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目次を2つ分けました。クラブカルチャーやDJについては→こちら 音楽 ビジネス・メディア・プロモーション 年間ベスト、月次プレイリスト 月次プレイリスト 海外音楽アーティスト アジア ラテン・スペイン 北欧・ロシア・ウクライナ ヨーロッパ 北米・オセア…

D.A.N. - Fallen Angle × 中山晃子 映像と音楽の対等な関係

2019年に中山晃子氏の作品を見てから、Floating Pointsのミュージックビデオのように作品化されるといいなと、漠然と思っていた。そう望んでいたのは私だけではなかったらしく、誰もが考えていたことだったかもしれないが、理想通りの作品がポンと出てきて不…

Anne Hathaway主演映画『The Witches』キャンセルカルチャーと表現の自由

映画会社と主演が謝罪 Anne Hathawayが演じる魔女Grand High Witchは、指が3本で足の指がない。映画の予告編では、魔女の見分け方として、その身体的特徴を挙げている。 手足に障がいを持つ人や団体が悲しみを表明し、ワーナーとAnne Hathawayが謝罪した。自…

Palais Bulles(泡の宮殿)建築家 Antti Lovag フランス カンヌ

ミュージックビデオの舞台となっている建築がどうしても気になって、だいぶ頑張って調べたんですが、以前は突き止められなかったんですよね。建物がピンクで海辺のリゾート地っぽいからマイアミのホテルかな、ウクライナの名所かなとか。ふと思い立って、ウ…

Moritz Simon Geist アナログ手法でロボットが奏でる疑似テクノ

音楽に限らずヨーロッパのカルチャー(ドキュメンタリー・映画・ニュースも含む)コンテンツを配信しているARTE、YouTubeのチャンネルARTE Concertでは、クラシックコンサート・バンドライブ・DJを配信している。COVID-19による隔離期間中は、ヨーロッパを中…

Alina Pash 『N.U.M.(誰も私を理解していません)』The secret of Japanese cover art 日本語ジャケの秘密

Alina Pash is Ukrainian and one of my favorite artists. She flourishes even outside of her country. She was supposed to perform Sónar and SXSW if there is no COVID-19 pandemic.大好きなウクライナのアーティスト、Alina Pash。国外でも知名度を…

あいちトリエンナーレから1年 権力集中とガバナンス

カオスラのハラスメント告発文を読んだ。事実であるとすると、個人のセクハラに限らず、組織としてのコンプライアンス意識やガバナンス欠如も起因したと思う。人間の倫理意識をコントロールすることは難しい。そのためにガバナンスがある。 あいちトリエンナ…

頭に乗せるアート GINZA AVANT' CoCo. Voir 結城 裕也

半年ぶりに髪を切りに行った。 コロナで大変な時に行けなかった後ろめたさで、いつもは電話なのにウェブから予約。恐る恐るお店に行ったが、「(髪が)伸びましたねー。」とニコニコ笑って迎えて下さった。こっちも安心して、伸び放題の髪がおかしくなって、…

寝静まった夜の都会 ミュージック ビデオ 4撰

普段は人で溢れ賑やかな都会、人が消えた街は温度を失い、自分一人だけ迷い込んだパラレル空間のような奇妙さを感じる。昼間とは違う街の表情を魅力的に撮った、ミュージック ビデオ 4撰。 tofubeats - 朝が来るまで終わる事のないダンスを 東京のなんでもな…

GRADATION 代官山 (MIKIKO KAMADA、Daniel Miller、MABO / ISHIKAWA MASATOMO、eastaudio SOUNDSYSTEM)

GRADATION 代官山をアートメディアが取り上げていない理由が、なんとなくわかった。キャプションがなく、置いてあった冊子には1階の一部の作品しか載っていなかった。2階の作品は、作家名もわからない。アートというよりデザインなのかなと思う作品も混ざっ…

Re:planter 植栽家 村瀬貴昭 個を愛しみ光を当てる @ GRADATION 代官山

取り壊しが決まっている元TENOHA代官山で開催されている展示、GRADATION 代官山に行ってきた。展示数は少ないが、建築ショールーム・事務所・レストランであった内装をそのまま生かした作品や展示もあり、とても楽しかった。 GRADATION 代官山2019年11月22日…

『あいちトリエンナーレ』 別の見方で

『あいちトリエンナーレ』や『表現の不自由展・その後』の議論は、少女像や検閲に関する内容が多いように感じている。私は別の観点で見ていて、キュレーションや特にガバナンスの方について理解を深めることができるとても良い事例だと思っている。 『あいち…

クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime 国立新美術館

嫌な予感してたが、やっぱりダメだった。 インスタにやたら流れてきた広告がひどい。「ぼた山」の設営過程を勝手に動画で流してくる。骨組みを組んで板をかけ、その上に黒い服を重ねる工程。作品の意味わかってるんですかね。無数に積み上げられた黒い服。服…

雑記 あいちトリエンナーレ 「表現の不自由展・その後」展示中止

「表現の不自由展・その後」の展示中止について、調べたことと自分の考えをメモ。 調べたことまずコンセプト。そもそも政治はテーマだったのね。 「政治は理屈のみで考えるものではなく、芸術とも根を同じくするもの」 語源的に「アート」が元々「政治を対象…

Akiko Nakayama 中山晃子 MNF in JOIN ALIVE DOMMUNE

DOMMUNEで北海道から生配信された、中山晃子氏のライブパフォーマンスが素晴らしかった。絵の具を流していく様子を映像にして、タカハシクニユキ氏のマシンライブの背景にVJとして流すというもの。液体を流すパフォーマンスくらいにしか認識していなかったが…

顔会議 東京都文化事業 目 [mé]「まさゆめ」

企画を知った時から、随分と気持ちの悪いことするもんだと思っていた。先祖や亡くなってしまった親しい人を空に思い浮かべることはあるけれど、存命する知らない人の巨大な顔が空に浮かぶなんて。 目 [mé]の作品は、資生堂ギャラリーやさいたまトリエンナ…

「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」読書メモ

もしかして一番予習しちゃいけない展示だったかも。六本木アートナイトでドキュメンタリー「クリスチャン・ボルタンスキーの可能な人生」を観たときの心の動きが忘れられず、知りたい欲求に負けて図書館にあった2冊を借りてしまう。300頁の自伝インタビュー…

六本木アートナイト2019 (津田翔平 志茂浩和 クリスチャン・ボルタンスキー)

脇田玲 × AIBA × 瀬戸勝之「under the sea」これが目当てで、今年はアートナイトに行ってみようと思った。 #VJ概論で何回もお名前が出てきたAIBA氏のライティング、会場も気になっていたSEL OCTAGON TOKYO、しかもデイタイム。東京ミッドタウンから国立新美…

オープン・スペース 2019 別の見方で(Alternative Views)@NTTICC

梅田宏明 《kinesis #3 - dissolving field》最も良かった2作品の内の1つ。4メートル四方ほどの大きなキューブ内で鑑賞する展示。向かい合う壁面2面とフロアに白い粒子群が映し出されている。フロアの中を動き回ると、波や渦のように粒子が動き出す。流体の…

岡ともみ どこにもいけないドア、 名和晃平 Biomatrix、 藝大周辺散策

岡ともみ どこにもいけないドア岡ともみ氏のシナプスのついた嘘、spaceBのことを想っていた。いくら望んだって、もう鑑賞することは叶わない作品。アクリル板とプロジェクターの位置や角度の設計図もないそうだから、同じものは二度と再現されない作品。ライ…

冨安由真展 「くりかえしみるゆめ Obsessed With Dreams」

しばらく展示行ってないな不足してる何かないかなと検索して、偶然出てきた展示。岡ともみ氏の作品に出合い、作品の中に入って鑑賞することにすっかり魅了されてしまったこともあり、美術手帖のこの記事を読んで面白そうだったので行ってみることにした。第1…

オープン・スペース 2018 イン・トランジション @ NTT ICC

今回は振動デバイスを用いた触覚体験が多めで、前回の《銃弾と弾痕のあいだ》や《エネルギーの風景》といった歴史や社会問題を含む芸術的な展示よりも、科学技術的要素が強い作品の割合が増えた印象。ウェブの作品紹介にはクレジットが細かく出ていて、多く…

距離0から拓くデザインの未来─見る/聴くから“触れる”へ @ NTT ICC

会期が短くすぐに終わってしまったのが残念だったが、触覚がテーマの体験展示が面白かった。仮想現実をよりリアルにするための触覚の利用、障害を持った方とのコミュニケーション手段など、今後汎用的に利用できる場所はたくさんありそう。時間軸でモノの形…

芸術を理解するのに知識は必要か

芸術は直感で鑑賞するものではないとか、理解できないことを恥じるべきというツイートを見てびっくりした。社領エミ氏の「落書きのような油彩画が210億円!? 高額アートのカラクリを専門家に聞いてみた」に対する一部の人の反応。前からずっと思っていたこと…

オープン・スペース 2017 未来の再創造 @ NTT ICC

実はもう5回も、こっそり足を運んでいた展示。何度でもじっくり堪能したかったので秘密にしていた。会期も残り少なく、特に才能ある方たちには体験してほしいので書く。 See by your earsevala真っ暗な無響室に一人で入り、8.1chスピーカーで立体的に録音さ…

坂本龍一 with 高谷史郎|設置音楽2 IS YOUR TIME @NTT ICC

作品は撮影禁止。奥に被災したピアノ、50cm四方くらいのディスプレイとスピーカーがセットになったものが両端に5台、奥の壁面と手前にスピーカーが1セットずつ。床に大きな古いラジオが1台。照明はディスプレイの光と、被災したピアノを照らすライトのみ。床…

レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル @森美術館

話題のレアンドロ・エルリッヒ展、混むことは間違いないので、会期の早めにいかねばと思いつつ、もう2月。ようやく行ってきた。平日13時、混むというほどではないが、平日の昼間の美術館にしては人が多い。15時頃からは一気に人が増え、インスタ映えする『建…

岡ともみ

東京藝術大学先端芸術表現科を首席で卒業される岡ともみ氏、生涯美術を楽しみ続けていく中で、岡氏の作品に出会えたことはとても大きい。 東京藝大卒業修了制作展に出品中の拙作《岡山市柳町1-8-19》が「買い上げ賞」を受賞しました!!!!首席卒業やでー!…

ミュージック・テクノロジーとメディア・アート ~創作と研究の交差点~

立体音響に興味があり、22.2 マルチチャンネル音響システムの体験とメディア・アートのシンポジウムに行ってみた。 22.2 マルチチャンネル音響システムによるデモンストレーションMarc Battier(マルク・バティエ)作曲:In the Painter’Studio.(オリジナル8c…

クマ財団のアーティスト支援

クマ財団 2期生のエントリーが始まった。年120万円、給付型なので返済不要。応募資格は、2018年4月時点で25歳以下の学生であることで、藝大生に限定されていない。芸術活動の支援制度について調べてみたり、藝大に遊びに行ったときに奨学金募集のパンフレッ…

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