出るんだろう。」と思いながら何時間もイライラしていたら、例え良いDJだったとしても、良く聴こえないんじゃないかと思う。逆に、目当ての好きなアーティストの出番、高まる気持ちで早めに行ってみたら、なんかいい感じの音楽かかってたということは、何度もあった。

LOUNGE NEO
テレビドラマとさらに妄想を膨らませたせいで、クラブ=闇社会みたいに思っていたが、そこまではないような気がしてきている。LOUNGE NEO、道玄坂の奥まったところにあるし、LOUNGEとかNEOとか名前からして怪しいし、『家 - Yeah -』があるから恐々行ったのだけれど、行ったことでクラブのイメージがガラリと変わった。スーさんという店長の方、自分のオーガナイズイベントで最後泣くし、自分の店なのに、最前で踊ってたりするし、他の店でもよく見かける。柵を壊されたときは、学校の先生みたいに、謝りに来るように諭し、奥様の買い物手伝って自慢したら、そんなの当たり前だとお客さんに突っ込まれてる。(知り合いではないので、どういう人柄かは知らないけれど。)実際、いろんなコンセプトの面白いイベントや、若手出演のデイイベントもたくさん開催していて、クラブ初心者にとって行きやすいと思う。
(2018年2月追記:LOUNGE NEOのデイイベは、アニソンとかアイドル系の音楽も多く、ジャンルが少し偏っているかも。フロアが喫煙可。初めてクラブへ行くのが10代未成年で、ご両親が非喫煙者の場合、全身タバコの臭いで帰宅したら心配されるかな。ということで、フロア禁煙のクラブを2つ。
CIRCUS Tokyo
track makerのライブも多く、未成年も入場できるデイイベが増えている印象。
SOUND MUSEUM VISION
治安はイベントと混雑具合によるが、入口でのIDチェックと持ち物検査があり、フロア近くにセキュリティの人もいる。大箱だけあって、スタッフの数が多い。trackmakerとか、スケールメリットで有名な人をたくさんリーズナブルに観れる。)


業界のタブーとか知らないけれど、クラブカルチャーが盛り上がるようにどんどん議論されて、ときに時代の流れに柔軟に変化して、素敵なクラブが生き残って、色んな楽しみ方ができる場所があると、遊びに行く側としては、うれしいな。

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