ポコラヂ 2017年4月 Licaxxx

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ゲストは、Licaxxxさん。new balanceのBETA NIGHTのときはかなり男っぽい低音4つ打ちのドコドコした感じだったと思うけど、今回はGary's GangのLet's Lovedance Tonightとか、私の好きなグルーブ感のある曲もかけてて、だいぶ印象が変わった。

トークは、Licaxxxさんの出身地、第一志望の大学や学部、大学生活等、プライベートな内容から始まる。

・渋家にも行っていた
・Hercelotは日能研で同じ学年、Hercelotは常に成績上位
・早稲田の建築に入りたかった。人に身近なモノを作りたかった
・卒業プロジェクトは音に関するメディアアートみたいな感じ
・DJは高校を卒業してすぐから始めた
・高校のときUKロックにはまり、夏フェスに行っていた
・(DJの)最初はテックハウス、BPMが同じで合わせやすいものから始めた
・大学でDTMの授業があって曲を作り始め、ドローンとか、アンビエントを作っていた。
・大学のときは、solfaやeverによく行っていて、kyokoさん、大沢さんはかなり見に行っていた
など

次に、ストリーミングやYoutubeのネガティブなコメントを例に、ミソジニーやバッシングを、Licaxxxさんがどのように受け止めているかについて。

 DJ技術の細かな点を指摘するコメントもあるそうで、
『反省するところもある』
『的確なこと書かれているな』
まず、こう謙虚に答えるLicaxxxさん、かっこよかった。誹謗中傷的なものもあるだろうに。同時に、
『売れたなみたいな』
『早く2chのスレたたないかなみたいな』
と前向きに受け取っているそう。男前だ。
売れ始めのころ、似たようなレベルの人の中で、目立っていて女子ということで呼ばれると思われることがあり、いっしょにやってきた人たちから妬まれたようで、言葉にはしていなかったけれど、少し残念に思ったように表情から読み取れた。それでも、hook upで大きな箱に呼ばれたときは、『やったるぜ』『倍で返すぜ。』という意気込みで臨んだとのこと。波はあるものの、売れている今はそれだけ幅広い層からディスられるそうで、
『今は海外のお客様からもディスられているんだから売れてんなみたいな。』
『結構いろんなとこ出れるようになったな。ありがたい話だな。』
『ディスってる人にもちゃんと届いてのかな。』
と、とても前向きに捉えているそう。いくらLicaxxxさんが前向きでも、傷ついて落ち込むことも少しはあったのではと推測するけど、『やったるぜ』と自分を鼓舞して頑張ってきたんじゃないかなと思った。何かを始めたり、少しでも知られるようになれば、誰にだって起こり得る。ディスられるということは、それだけ人の目に触れるようになったということ。技術や知識的な指摘は素直に受け止めて、着実にレベルを上げていけばいいし、やめずに続けることが大事だな。

バズることで、自分の実体以上に見られることがあることについては、
『かけてる音楽は変わんないし、好きな音楽ばっかかけてる。』
『色々言われたところで、自分のやりたいことは変わってないから。』
自分のやりたいことや明確なビジョンを持っていて、揺るがない自分の軸があるということは強い。

モチベーションについては、
『自分が出ていくことで、女の子が聴いてくれる。そういう使命感はすごくある。』
『おっさんが小箱でかけてても聴かない曲を、大箱でいいかんじに私がかけることで初めて聴いたみたいな人がたぶんいっぱいいるし。』
好きであることに加えて、自分がやらなくてはいけないという使命感も強さになっているんだな。tomadさんもMaltine Recordsをやってるのはカルマ、誰かがやらなくてはいけないことをやっているみたいなこと書いてたけど、似たような気持ちなのかな。この後、ファッションとか化粧品の話が長かったけど、Licaxxxさんが美しいのは、好きなことをやっていて、使命感という芯の強さが表情を作っているからであって、同じ顔の作りの人であっても、ふわふわと流される女性であったとしたら、あれほど魅力的ではないのではないかと思う。ハトムギ化粧水使っても、Licaxxxさんの顔にはなれない。

振り返ってみて、さすがポコラヂ、めちゃくちゃいい話引き出してた。てぃーやまさんが、マルチネラジオのことなんか気にしてるの不思議。

最後、オカダダさんが紹介したドキュメンタリー、ドキュメンタリー自体も良かったけど、これを見ているオカダダさんが素敵だなと思った。オカダダさんはまじめだと言われているのが、少しわかった気がした。


自分の好みの音楽を提供してくれる女性track makerやDJにはまだ出会えてないけど、女性track makerが推してるtrack makerは好きなことが多い。男性が女性がというのはあまり好きじゃないけれど、女性track makerやDJが増えることで、好きな音楽を聴く機会は増えそうな気がしてきた。少しずつ増えている気がするし、良い方向に進んでいくといいな。

 

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