MALTINE SEED STAGE 02 2017年3月18日 CIRCUS Tokyo

f:id:senotic:20170323172738j:plain

大宮レコーズが終わりかけのところから、参加。一人はサイリウム持って踊っていて、もう一人は浮き輪をしていた。音楽はロックになるのか、よくわからなかった。

TORIENA
前から、家では何回か聴いたことがあるのだけど、「人気あるし、関西で活動している」というかなり贔屓目で聴いても、ピコピコしたゲームの音楽だし、良さが全く理解できなかった。(私がゲームの音が、かなり苦手なこともあるけど。)ところが、ライブが始まるとすぐに、これまでの印象は吹き飛んだ。エフェクトされているのかもしれないけれど、ぺラいピコピコした感じでなくなっているし、何よりTORIENAは小さい体から、会場全体にものすごい力を送ってくる。頭とか腕とか飛んでいくんじゃないかと思うくらい激しい動きだが、同じ動きを繰り返すことがないので、飽きさせない。オーディエンスをあおり、それがまた彼女の力になり、どんどん盛り上がる。フロアはお祭りのような空気に包まれた。くるくるとかわいく回らいながら、作曲で使っているゲームボーイを様々な角度から見せてくれる。ゲームボーイは、見せることを考えて、ライトをつけてカスタマイズしているそう。すっかりTORIENAの魅力にハマってしまった。


yuigot
Macにはアリムラさんのステッカー、なぜかメガネをはずしてMacにかける。メガネなくて見えるんだろうか。OPENINGGG、グロッケンみたいな短音でゆっくりと始まる。TORIENAの盛り上がった感じから、静かに始まることで、逆にしまるというか、オーディエンスの注目を寄せられて良かったと思う。新曲のHOW ABOUT THIS ONEをはじめ、Asobi Ni Ikouyo、MAGIC MAGIC等、yuigotらしい曲が次々にかかり、彼の音楽を表現する言葉としてよく使われる「キラキラした」「遊園地」のような世界観を描き出されて、とても楽しかった。アリムラさんのステッカーを見ていたからかもしれないけど、in the blue shirtのライブを思い出した。ビートやベースの音圧で盛り上げるのではなく、メロディを聴かせて躍らす。数多のtrackmakerの中で、それができる人は少ないのでは。途中トラブルで止まるも、まったく動じず冷静に対応しているように見えた。その一方、顔の前に両手を持ってきて観客に手を小さく振ったりして、ギャル達を可愛さでキュン死させていたりもした。今まで出している曲は確かに、同じ雰囲気の曲が多いけれど、それはyuigotさんの独自のカラーと言えるでは。twitterを見ている限り、新旧問わず、とても幅広い音楽を知っているし、曲作りのテクニカルなことも、行き詰ったときはそれもさらけ出すことで、他のtrackmakerが手を差し伸べているのも目にする。音楽に関わらず、コンプレックスやネガティブなことであっても、きちんと向き合っている姿勢は、見習わなくてはと思う。時間がかかったとしても、そのうち積み重ねてきたことが繋がって、今までない曲ができる日が来る気がしている。


PARKGOLF
前回は、途中からしか観れなかったので、最初からはこれが初めて。スローで弦楽器の入った曲で始まり、徐々にテンポアップしてハードに。バラエティに富んだ選曲だけど、違和感なく繋がっていて、幅の広さを知った。とにかくPARKGOLF自身が楽しそう、心地よさそうなのは良かった。CRUSH ONのようなPARKGOLFらしい曲が、たくさん聴けるようになるといいな。PARKGOLFのときだけ、照明が切り替わったり機能していたのは、何だったのだろう。

 

パソコン音楽クラブ
Maltine RecordsからEPが出るからなのか、パ音がトリ。新宿ドゥースラーで行われたHunchでは、せっかく1時間枠なのに、盛り上がってくるところでブツッと1回切って、別のライブセットが始まる2セット構成だった。パ音はあれだけ曲の選択肢があるのに、実はライブセット組むのはあんまり上手じゃないのかしらと思いかけていたのだが、今回は本気を感じた。ベース?のメロディがメインで、サイレンの音も入れたかっこいい音楽が流れる中、自動読み上げみたいな機械的な音声でマルチネシードのネタを読む音声が流れる、かなり凝った始まり方。(いつものスカイプで録音した、何言ってるのか聞こえない地味な会話も好きだけど。)

old new town
Down Town(Sugar Babe Cover)
ウォーターフロントの暮らし
Mobile Dog House
Until Morning
Communication
Move Your Body
Firecracker
VRバケーション
DONM
There's Bird 愛 Land
Express 25
The Hair Kid - Plastic New York feat Q.i (パソコン音楽クラブ Remix)

みんなが盛り上がって、踊りやすい選曲で、あっという間だった。ただ、せっかく前の方の場所確保したのに、パ音のライブで使わないPioneerのでかい機材が邪魔で、隙間から手元がちょっと見えるだけだったのが、とても残念。パ音の奇妙な動きを見るのが、楽しみの一つなのに。特にFirecracker弾いてるの、がっつり見たかった。

Express 25は、生でシンセ弾いていたの、全然気が付かなかった。

パ音がMaltine RecordsからEPを出すことになったのは、本当にうれしい。既にアルバムいくつも出せるくらい曲を作っていて、マルチネも早く声かけないと、他のレーベルに持ってかれちゃうよと、勝手に心配していた。マルチネのスタンスに共感するところも多いし、作り上げてきたマルチネの文化に裏付けられたマルチネブランドは、今も特別。

 

全般としては、マルチネくんの照明は、色が変わったり、表情も変化したり、凝ってるんだけど、下向け過ぎてとにかくまぶしかった。それほど混んでなかったので、マルチネくんから出ている光線があたらない端か真ん中の場所を確保できたけど、混んでると辛そう。早めにタイムテーブルが出たのはありがたかった。次回のマルチネ シードが、今から楽しみ。

Copyright © 電子計算機舞踏音楽 All Rights Reserved.